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第5章 ありふれた日常の変化
55 第5章第18話 家族の力
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*******現在の岡崎家******
「(母さん……まだ、7年しか経っていないんだね……あれから)」
真夏美は、仏壇の写真を見ながら、心の中で呟いた。
「姉ちゃ~ん、オレ、腹減ったよ~。きっと、父さんはまた遅くなるんだから、先に食べようぜ……ご馳走は届いてるんだ!」
今日の為に、宅配のメニューの中から、前もって自分達の食べたいものを父親が頼んでくれていたのだ。
ハンバーグをメインにした肉料理。カラフルな果物や野菜が入った、ドレッシングサラダ。 いろいろな具が入った、一口大の巻物。コーンとオニオンのミックススープ。酢の物と揚げ物と各種チーズの盛り合わせ。
それに、各自好きなジュースも付いている。もちろん、父親は白ワインを注文している。
「そうだね、じゃあ食べようか!」
ガチャガチャ……ドタバタドタバタ……「はあ、はあ、……ふうっ……あ、あ、間に合ったか!」
「お父さん! どうしたの? ……そんなに急いで大丈夫なの?」
目の前に倒れ込むように帰って来た父親を見て、真夏美はつい訪ねてしまった。
「お、おお……だ、大丈夫……だから。……はあ、はあ、はあ……これ、これを……」
父親は、少し大きめの四角い箱を右手で持ち上げて、2人の前に突き出した。その箱には、きれいな模様が描かれていて、ちょうど手て持てるように上に持ち手が付いていた。
「そっか、父さん! アレ買って来たんだね!」
真冬也は、ニコニコしてその箱を受け取り開けて見た。
中には、きれいな象牙色のプリンが、4個入っていた。そのプリンは、透明なガラスのカップに入れられ、天辺にはきれいな緑色のキューウィーが星形に切り抜かれて飾られている。
母親の大好きな『スタープリン』だった。
子ども達の誕生日はもちろん、大切な岡崎家の行事の時は、必ずこのプリンを買ってきた。特別に美味しい訳ではないが、このプリンを食べると、いつも岡崎家の夢が現実のものになるような気がしていた。
だから、この『スタープリン』は、真夏美や真冬也にとって、楽しさが詰まった特別な物なのだ。
「なあ、今日は、絶対にこれが食べたいだろう? 母さんだって、食べたいって言ってるからな……」
間違いなく、岡崎家の夢を乗せていたプリンだった。
(つづく)
「(母さん……まだ、7年しか経っていないんだね……あれから)」
真夏美は、仏壇の写真を見ながら、心の中で呟いた。
「姉ちゃ~ん、オレ、腹減ったよ~。きっと、父さんはまた遅くなるんだから、先に食べようぜ……ご馳走は届いてるんだ!」
今日の為に、宅配のメニューの中から、前もって自分達の食べたいものを父親が頼んでくれていたのだ。
ハンバーグをメインにした肉料理。カラフルな果物や野菜が入った、ドレッシングサラダ。 いろいろな具が入った、一口大の巻物。コーンとオニオンのミックススープ。酢の物と揚げ物と各種チーズの盛り合わせ。
それに、各自好きなジュースも付いている。もちろん、父親は白ワインを注文している。
「そうだね、じゃあ食べようか!」
ガチャガチャ……ドタバタドタバタ……「はあ、はあ、……ふうっ……あ、あ、間に合ったか!」
「お父さん! どうしたの? ……そんなに急いで大丈夫なの?」
目の前に倒れ込むように帰って来た父親を見て、真夏美はつい訪ねてしまった。
「お、おお……だ、大丈夫……だから。……はあ、はあ、はあ……これ、これを……」
父親は、少し大きめの四角い箱を右手で持ち上げて、2人の前に突き出した。その箱には、きれいな模様が描かれていて、ちょうど手て持てるように上に持ち手が付いていた。
「そっか、父さん! アレ買って来たんだね!」
真冬也は、ニコニコしてその箱を受け取り開けて見た。
中には、きれいな象牙色のプリンが、4個入っていた。そのプリンは、透明なガラスのカップに入れられ、天辺にはきれいな緑色のキューウィーが星形に切り抜かれて飾られている。
母親の大好きな『スタープリン』だった。
子ども達の誕生日はもちろん、大切な岡崎家の行事の時は、必ずこのプリンを買ってきた。特別に美味しい訳ではないが、このプリンを食べると、いつも岡崎家の夢が現実のものになるような気がしていた。
だから、この『スタープリン』は、真夏美や真冬也にとって、楽しさが詰まった特別な物なのだ。
「なあ、今日は、絶対にこれが食べたいだろう? 母さんだって、食べたいって言ってるからな……」
間違いなく、岡崎家の夢を乗せていたプリンだった。
(つづく)
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