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第1章 普通の日常
02 第1章第2話 服装検査
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====主な登場人物====
岡崎 真夏美(おかざき まなみ)〔マナ〕女 高1
中村 熱太郎(なかむら あたろう)〔アッツ〕男 高1
上杉 南中子(うえすぎ みなこ)〔ミー先輩〕女 高2
==============
『次は、私立虹ノ森高校前~。お降りの方は、ブザーでお知らせください。次は、私立虹ノ森高校前~』
「あ、はいはい……」 ♪ピンポーン#
このバスで、高校に通っているのは、あたし達だけじゃないの。けっこうな人数の高校生が乗ってるわ。ま、みんな制服着てるのよね。そ、女子はビキニで、男子は海パン。
そして、あたし達は、バスから降りると、まず浴びるのよね。
プッシューーーー……シュワワワワワーーーー……シュシュシューーーー……
「はー、生き返るわね~」
「ほら、マナ、早く行けよ。俺だって浴びたいんだよ!」
「もう、そんなに急かさないでよね~……しっかり冷やしておかないと、もたないじゃない」
「いいから、2人とも。学校へ行けば、また浴びれるんだから……後ろ、詰まってるわよ!」
「あ、いっけない! すみませーーん!」
また、先輩に怒られちゃった、えへっ。だって、この『冷水ミスト』って、とっても気持ちいいんだもんね。
なんていっても、今朝も、もう気温は40度を超えてるの。この分だと今日も昼間は50度行くかな。まったく、嫌になるわよね、地球温暖化だって……。
いつからなのかな? もう、あたしが生まれた時には、こんな生活が普通だったみたい。高い気温の中でも、何とか生活できるのは、この『冷水ミスト』のお陰なんだって。ところどこに、冷たい霧が吹き出すノズルがあるの。登校途中でも、各バス停には必ずあるわ。もちろん、各家庭の玄関先にもあるの。
昔は、エアコンっていうのがあって、部屋の中さえ冷やしておけば良かったらしいんだけど、気温が高くなりすぎて役に立たなくなったみたい。部屋の中だけ冷やすと逆に体調がおかしくなってしまったんだって。世界中で、何億人と亡くなったみたい。
そんな時、ある博士が『冷水ミスト』を開発したらしいの。これをいたるところに設置すれば、なんとか体調の維持と気温の高止まりをある程度は抑止できるんだって。
それでも、世界中で人間が住めるのは、ある程度の高緯度の地方に限られてきたの。日本は、もう北海道にしか人は住んでないわ。
そ! そんなにあちこちに『冷水ミスト』があるんだもの、服なんか着てたらビチョビチョになるじゃない。だから、法律で外出着は水着って決まったの。当然、高校の制服も水着なのよね。肌の露出度は、普通の法律より高くなってるんだけど、「高校生だから」っていう理由しか聞いてないのよね。
ま、熱いから、いいっか。
「ところで、アッツは、きちんとカバンの防水はしてるよね」
「もちろんさ。今は教科書もノートも、電子媒体だけど、本体に防水加工されているから安心なんだ。持ち運びするから、どうしても防水カバンは必要だもんな」
「そうそう、この間、アッツなんか防水ボタンを押し忘れて、気が付いたら、カバンの中に水が溜まって酷いことになってたじゃない」
「ふーん? そんな事もあったかなぁ~」
「何、とぼけてんのよ、アッツなんか、いっつも防水忘れるから、髪の毛もペタってくっ付いてカッコ悪い時があるのよ」
「そう言えば、マナは髪の毛どうしてるんだ?」
「平気よ、今は美容院で髪の毛一本一本に防水加工をしてもらうから、1ヶ月はミストを浴びても普通のヘアスタイルを保てるのよ。それに、あたしはショートだから、ラクチンなの。ミー先輩なんか、あんなに長い髪の毛だから、きっと苦労してるわよ!」
「へー、女の子は、大変だよな~」
まったく、男の子はそういう事には疎いのよね~。筋肉やスタイルには興味を持つくせに、まったくモー(#^ω^)。
「ところで、お前達は大丈夫なんだろうな?」
「え? ミー先輩、何がですか?」
「決まってるだろう、今日から夏服への衣替えだから、校門で服装チェックだぞ」
「大丈夫ですよ、俺なんか20%以下ですからね」
「ば~か、アッツ。表面積だけじゃなくて、装飾や布地の厚さなんかも検査されるんだぞ!……そうか、1年生は夏服が初めてなんだなあ」
「そんなぁ~ミー先輩。もしダメだったら、どうなるんですか?……その場で、水着没収なんて……いやあーーん、あたし恥ずかしくて、一日裸で過ごすのは、いやああ~」
「マナ、お前も極端だなあ。裸で過ごすはず無いじゃないか。そん時は、学校にあるダサいビキニと着替えなきゃならないんだよ」
「ど、どんな、水着なんですか? (●ˇ∀ˇ●)」
「何? アッツ、今、興奮してない?……ふんっ、いたって普通の水着だよ。ただな、色が茶色だったり、グレーだったり、レースのヒラヒラが付いていたり、胸に赤いリボンが付いていたりと、まったく恥ずかしいデザインなんだ。なんせ、20年くらい前から学校に保管されているものらしいからな」
何? アッツ。ガッカリした顔して。……知ってる? 男子は、褌だってさ! ええ? アッツ、没収されないかな?
(つづく)
岡崎 真夏美(おかざき まなみ)〔マナ〕女 高1
中村 熱太郎(なかむら あたろう)〔アッツ〕男 高1
上杉 南中子(うえすぎ みなこ)〔ミー先輩〕女 高2
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『次は、私立虹ノ森高校前~。お降りの方は、ブザーでお知らせください。次は、私立虹ノ森高校前~』
「あ、はいはい……」 ♪ピンポーン#
このバスで、高校に通っているのは、あたし達だけじゃないの。けっこうな人数の高校生が乗ってるわ。ま、みんな制服着てるのよね。そ、女子はビキニで、男子は海パン。
そして、あたし達は、バスから降りると、まず浴びるのよね。
プッシューーーー……シュワワワワワーーーー……シュシュシューーーー……
「はー、生き返るわね~」
「ほら、マナ、早く行けよ。俺だって浴びたいんだよ!」
「もう、そんなに急かさないでよね~……しっかり冷やしておかないと、もたないじゃない」
「いいから、2人とも。学校へ行けば、また浴びれるんだから……後ろ、詰まってるわよ!」
「あ、いっけない! すみませーーん!」
また、先輩に怒られちゃった、えへっ。だって、この『冷水ミスト』って、とっても気持ちいいんだもんね。
なんていっても、今朝も、もう気温は40度を超えてるの。この分だと今日も昼間は50度行くかな。まったく、嫌になるわよね、地球温暖化だって……。
いつからなのかな? もう、あたしが生まれた時には、こんな生活が普通だったみたい。高い気温の中でも、何とか生活できるのは、この『冷水ミスト』のお陰なんだって。ところどこに、冷たい霧が吹き出すノズルがあるの。登校途中でも、各バス停には必ずあるわ。もちろん、各家庭の玄関先にもあるの。
昔は、エアコンっていうのがあって、部屋の中さえ冷やしておけば良かったらしいんだけど、気温が高くなりすぎて役に立たなくなったみたい。部屋の中だけ冷やすと逆に体調がおかしくなってしまったんだって。世界中で、何億人と亡くなったみたい。
そんな時、ある博士が『冷水ミスト』を開発したらしいの。これをいたるところに設置すれば、なんとか体調の維持と気温の高止まりをある程度は抑止できるんだって。
それでも、世界中で人間が住めるのは、ある程度の高緯度の地方に限られてきたの。日本は、もう北海道にしか人は住んでないわ。
そ! そんなにあちこちに『冷水ミスト』があるんだもの、服なんか着てたらビチョビチョになるじゃない。だから、法律で外出着は水着って決まったの。当然、高校の制服も水着なのよね。肌の露出度は、普通の法律より高くなってるんだけど、「高校生だから」っていう理由しか聞いてないのよね。
ま、熱いから、いいっか。
「ところで、アッツは、きちんとカバンの防水はしてるよね」
「もちろんさ。今は教科書もノートも、電子媒体だけど、本体に防水加工されているから安心なんだ。持ち運びするから、どうしても防水カバンは必要だもんな」
「そうそう、この間、アッツなんか防水ボタンを押し忘れて、気が付いたら、カバンの中に水が溜まって酷いことになってたじゃない」
「ふーん? そんな事もあったかなぁ~」
「何、とぼけてんのよ、アッツなんか、いっつも防水忘れるから、髪の毛もペタってくっ付いてカッコ悪い時があるのよ」
「そう言えば、マナは髪の毛どうしてるんだ?」
「平気よ、今は美容院で髪の毛一本一本に防水加工をしてもらうから、1ヶ月はミストを浴びても普通のヘアスタイルを保てるのよ。それに、あたしはショートだから、ラクチンなの。ミー先輩なんか、あんなに長い髪の毛だから、きっと苦労してるわよ!」
「へー、女の子は、大変だよな~」
まったく、男の子はそういう事には疎いのよね~。筋肉やスタイルには興味を持つくせに、まったくモー(#^ω^)。
「ところで、お前達は大丈夫なんだろうな?」
「え? ミー先輩、何がですか?」
「決まってるだろう、今日から夏服への衣替えだから、校門で服装チェックだぞ」
「大丈夫ですよ、俺なんか20%以下ですからね」
「ば~か、アッツ。表面積だけじゃなくて、装飾や布地の厚さなんかも検査されるんだぞ!……そうか、1年生は夏服が初めてなんだなあ」
「そんなぁ~ミー先輩。もしダメだったら、どうなるんですか?……その場で、水着没収なんて……いやあーーん、あたし恥ずかしくて、一日裸で過ごすのは、いやああ~」
「マナ、お前も極端だなあ。裸で過ごすはず無いじゃないか。そん時は、学校にあるダサいビキニと着替えなきゃならないんだよ」
「ど、どんな、水着なんですか? (●ˇ∀ˇ●)」
「何? アッツ、今、興奮してない?……ふんっ、いたって普通の水着だよ。ただな、色が茶色だったり、グレーだったり、レースのヒラヒラが付いていたり、胸に赤いリボンが付いていたりと、まったく恥ずかしいデザインなんだ。なんせ、20年くらい前から学校に保管されているものらしいからな」
何? アッツ。ガッカリした顔して。……知ってる? 男子は、褌だってさ! ええ? アッツ、没収されないかな?
(つづく)
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