警視庁公安部・女性遺棄遺体捜査係

season・Ⅱ

【天野美優・岩瀬りな】事件

　警察病院のベットの上で目を覚ました藤岡巡査、は、上司の田代正志警視によって小言を言われる事になってしまった。

　田代警視「警察官として、御老人1人も捕まえられないとは、はぁ～。情けないですねぇ」とストーカー犯の志村康哲を取り逃がしてしまった事で警察全体の信用が落ちてしまいました。

　藤岡巡査、「警視は知らないでしょうが、ただの老人ではないんですよ(強かったです)‼︎杖を刀のように振り回して、強いの強くないのって(本当なんです)‼︎」と呆れた言い訳を繰り返すばかりでした。田代警視はほとほと呆れ果てています。

　田代警視「動けるようだったら女性メイド2人の失踪事件の捜査に出かけますよ(情けないですねぇ)！あなたの苦手な高齢者への聞き取り調査ですから、怪我しないようにしてくださいよ(労災は出ませんよ)！」とたかだか肋骨の1本にヒビが入り、頭を5針縫う程度の怪我で大袈裟に顔を歪めている藤岡巡査、に呆れるしかありませんでした。

　ーーーー移動中ーーーー

　藤岡巡査、「加藤秀幸(かとうひでゆき)・76歳の自宅に家政婦メイドとして2人の女性、天野美優(あまのみゆ)・19歳と岩瀬(いわせ)りな・19歳が行ったきり戻って来ないという事件ですね(どんな仕事だ)？」と事件よりも家政婦メイドの仕事内容が気になってしまいました。

　田代警視「自宅には君が病院で治療を受けている間に行きましたよ。どうやら、事件発生直後から留守にしているようですが、近隣住民の皆さんに聞き込みしたところ、山奥に別荘を所有している事が判明しました。これから向かいますよ(隠れるなら)！」と2人の女性を隠すにはこれ以上の場所はありません。

　ーーーー目的地に到着ーーーー

　加藤の爺さん「良いぞ～(最高)！もっとだ、もっと踊れ～(3人とも)！」とそこには赤・青・黄色のビキニ姿の水卜さくら、天野美優、岩瀬りな、が拳銃を構えた加藤の爺さんに無理矢理、ラジオ体操を踊らされていました。

　藤岡巡査、『ドォカァン(扉を破壊)‼︎今すぐに銃を捨てろ(撃つぞ)！この建物は完全に包囲されている(2人の警察官が)‼︎』と拳銃を加藤の爺さんに向けて、強い口調で命令しました。

　加藤の爺さん「分かった。分かったから。すぐに捨てるから撃たないでくれ(これは偽物なんだ)！」とちょっとだけ改造して威力を高めただけのエアガンを『ぽっい』っと放り投げました

　志村の爺さん『ガァツ(銃を叩き落とす)、ブゥン(振り回す)、ドォフゥ(今度こそ折れた～)‼︎』と気配を消して別荘に隠れていた、もう1人の犯人、志村康哲によって、藤岡巡査、は持っていた銃を叩き落とされてしまい、さらにはヒビの入っていた肋骨も鉄の杖で折られてしまいました。

　志村の爺さん「そこに隠れているのは分かっているぞ(もう1人)！さっさと出て来ないと仲間が死ぬことになるぞ(10秒以内)？」と仕込み杖の持ち手部分を回して『カァチィ』と音がすると、仕込み杖から刃渡り約1mの日本刀を引き抜きました。

　田代警視「降参しましょう。ですが、踏み込む前に応援を呼ばせてもらいました(時機に道路も封鎖されます)！逃げるなら早くした方がいいですよ(女性は置いて)？」と残り10分もあれば、別荘の周囲は完全に包囲されるでしょうね。

　志村の爺さん「おやおや(老けたな)？お前『マーシー』じゃないか(知り合い)‼︎よく俺の前に出て来れたなぁ～(逃げ出しておいて)‼︎」とどうやら知り合いの誰かに田代警視が似ているようです。

　田代警視「マーシーではありません～(ブチ切れ)‼︎『パァンパァンパァン(銃声)‼︎』藤岡君、いつまで寝ているんですか(素早い)！さっさと志村の爺さんを追いかけなさい(加藤だけでも)‼︎」と志村の爺さんは銃弾を避けながら山中に逃げて行きました。

　加藤の爺さん「あんたが噂のマーシーなのか(耳にタコが出来るほど聞いたよ)？なんで警察官なんってやっているんだ(こっち側だろ)？」とどうやら加藤の爺さんも田代警視を誰かと勘違いしているようです。

　田代警視は神乳アイドル3人を無事に保護する事に成功しましたが、肝心の志村の爺さんには逃げられてしまいました。捕まえた加藤の爺さんは取り調べ中に謎の心臓発作で死んでしまい、事件の真相は闇に包まれてしまいました。