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マリアside~お嬢様の変化~
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◇◆マリアside◇◆
あんなにヒステリックに泣き叫んでいたお嬢様がある日を境に変貌を遂げた。
「お嬢様、私に何を作れと?」
「運動する為の服よ!だってドレス着ながらダンス出来ないじゃん!」
お嬢様がまた奇抜な話を始める。
最初は戸惑ったものの、今は割りと慣れてきたようであまり驚かなくなった。
「ダンスというのは男性とペアになりドレスを着用し踊るものではないのですか?」
私の言葉にハッとした顔をしたが直ぐに
「今はそんなの時代遅れなのよね!
私はヨガとジャズダンスを混ぜたものを取り入れたいの!
そのためにはドレスじゃ無理だわ!」
紙に大まかな型紙を書き記し、お嬢様の意見に沿うようにTシャツとジャージなるものを作らせた。
出来上がったものを見て私は驚愕した。
な、何なのこの奇抜な服は?
お嬢様は私にもお揃いを作るように言うので、お嬢様に付き合い一緒にダンスを踊る。
マットなる少し固めな布を下に敷き、猫のポーズなる格好をさせられた。
こんな格好を人に見せられない!
お嬢様は器用に体を曲げながらリラックスしてるようだ。
私もお嬢様の影響を受けて秘密の暗号が増えていく。
リラックスとは落ち着く清々しい気分の時に用いる言葉らしい。
お嬢様に感化された私は少しずつ秘密の暗号を使いこなすようになった。
あれからお嬢様の苦労が花開いたようで、着々と体重が落ちているようで
時より顔のラインが細くなっていた気がする。
「お嬢様、最近お顔が細くなられたような気がします。」
「そうでしょ!このフェイスラインが細くなったよね!
小顔効果抜群って感じ!」
「フェイスラインとは?」
「この顔の部分をそう呼ぶのよ!フェイスは顔、ラインは線という意味があるの!」
奇抜な暗号も最近では楽しくなってきている。
そして、劇的に変わったのはヒステリックがなくなった事だ!
お嬢様は一人娘と言うこともあり甘やかされて育てられたので、我が儘が強くなり自分の思い通りにならないとヒステリックに泣き叫び私を困らせていたのだから
只、小さい頃からお嬢様の近くにいた私は可愛らしい素直なお嬢様の姿を知っていたので離れる事はなかった。
何だかんだと私を姉のように慕ってくれていたから・・・
学園の寮に入居する際に心細そうに私を見つめてくるお嬢様を見捨てる事は出来なかった。
私はメイドとしてお嬢様の世話をいつまでも続けたいと思う。
「ねぇ、マリアもう少しでお誕生日だよね?バースデーケーキ作るから楽しみにしてね!」
バースデーケーキ!?
私の困惑した表情を汲み取ると・・
「誕生日ケーキよ!私が自分で作るからキッチンが使えるように手配してくれる?
」
「お嬢様が作るのですか?」
「これでもお菓子作りが得意だったんだから!って事で今から材料を買いに町まで行くわよ!」
そういうとお嬢様は私の服を持ち出して着替え始める。
えっ!?
何故私の服を!?
「だって貴族の娘が町に繰り出すってバレたらまずいじゃん!」
あの・・・
お嬢様の中で町に行くのは決定事項なのでしょうか?
楽しそうにしているお嬢様に絆されて一緒にバースデーケーキの材料を買いに出掛けた。
お嬢様は初めてとは思えないくらい町に溶け込んでいて軽く衝撃を覚える。
「ねぇ、おじさん!負けてよ!
あっちのお店で安かったんだけどな~」
えっ!?
お嬢様、どこでそんな交渉を覚えてきたのでしょうか?
「ふぅー!収穫収穫!かなり安く手にいれたわ!」
満悦されたお嬢様を見ていたら、思わず笑ってしまった。
そう、お嬢様はお嬢様でも私の知ってるお嬢様と少し違う。
本当はずっと前に気づいていたのに・・・・
でもこれからもお嬢様の笑顔を絶対守って見せるわ!
そうこうしていると暴れ馬がこちらに向かって走り出してる。
ハッと気がつくとお嬢様が私に覆い被さり暴れ馬から守ってくれた。
「超~セーフ!!
あ、これってあの事故じゃない?
って事はマリアは死なないじゃん!!
うぇーん良かった!!」
泣きながら私をずっと抱き締めるお嬢様の姿にウルッとしてしまう。
私はこれからもずっとお嬢様の側に居ます。
あんなにヒステリックに泣き叫んでいたお嬢様がある日を境に変貌を遂げた。
「お嬢様、私に何を作れと?」
「運動する為の服よ!だってドレス着ながらダンス出来ないじゃん!」
お嬢様がまた奇抜な話を始める。
最初は戸惑ったものの、今は割りと慣れてきたようであまり驚かなくなった。
「ダンスというのは男性とペアになりドレスを着用し踊るものではないのですか?」
私の言葉にハッとした顔をしたが直ぐに
「今はそんなの時代遅れなのよね!
私はヨガとジャズダンスを混ぜたものを取り入れたいの!
そのためにはドレスじゃ無理だわ!」
紙に大まかな型紙を書き記し、お嬢様の意見に沿うようにTシャツとジャージなるものを作らせた。
出来上がったものを見て私は驚愕した。
な、何なのこの奇抜な服は?
お嬢様は私にもお揃いを作るように言うので、お嬢様に付き合い一緒にダンスを踊る。
マットなる少し固めな布を下に敷き、猫のポーズなる格好をさせられた。
こんな格好を人に見せられない!
お嬢様は器用に体を曲げながらリラックスしてるようだ。
私もお嬢様の影響を受けて秘密の暗号が増えていく。
リラックスとは落ち着く清々しい気分の時に用いる言葉らしい。
お嬢様に感化された私は少しずつ秘密の暗号を使いこなすようになった。
あれからお嬢様の苦労が花開いたようで、着々と体重が落ちているようで
時より顔のラインが細くなっていた気がする。
「お嬢様、最近お顔が細くなられたような気がします。」
「そうでしょ!このフェイスラインが細くなったよね!
小顔効果抜群って感じ!」
「フェイスラインとは?」
「この顔の部分をそう呼ぶのよ!フェイスは顔、ラインは線という意味があるの!」
奇抜な暗号も最近では楽しくなってきている。
そして、劇的に変わったのはヒステリックがなくなった事だ!
お嬢様は一人娘と言うこともあり甘やかされて育てられたので、我が儘が強くなり自分の思い通りにならないとヒステリックに泣き叫び私を困らせていたのだから
只、小さい頃からお嬢様の近くにいた私は可愛らしい素直なお嬢様の姿を知っていたので離れる事はなかった。
何だかんだと私を姉のように慕ってくれていたから・・・
学園の寮に入居する際に心細そうに私を見つめてくるお嬢様を見捨てる事は出来なかった。
私はメイドとしてお嬢様の世話をいつまでも続けたいと思う。
「ねぇ、マリアもう少しでお誕生日だよね?バースデーケーキ作るから楽しみにしてね!」
バースデーケーキ!?
私の困惑した表情を汲み取ると・・
「誕生日ケーキよ!私が自分で作るからキッチンが使えるように手配してくれる?
」
「お嬢様が作るのですか?」
「これでもお菓子作りが得意だったんだから!って事で今から材料を買いに町まで行くわよ!」
そういうとお嬢様は私の服を持ち出して着替え始める。
えっ!?
何故私の服を!?
「だって貴族の娘が町に繰り出すってバレたらまずいじゃん!」
あの・・・
お嬢様の中で町に行くのは決定事項なのでしょうか?
楽しそうにしているお嬢様に絆されて一緒にバースデーケーキの材料を買いに出掛けた。
お嬢様は初めてとは思えないくらい町に溶け込んでいて軽く衝撃を覚える。
「ねぇ、おじさん!負けてよ!
あっちのお店で安かったんだけどな~」
えっ!?
お嬢様、どこでそんな交渉を覚えてきたのでしょうか?
「ふぅー!収穫収穫!かなり安く手にいれたわ!」
満悦されたお嬢様を見ていたら、思わず笑ってしまった。
そう、お嬢様はお嬢様でも私の知ってるお嬢様と少し違う。
本当はずっと前に気づいていたのに・・・・
でもこれからもお嬢様の笑顔を絶対守って見せるわ!
そうこうしていると暴れ馬がこちらに向かって走り出してる。
ハッと気がつくとお嬢様が私に覆い被さり暴れ馬から守ってくれた。
「超~セーフ!!
あ、これってあの事故じゃない?
って事はマリアは死なないじゃん!!
うぇーん良かった!!」
泣きながら私をずっと抱き締めるお嬢様の姿にウルッとしてしまう。
私はこれからもずっとお嬢様の側に居ます。
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