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第7章 涼しい風を吹かせるために
100 第7章第15話 地獄の訓練?
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「さあ、ここだ。みんな入ってくれ!」
あたし達の訓練は、さっそく次の日から始まったのよ。夏野室長は、あたし達を小さな部屋に案内したわ。
ここは、BELにある3つの中研究室のうちの1つだわ。何? 真っ暗じゃない。こんな部屋もあったのね。
「これから、みんなにはここで1ヶ月の極秘訓練を受けてもらう」
「え? 室長、実際に戦艦を操縦したりするんじゃないの?」
あたしは、てっきり実地訓練をするのかと思ったんだけど、どうもそうじゃないみたい。
「ああ、訓練はすべてこの部屋で行う。1日8時間の連続訓練だ! ちょっときついが、頑張ってくれたまえ!」
「うえええー。実際に飛行機の操縦訓練かと思ったら、こんなところで座学なんて、嫌だなあ~。オレ、絶対寝ちゃうんだ~」
確かに、アッツにはきついかもね。それでなくても、学校の授業じゃ、いっつも寝てばかりだもんね。
「なーーに、心配する必要はないぞ! この訓練は、いたって簡単だし、面白いんだ!」
「なあ、そんなにもったいぶらないで、早く説明してくれよ!」
「南中子君、まあ、そんなに焦らなくてもいいから。まず、みんな席についてくれないかな」
あたし達は、用意された席に座ったの。
なんと、リクライニングになっていて、ふかふかの枕迄付いている。座ったとたんに、椅子が勝手に体全体を受け止め、視界を70度ほど上向に固定できる位置に収まった。
「これ、まるでプラネタリムの座席みたいね」
真黒事務長が、視線を上部に向けて、そんなことを呟いた瞬間に、天井部分に大きなスクリーンが映し出された。
「おお、よく気が付いたね事務長。これは、プラネタリムを少し改造した、学習用映像投影システムなんだ。これから、みんなに見てもらうのは、今から100年前に作成された貴重な映像なんだ。これは、ある出版社が未来の地球の危機に備えて、地球防衛システムを完全に再現して映像にしたものなんだ!」
「ええ? 室長、100年も前に、もうそんなものがあったんですか?」
「あ、ああ……うう、まあ、熱太郎君。……じゃないかなって、思うだけなんだけどね」
「なーんだ、びっくりしたなーもー。それじゃあ、これはただの映画じゃないんですか?」
「いや、熱太郎君。そんなことは無いぞ! 僕は、この映像をヒントに、この戦艦マグマを開発したんだ! だから、この映像は地球防衛の完全なる記録映像なんだ!」
「はーー。まあ、とにかく、この1ヶ月、この映像を見て勉強すればいいんですね!」
「そ、そうなんだ!」
「んー、でもあたし自信ないなあ~、きっと途中で寝ちゃうかも?」
「ああ、それなら大宇丈夫だよ、真夏美君。そんな君のような人のために、この映像には睡眠学習効果を高める周波数が組み込まれているんだ。もし、眠ってしまっても、深層意識の中にはしっかりと記憶されるので、安心したまえ!」
「そんな効果も……」
「それと、この映像は、複数の節に分かれていて、その纏まった節がいくつかのシリーズを形成しているんだ。しかも、そのシリーズは、新と旧に分かれているからな。まあ、同じような内容なんだが、新しい方は映像も内容も格段に練られたものになっているから期待してくれ」
なんだか分からいけど、とにかく映像を見れば、訓練になるようだから、まあ、いいっか! さあ、始まるぞ!
あ、いきなり戦闘シーンだわ! ここ、宇宙だわ! あたし達は、宇宙には行かないわよね。ナレーションね…………。
『無限に広がる大宇宙。……幾多の遊星爆弾で、地球表面は灼熱の地獄と化していた…………』
へええー、この頃の地球も暑かったのかな~。
それから、あたし達は、この暗い研究室で、朝から晩までこんな映像を見て過ごしたわ。……ほんとにこれが訓練?……ちょっと怪しいものだけど、まあ、この映像って、結構面白いのよね!
ちょうど1か月後、映像の方もラストを迎え、美しい地球の姿が戻ったところで終わったわ。そして、いよいよ、明日が作戦決行なの!
(つづく)
あたし達の訓練は、さっそく次の日から始まったのよ。夏野室長は、あたし達を小さな部屋に案内したわ。
ここは、BELにある3つの中研究室のうちの1つだわ。何? 真っ暗じゃない。こんな部屋もあったのね。
「これから、みんなにはここで1ヶ月の極秘訓練を受けてもらう」
「え? 室長、実際に戦艦を操縦したりするんじゃないの?」
あたしは、てっきり実地訓練をするのかと思ったんだけど、どうもそうじゃないみたい。
「ああ、訓練はすべてこの部屋で行う。1日8時間の連続訓練だ! ちょっときついが、頑張ってくれたまえ!」
「うえええー。実際に飛行機の操縦訓練かと思ったら、こんなところで座学なんて、嫌だなあ~。オレ、絶対寝ちゃうんだ~」
確かに、アッツにはきついかもね。それでなくても、学校の授業じゃ、いっつも寝てばかりだもんね。
「なーーに、心配する必要はないぞ! この訓練は、いたって簡単だし、面白いんだ!」
「なあ、そんなにもったいぶらないで、早く説明してくれよ!」
「南中子君、まあ、そんなに焦らなくてもいいから。まず、みんな席についてくれないかな」
あたし達は、用意された席に座ったの。
なんと、リクライニングになっていて、ふかふかの枕迄付いている。座ったとたんに、椅子が勝手に体全体を受け止め、視界を70度ほど上向に固定できる位置に収まった。
「これ、まるでプラネタリムの座席みたいね」
真黒事務長が、視線を上部に向けて、そんなことを呟いた瞬間に、天井部分に大きなスクリーンが映し出された。
「おお、よく気が付いたね事務長。これは、プラネタリムを少し改造した、学習用映像投影システムなんだ。これから、みんなに見てもらうのは、今から100年前に作成された貴重な映像なんだ。これは、ある出版社が未来の地球の危機に備えて、地球防衛システムを完全に再現して映像にしたものなんだ!」
「ええ? 室長、100年も前に、もうそんなものがあったんですか?」
「あ、ああ……うう、まあ、熱太郎君。……じゃないかなって、思うだけなんだけどね」
「なーんだ、びっくりしたなーもー。それじゃあ、これはただの映画じゃないんですか?」
「いや、熱太郎君。そんなことは無いぞ! 僕は、この映像をヒントに、この戦艦マグマを開発したんだ! だから、この映像は地球防衛の完全なる記録映像なんだ!」
「はーー。まあ、とにかく、この1ヶ月、この映像を見て勉強すればいいんですね!」
「そ、そうなんだ!」
「んー、でもあたし自信ないなあ~、きっと途中で寝ちゃうかも?」
「ああ、それなら大宇丈夫だよ、真夏美君。そんな君のような人のために、この映像には睡眠学習効果を高める周波数が組み込まれているんだ。もし、眠ってしまっても、深層意識の中にはしっかりと記憶されるので、安心したまえ!」
「そんな効果も……」
「それと、この映像は、複数の節に分かれていて、その纏まった節がいくつかのシリーズを形成しているんだ。しかも、そのシリーズは、新と旧に分かれているからな。まあ、同じような内容なんだが、新しい方は映像も内容も格段に練られたものになっているから期待してくれ」
なんだか分からいけど、とにかく映像を見れば、訓練になるようだから、まあ、いいっか! さあ、始まるぞ!
あ、いきなり戦闘シーンだわ! ここ、宇宙だわ! あたし達は、宇宙には行かないわよね。ナレーションね…………。
『無限に広がる大宇宙。……幾多の遊星爆弾で、地球表面は灼熱の地獄と化していた…………』
へええー、この頃の地球も暑かったのかな~。
それから、あたし達は、この暗い研究室で、朝から晩までこんな映像を見て過ごしたわ。……ほんとにこれが訓練?……ちょっと怪しいものだけど、まあ、この映像って、結構面白いのよね!
ちょうど1か月後、映像の方もラストを迎え、美しい地球の姿が戻ったところで終わったわ。そして、いよいよ、明日が作戦決行なの!
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