悪役令嬢の逆襲

すけさん

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ジュリアンの転機

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私の目の前で呆然と佇む、元婚約者殿

何故、そんな間抜け面??


やっと念願のアンナとの婚約よ!
喜びなさいよ!
これで断罪はされずに無事に婚約破棄できたわ!上出来ね。


ーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー




「お父様、私にお話って何でしょう?」



「お前のアンナに対する言動や態度が見苦しい!!」



本当にこの人はジュリアンの父親なんだろうか、私を拒絶するような態度に自分を抱き締めて慰めてあげたくなっちゃうじゃない




その時、過去の父親との情報が走馬灯のように頭に流れる





ーーーお前は我が家の恥じゃ!アンナを見習え!




ーーーーアンナを蔑むとは!優秀だと鼻にかけて馬鹿にするとは姉としての優しさの欠片もないのか?
同じ姉妹なのに王子の婚約者がお前であるとは実に残念だ



あー、そうだったいつでも父の中でアンナが一番だったね
そんな父親に認めて貰おうと必死に頑張ってレンとの婚約者に抜擢されたのに
いつまでたっても認めてもらえないでいるんだから笑っちゃうわよね



「お父様、実はご相談があります」


「お前の話など聞きたくもない!」



同じ娘であるはずなのに・・・・



「レン様との婚約者を私でなくアンナに変えて頂きたいのです!」



思ってもみない私の発言に怪訝な表情を浮かべる父親


「あんなにレン様、レン様と騒いでたではないか?もしやアンナを陥れるつもりか?」


確かに今までレンLOVEだっし信じられないのも無理もないか



「レン様はアンナに惹かれています!
ずっと隣で見ていた私だから気付いたのです。
アンナもレン様に惹かれてるみたいですし、惹かれ合う2人を引き裂く事に疲れてしまいましたの・・・・
好きな人には幸せになってもらいたいですし、これ以上レン様とアンナを憎みたくありません!
ですから私から婚約破棄を申し出たいのです!
その場合、私の我儘で婚約破棄する事でポーツ家に迷惑がかからないか心配なのですが・・・」


少しの驚きと高揚をみせる父親
嬉しそうな顔を隠せないでいるよ!
アンナが婚約者になれば万々歳だもんね


「うーむ、良かろう、私の方から申し立てしてみよう!」


よっしゃー!!
無事に婚約破棄が出来るかも!




ーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーー


「お前は俺が好きだったのだろう?」


間抜け面で放った言葉に呆気に取られる。
えっ!?
婚約破棄に不服なの?

念願のアンナとラブラブ出来るじゃん!


「私、反省致しましたの、、、
だってレン様は妹のアンナを愛していらっしゃるのでしょう?
私がレン様とアンナの縁を引き裂いている事に気づきましたの。
勿論、レン様の事をお慕いしておりました・・・・
でも、レン様の為にもキッパリとこの身を引きますわ」


なんとも言えない馬鹿面のままだけど?
どうした?

もしかして清楚バージョンのジュリアンに惚れ直した?


でも残念!もう、婚約破棄した後よ!

ふふふ!
逃した魚の大きさに気づきなさい!
そして後悔しなさい!


そのまま悲しそうな表情を浮かべてレンから離れようとするが、不意に腕を掴まれる。


「た、た、確かにアンナに惹かれていたのは事実だが、お前との婚約破棄は別問題だろう?」


はぁ?
何ほざいてるのこの阿保面男?

その真っ赤になってる顔はどういう事かしら?
マジで草ね!


そんな私達の間に割り込むように、掴まれた腕を強引に引き剥がすケイゴ


「ジュリアン、こんな所に居たんだな!探したじゃないか」



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