4 / 27
逆行への覚醒④
しおりを挟む
「マリア、約束通りシオンと会うわ!」
「畏まりました。」
直ぐにマリアが用意してくれたドレスに着替えると背中の辺りが苦しい
「お嬢様、もう少し自分の体型を考えてください!
油っぽいものや、甘いものばかり食べていたら太ってしまいます!
いくらお友達が可愛いと言っていても、それは本音と建前なのですから鵜呑みにしてはいけません!」
マリアのお小言が始まった。
そう、あの120キロオーバー越えの立役者と呼ぶべき友人だが・・・
いつも、「私は可愛い」「細いのだからもう少しでポッチャリした方がシオン様と仲良く出来る」などどアドバイスを受けていたのだ。
真に受ける私が馬鹿だったのだが、本気で心配してくれていたマリアからのお小言には、いつも反旗を翻してはヒステリックに叫んでいたっけ・・・
「マリアの言う通りよね。これからは野菜中心の食事に切り替えてくれるかしら?」
私の言葉に絶句してるマリア
「本当に私の知ってる、お、お嬢様ですよね?」
思わず笑ってしまった。
「私じゃないなら誰よ?」
そして約束の場所のラウンジへと向かうと、シオンが笑顔で手を振ってくれる
この頃はまだ友人として良好関係だった気がする
「シオン、久し振り!」
涙ぐむ私にオドオドするシオン
「えっ??どうした?俺何かした?」
だってこんな風に優しくて微笑みを浮かべてるシオンに会うのは本当に久し振りなんだもん
「シオンは相変わらずイケメンだよね?」
不思議そうな顔で頭を掲げながら
「イケメンって何?」
あ、ヤバイヤバイ現代用語使っちゃった!
「格好いいって事だよ!」
「何か暫く会わなかったけどカナの雰囲気が変わった?」
またしても不思議そうな顔で私を見つめてる!
やめてその眼差し!
ちょっとクラってするじゃん!
あんな事があったのに嫌いになれないのは、この頃の幸せな思い出があるからなのかしら・・・
この優しい眼差しがいつしか憐れみをもつ眼差しに変わってしまうのかしら・・・
「雰囲気変わった?でも、また太っちゃったみたいだけど・・・・
でも、シオンの隣にたてるようにこれからはダイエット頑張るから!」
「ダイエット??」
「痩せようと思うの・・・・」
今度はビックリしたような表情を浮かべてる。
「クスッ!どういう心境の変化?
こないだ会った時は、絶対太ってないって言い切ってたよね?
自覚したんなら良かったけど・・
健康の為にも少し痩せた方が良いと思ったし!」
そうだった。
シオンはシオンなりに私の事を気にかけていてくれていたんだ。
ブクブク太る私に苦言をしてくれていたのに、ヒステリックに泣き叫んで全否定していたんだっけ・・・
確かにヒロインに揺らぐ気持ちも拭えないな・・・・
「今度会うときに少し痩せていたら、ご褒美頂戴!」
「何が欲しいの?」
「・・・・まだ秘密!」
こうしてシオンとの時間を有意義に過ごせた。
マリアは優しくて私たちを見守ってくれてるようで安心してしまう。
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーー
「お嬢様、お嬢様考察のお鍋料理お持ちしました。」
「ありがとう!」
やっぱりダイエットは野菜中心にしなきゃだから沢山食べれる鍋は最適よね!
「それにしても、お嬢様の考案されたお鍋料理は美味しいですよね!
肉のダシに魚や野菜の旨味も取り入れられていて素晴らしいですわ!」
毎日、私にはお鍋料理が作られていた。
間食はやめて、その変わりフルーツを取り入れ
そして一週間に一度はお菓子を食べれる日を設けた。
前世で料理が趣味でよく料理やお菓子を作っていた私はこのダイエットメニューにも挑戦していたのだ!
野菜ばかりじゃやはり痩せない、肉や魚、それぞれ適量に摂取することで健康的に痩せるのだ!
それにうってつけなのが鍋だ!
そして運動もしなくては痩せない!
やっぱり好きな歌を歌いながら体を動かすのが一番だと思い、マリアに作って貰ったTシャツとジャージもどきのスボンを着る!
うん!いい感じ!
やっぱりズボンの方が動きやすいもんね!
「COME ON!!dance!yell!」
私の踊ってる姿を見ながら、マリアも一緒に口ずさんでる
「お嬢様が話してる言語はどこの言葉ですか?」
「あ、英語ね!確かにこの世界は通用語が日本語だけど英語は聞かないよね!」
前世では洋楽が好きでよく聞いてたんだよねーーーー!
「英語って何ですか?」
「秘密の暗号みたいなものかな?」
私の言葉に頭を掲げるマリア
でも、私が最近可笑しい発言をするのに慣れたのかあまり言及しないでくれるので助かる。
「畏まりました。」
直ぐにマリアが用意してくれたドレスに着替えると背中の辺りが苦しい
「お嬢様、もう少し自分の体型を考えてください!
油っぽいものや、甘いものばかり食べていたら太ってしまいます!
いくらお友達が可愛いと言っていても、それは本音と建前なのですから鵜呑みにしてはいけません!」
マリアのお小言が始まった。
そう、あの120キロオーバー越えの立役者と呼ぶべき友人だが・・・
いつも、「私は可愛い」「細いのだからもう少しでポッチャリした方がシオン様と仲良く出来る」などどアドバイスを受けていたのだ。
真に受ける私が馬鹿だったのだが、本気で心配してくれていたマリアからのお小言には、いつも反旗を翻してはヒステリックに叫んでいたっけ・・・
「マリアの言う通りよね。これからは野菜中心の食事に切り替えてくれるかしら?」
私の言葉に絶句してるマリア
「本当に私の知ってる、お、お嬢様ですよね?」
思わず笑ってしまった。
「私じゃないなら誰よ?」
そして約束の場所のラウンジへと向かうと、シオンが笑顔で手を振ってくれる
この頃はまだ友人として良好関係だった気がする
「シオン、久し振り!」
涙ぐむ私にオドオドするシオン
「えっ??どうした?俺何かした?」
だってこんな風に優しくて微笑みを浮かべてるシオンに会うのは本当に久し振りなんだもん
「シオンは相変わらずイケメンだよね?」
不思議そうな顔で頭を掲げながら
「イケメンって何?」
あ、ヤバイヤバイ現代用語使っちゃった!
「格好いいって事だよ!」
「何か暫く会わなかったけどカナの雰囲気が変わった?」
またしても不思議そうな顔で私を見つめてる!
やめてその眼差し!
ちょっとクラってするじゃん!
あんな事があったのに嫌いになれないのは、この頃の幸せな思い出があるからなのかしら・・・
この優しい眼差しがいつしか憐れみをもつ眼差しに変わってしまうのかしら・・・
「雰囲気変わった?でも、また太っちゃったみたいだけど・・・・
でも、シオンの隣にたてるようにこれからはダイエット頑張るから!」
「ダイエット??」
「痩せようと思うの・・・・」
今度はビックリしたような表情を浮かべてる。
「クスッ!どういう心境の変化?
こないだ会った時は、絶対太ってないって言い切ってたよね?
自覚したんなら良かったけど・・
健康の為にも少し痩せた方が良いと思ったし!」
そうだった。
シオンはシオンなりに私の事を気にかけていてくれていたんだ。
ブクブク太る私に苦言をしてくれていたのに、ヒステリックに泣き叫んで全否定していたんだっけ・・・
確かにヒロインに揺らぐ気持ちも拭えないな・・・・
「今度会うときに少し痩せていたら、ご褒美頂戴!」
「何が欲しいの?」
「・・・・まだ秘密!」
こうしてシオンとの時間を有意義に過ごせた。
マリアは優しくて私たちを見守ってくれてるようで安心してしまう。
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーー
「お嬢様、お嬢様考察のお鍋料理お持ちしました。」
「ありがとう!」
やっぱりダイエットは野菜中心にしなきゃだから沢山食べれる鍋は最適よね!
「それにしても、お嬢様の考案されたお鍋料理は美味しいですよね!
肉のダシに魚や野菜の旨味も取り入れられていて素晴らしいですわ!」
毎日、私にはお鍋料理が作られていた。
間食はやめて、その変わりフルーツを取り入れ
そして一週間に一度はお菓子を食べれる日を設けた。
前世で料理が趣味でよく料理やお菓子を作っていた私はこのダイエットメニューにも挑戦していたのだ!
野菜ばかりじゃやはり痩せない、肉や魚、それぞれ適量に摂取することで健康的に痩せるのだ!
それにうってつけなのが鍋だ!
そして運動もしなくては痩せない!
やっぱり好きな歌を歌いながら体を動かすのが一番だと思い、マリアに作って貰ったTシャツとジャージもどきのスボンを着る!
うん!いい感じ!
やっぱりズボンの方が動きやすいもんね!
「COME ON!!dance!yell!」
私の踊ってる姿を見ながら、マリアも一緒に口ずさんでる
「お嬢様が話してる言語はどこの言葉ですか?」
「あ、英語ね!確かにこの世界は通用語が日本語だけど英語は聞かないよね!」
前世では洋楽が好きでよく聞いてたんだよねーーーー!
「英語って何ですか?」
「秘密の暗号みたいなものかな?」
私の言葉に頭を掲げるマリア
でも、私が最近可笑しい発言をするのに慣れたのかあまり言及しないでくれるので助かる。
39
あなたにおすすめの小説
能ある妃は身分を隠す
赤羽夕夜
恋愛
セラス・フィーは異国で勉学に励む為に、学園に通っていた。――がその卒業パーティーの日のことだった。
言われもない罪でコンペーニュ王国第三王子、アレッシオから婚約破棄を大体的に告げられる。
全てにおいて「身に覚えのない」セラスは、反論をするが、大衆を前に恥を掻かせ、利益を得ようとしか思っていないアレッシオにどうするべきかと、考えているとセラスの前に現れたのは――。
【完結】悪役令嬢だったみたいなので婚約から回避してみた
22時完結
恋愛
春風に彩られた王国で、名門貴族ロゼリア家の娘ナタリアは、ある日見た悪夢によって人生が一変する。夢の中、彼女は「悪役令嬢」として婚約を破棄され、王国から追放される未来を目撃する。それを避けるため、彼女は最愛の王太子アレクサンダーから距離を置き、自らを守ろうとするが、彼の深い愛と執着が彼女の運命を変えていく。
【完結】悪役令嬢の反撃の日々
ほーみ
恋愛
「ロゼリア、お茶会の準備はできていますか?」侍女のクラリスが部屋に入ってくる。
「ええ、ありがとう。今日も大勢の方々がいらっしゃるわね。」ロゼリアは微笑みながら答える。その微笑みは氷のように冷たく見えたが、心の中では別の計画を巡らせていた。
お茶会の席で、ロゼリアはいつものように優雅に振る舞い、貴族たちの陰口に耳を傾けた。その時、一人の男性が現れた。彼は王国の第一王子であり、ロゼリアの婚約者でもあるレオンハルトだった。
「ロゼリア、君の美しさは今日も輝いているね。」レオンハルトは優雅に頭を下げる。
悪役令嬢がヒロインからのハラスメントにビンタをぶちかますまで。
倉桐ぱきぽ
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生した私は、ざまぁ回避のため、まじめに生きていた。
でも、ヒロイン(転生者)がひどい!
彼女の嘘を信じた推しから嫌われるし。無実の罪を着せられるし。そのうえ「ちゃんと悪役やりなさい」⁉
シナリオ通りに進めたいヒロインからのハラスメントは、もう、うんざり!
私は私の望むままに生きます!!
本編+番外編3作で、40000文字くらいです。
⚠途中、視点が変わります。サブタイトルをご覧下さい。
9時から5時まで悪役令嬢
西野和歌
恋愛
「お前は動くとロクな事をしない、だからお前は悪役令嬢なのだ」
婚約者である第二王子リカルド殿下にそう言われた私は決意した。
ならば私は願い通りに動くのをやめよう。
学園に登校した朝九時から下校の夕方五時まで
昼休憩の一時間を除いて私は椅子から動く事を一切禁止した。
さあ望むとおりにして差し上げました。あとは王子の自由です。
どうぞ自らがヒロインだと名乗る彼女たちと仲良くして下さい。
卒業パーティーもご自身でおっしゃった通りに、彼女たちから選ぶといいですよ?
なのにどうして私を部屋から出そうとするんですか?
嫌です、私は初めて自分のためだけの自由の時間を手に入れたんです。
今まで通り、全てあなたの願い通りなのに何が不満なのか私は知りません。
冷めた伯爵令嬢と逆襲された王子の話。
☆別サイトにも掲載しています。
※感想より続編リクエストがありましたので、突貫工事並みですが、留学編を追加しました。
これにて完結です。沢山の皆さまに感謝致します。
将来の嫁ぎ先は確保済みです……が?!
翠月るるな
恋愛
ある日階段から落ちて、とある物語を思い出した。
侯爵令息と男爵令嬢の秘密の恋…みたいな。
そしてここが、その話を基にした世界に酷似していることに気づく。
私は主人公の婚約者。話の流れからすれば破棄されることになる。
この歳で婚約破棄なんてされたら、名に傷が付く。
それでは次の結婚は望めない。
その前に、同じ前世の記憶がある男性との婚姻話を水面下で進めましょうか。
運命に勝てない当て馬令嬢の幕引き。
ぽんぽこ狸
恋愛
気高き公爵家令嬢オリヴィアの護衛騎士であるテオは、ある日、主に天啓を受けたと打ち明けられた。
その内容は運命の女神の聖女として召喚されたマイという少女と、オリヴィアの婚約者であるカルステンをめぐって死闘を繰り広げ命を失うというものだったらしい。
だからこそ、オリヴィアはもう何も望まない。テオは立場を失うオリヴィアの事は忘れて、自らの道を歩むようにと言われてしまう。
しかし、そんなことは出来るはずもなく、テオも将来の王妃をめぐる運命の争いの中に巻き込まれていくのだった。
五万文字いかない程度のお話です。さくっと終わりますので読者様の暇つぶしになればと思います。
あなたを忘れる魔法があれば
美緒
恋愛
乙女ゲームの攻略対象の婚約者として転生した私、ディアナ・クリストハルト。
ただ、ゲームの舞台は他国の為、ゲームには婚約者がいるという事でしか登場しない名前のないモブ。
私は、ゲームの強制力により、好きになった方を奪われるしかないのでしょうか――?
これは、「あなたを忘れる魔法があれば」をテーマに書いてみたものです――が、何か違うような??
R15、残酷描写ありは保険。乙女ゲーム要素も空気に近いです。
※小説家になろう、カクヨムにも掲載してます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる