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第5章 ありふれた日常の変化
54 第5章第17話 笑顔の泉
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「どうお? マーちゃん、美味しい?」
「うん、とっても美味しいよ! このハンバーグ、……ふ、ふえやおねーちゃんが作ったの?」
「まあね、お母さんに教えてもらったのよ! ……ねえ、マーちゃん、私もミーちゃんと同じように、『フーちゃん』でいいよ!」
「ほんと! ……フー姉ちゃんの名前、とってもかっこいいんだけど……ボクまだ上手く言えないんだ」
「そんな事、気にしなくていいから……呼びやすいように呼んで頂戴ね! そうだ! 君もマーちゃんじゃなくて、マー君って呼んでもいいかな? カッコいい男の子だもんね!」
「えへっ……マー君だって! ねえ、姉ちゃん……ボク、マー君だって!」
「良かったね、マー君(*✧×✧*)……ふっ……でも、あたしの言う事聞かないと『マーちゃん』って呼んじゃうからね! あはははははは」
小学1年生の弟、真冬也にしたら、ちょっといつもとは違う年上のお姉ちゃんに褒められて嬉しくなったが、どうしても姉、真夏美には敵わなかったようである。
「さあ、たくさん食べてね。晩ご飯を食べたら、デザートのプリンもあるわよ!」
「え? おばさん、プリンも食べていいの?」
「もちろんよ! ……そしてね、今日は泊まっていってね」
「マナちゃん、マー君……今日は、わたし達と一緒に寝ましょ」
「うわーー、嬉しいな~…………」
「そんなに、浮かれてオネショなんかしないでよ、マーくん?」
「うっさいよ! 姉ちゃん。ボク、オネショなんかしないもん! ………タマにしか……」
「おやおや、大丈夫よ! ちゃんと寝る前にトイレに行けば、平気よ。それに、夜中に行きたくなったら、私が一緒にトイレに付き合うから、安心してね」
「うん、ありがとう! フー姉ちゃん!」
「あ、お姉ちゃんずるい! マー君を独り占めして……わたしも、仲良くしたい~」
「はいはい、みんなで仲良くしましょ……じゃあ、一緒にお風呂に入りましょーね!」
夕食を食べながら、ワイワイ楽しい会話が飛び交う中、真夏美が黙って下を向いてしまった。
「あら、マナちゃん、どうしたの?」
南中子は、そっと真夏美の肩に手を回し抱き締めるようにして顔を覗き込んだ。
「ううん、何でもないの……マーちゃんが嬉しそうにしてて……良かったなあって……」
小さな声でそう言う真夏美の瞳は、ゆらゆらと揺れていた。
南中子は、黙って彼女の顔を自分の胸に当てて誰にも見られないようにしたのだった。
(つづく)
「うん、とっても美味しいよ! このハンバーグ、……ふ、ふえやおねーちゃんが作ったの?」
「まあね、お母さんに教えてもらったのよ! ……ねえ、マーちゃん、私もミーちゃんと同じように、『フーちゃん』でいいよ!」
「ほんと! ……フー姉ちゃんの名前、とってもかっこいいんだけど……ボクまだ上手く言えないんだ」
「そんな事、気にしなくていいから……呼びやすいように呼んで頂戴ね! そうだ! 君もマーちゃんじゃなくて、マー君って呼んでもいいかな? カッコいい男の子だもんね!」
「えへっ……マー君だって! ねえ、姉ちゃん……ボク、マー君だって!」
「良かったね、マー君(*✧×✧*)……ふっ……でも、あたしの言う事聞かないと『マーちゃん』って呼んじゃうからね! あはははははは」
小学1年生の弟、真冬也にしたら、ちょっといつもとは違う年上のお姉ちゃんに褒められて嬉しくなったが、どうしても姉、真夏美には敵わなかったようである。
「さあ、たくさん食べてね。晩ご飯を食べたら、デザートのプリンもあるわよ!」
「え? おばさん、プリンも食べていいの?」
「もちろんよ! ……そしてね、今日は泊まっていってね」
「マナちゃん、マー君……今日は、わたし達と一緒に寝ましょ」
「うわーー、嬉しいな~…………」
「そんなに、浮かれてオネショなんかしないでよ、マーくん?」
「うっさいよ! 姉ちゃん。ボク、オネショなんかしないもん! ………タマにしか……」
「おやおや、大丈夫よ! ちゃんと寝る前にトイレに行けば、平気よ。それに、夜中に行きたくなったら、私が一緒にトイレに付き合うから、安心してね」
「うん、ありがとう! フー姉ちゃん!」
「あ、お姉ちゃんずるい! マー君を独り占めして……わたしも、仲良くしたい~」
「はいはい、みんなで仲良くしましょ……じゃあ、一緒にお風呂に入りましょーね!」
夕食を食べながら、ワイワイ楽しい会話が飛び交う中、真夏美が黙って下を向いてしまった。
「あら、マナちゃん、どうしたの?」
南中子は、そっと真夏美の肩に手を回し抱き締めるようにして顔を覗き込んだ。
「ううん、何でもないの……マーちゃんが嬉しそうにしてて……良かったなあって……」
小さな声でそう言う真夏美の瞳は、ゆらゆらと揺れていた。
南中子は、黙って彼女の顔を自分の胸に当てて誰にも見られないようにしたのだった。
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