悪役令嬢の逆襲

すけさん

文字の大きさ
12 / 35

レンのご乱心

しおりを挟む
レンside




お、俺は今何をしたんだ
アンナを愛してるのに・・・。


息を切らしながら俺の方へ駆け寄ってくるアンナの姿に戸惑う
そこには何時もの様な可愛いらしい姿ではなく、髪は逆立ち、泣きはらしたのか化粧は剥げ落ち、見るに耐えない姿をしていた


「レン様、レン様、私を愛してらっしゃいますよね?」



カナ切り声でヒステリックに何度も確かめるように聞いてくる


「・・・・・・・・・。」



アンナの必死な叫びに、ある意味衝撃を受け直ぐに返答出来ないでいると



「もしや姉を、姉を、愛してるのですか?」



「いや、それはない。
俺が愛してるのはアンナだけだ!」



そ、そうだ。
俺はアンナを愛してる筈だ
だってそうだろう、先程までアンナとの婚約を夢見ていたのに・・・・



少し綺麗になったからと心変わりする筈がない

それよりも、あんなに好きだ好きだと付きまとわれていたのに呆気なく婚約者の椅子を放棄するから逆に気になっただけで・・・・・・



「それよりも婚約者が、ジュリアンからアンナに変わりやっと念願が叶い俺は心の底から安堵してる」

 
「本当でございますか?アンナも嬉しいです。」   



アンナを抱き締める
アンナの事だけを考えよう・・・
アンナの事だけを愛そう・・・



そう思っても頭の片隅で先程の強引に口付けをした映像が消えてくれない
アンナを抱き締めながらジュリアンが消えないでいるなんて・・・・



ーーーーーーーーーーー・ーー・ーー
ーーーーーーー・ーー・ー

翌日学園に行くとケイゴとジュリアンが仲良さげに歩いているのを見かける


ジュリアンは、あの日以来派手な化粧や、キツい香水をすることはなく別人に生まれ変わっていた。
本来は元が良かったのだろう、かなりの美人だ。
女という生き物は化粧でこれ程変わるのかと驚いてしまう。


ケイゴに向けられる笑顔は本来は婚約者だった俺の物だったのに・・・・


「レン様、おはようございます!」


何時ものように可愛らしい笑顔を振り撒くアンナ
確かに可愛い、先日まで彼女をみてるだけで幸せを実感していたのに、何故か心にぽっかり穴が空いたようで虚しさを感じてしまう・・・



「おはよう、俺のアンナ」


取り繕うように笑顔を向けると、グイグイ自分の胸に腕を強引に押し当ててくる


こんな誘惑紛な事をする子ではなかったのに・・・
あからさまな態度のアンナに戸惑いしか感じない


「少し距離が近すぎる気がするが・・・」


「アンナは既にレン様の所有物ですので、私を好きに料理さなさってもいいですわ」


アンナ、俺を誘惑してるつもりか?
こんなアンナの姿を見たくはなかった・・・


「申し訳ない今日は仕事が沢山残っているからもう行かねばならない、また会おう婚約者殿」


片足を着いて片手に口付けを交わす


「私もお手伝い致します!側に・・・・」


新しい護衛に合図を送るとアンナを連れ出してくれた。
やっと一息つけるこれで少しは落ち着ける


ふと窓越しに外を眺めているとジュリアンがやってきた。


いきなりドレスをまくりあげると、両手両足を交互に動かしながら踊り始める。
貴族が踊るパーティーのダンスではなく独特なステップだ!
嬉しそうに変な歌も歌いながら体を動かしてる姿に魅入ってしまう





しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

拝啓、婚約者さま

松本雀
恋愛
――静かな藤棚の令嬢ウィステリア。 婚約破棄を告げられた令嬢は、静かに「そう」と答えるだけだった。その冷静な一言が、後に彼の心を深く抉ることになるとも知らずに。

本当に、貴女は彼と王妃の座が欲しいのですか?

もにゃむ
ファンタジー
侯爵令嬢のオリビアは、生まれた瞬間から第一王子である王太子の婚約者だった。 政略ではあったが、二人の間には信頼と親愛があり、お互いを大切にしている、とオリビアは信じていた。 王子妃教育を終えたオリビアは、王城に移り住んで王妃教育を受け始めた。 王妃教育で用意された大量の教材の中のある一冊の教本を読んだオリビアは、婚約者である第一王子との関係に疑問を抱き始める。 オリビアの心が揺れ始めたとき、異世界から聖女が召喚された。

死に物狂いで支えた公爵家から捨てられたので、回帰後は全財産を盗んで消えてあげます 〜今さら「戻れ」と言われても、私は隣国の皇太子妃ですので〜

しょくぱん
恋愛
「お前のような無能、我が公爵家の恥だ!」 公爵家の長女エルゼは、放蕩者の父や無能な弟に代わり、寝る間も惜しんで領地経営と外交を支えてきた。しかし家族は彼女の功績を奪った挙句、政治犯の濡れ衣を着せて彼女を処刑した。 死の間際、エルゼは誓う。 「もし次があるのなら――二度と、あいつらのために働かない」 目覚めると、そこは処刑の二年前。 再び「仕事」を押し付けようとする厚顔無恥な家族に対し、エルゼは優雅に微笑んだ。 「ええ、承知いたしました。ただし、これからは**『代金』**をいただきますわ」 隠し金庫の鍵、領地の権利書、優秀な人材、そして莫大な隠し資産――。 エルゼは公爵家のすべてを自分名義に書き換え、着々と「もぬけの殻」にしていく。 そんな彼女の前に、隣国の冷徹な皇太子シオンが現れ、驚くべき提案を持ちかけてきて……? 「君のような恐ろしい女性を、独り占めしたくなった」 資産を奪い尽くして亡命した令嬢と、彼女を溺愛する皇太子。 一方、すべてを失った公爵家が泣きついてくるが、もう遅い。 あなたの家の金庫も、土地も、働く人間も――すべて私のものですから。

悪役令嬢を陥れようとして失敗したヒロインのその後

柚木崎 史乃
ファンタジー
女伯グリゼルダはもう不惑の歳だが、過去に起こしたスキャンダルが原因で異性から敬遠され未だに独身だった。 二十二年前、グリゼルダは恋仲になった王太子と結託して彼の婚約者である公爵令嬢を陥れようとした。 けれど、返り討ちに遭ってしまい、結局恋人である王太子とも破局してしまったのだ。 ある時、グリゼルダは王都で開かれた仮面舞踏会に参加する。そこで、トラヴィスという年下の青年と知り合ったグリゼルダは彼と恋仲になった。そして、どんどん彼に夢中になっていく。 だが、ある日。トラヴィスは、突然グリゼルダの前から姿を消してしまう。グリゼルダはショックのあまり倒れてしまい、気づいた時には病院のベッドの上にいた。 グリゼルダは、心配そうに自分の顔を覗き込む執事にトラヴィスと連絡が取れなくなってしまったことを伝える。すると、執事は首を傾げた。 そして、困惑した様子でグリゼルダに尋ねたのだ。「トラヴィスって、一体誰ですか? そんな方、この世に存在しませんよね?」と──。

三十年後に届いた白い手紙

RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。 彼は最後まで、何も語らなかった。 その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。 戴冠舞踏会の夜。 公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。 それは復讐でも、告発でもない。 三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、 「渡されなかった約束」のための手紙だった。 沈黙のまま命を捨てた男と、 三十年、ただ待ち続けた女。 そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。 これは、 遅れて届いた手紙が、 人生と運命を静かに書き換えていく物語。

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

悪役令嬢にざまぁされた王子のその後

柚木崎 史乃
ファンタジー
王子アルフレッドは、婚約者である侯爵令嬢レティシアに窃盗の濡れ衣を着せ陥れようとした罪で父王から廃嫡を言い渡され、国外に追放された。 その後、炭鉱の町で鉱夫として働くアルフレッドは反省するどころかレティシアや彼女の味方をした弟への恨みを募らせていく。 そんなある日、アルフレッドは行く当てのない訳ありの少女マリエルを拾う。 マリエルを養子として迎え、共に生活するうちにアルフレッドはやがて自身の過去の過ちを猛省するようになり改心していった。 人生がいい方向に変わったように見えたが……平穏な生活は長く続かず、事態は思わぬ方向へ動き出したのだった。

処理中です...