悪役令嬢の逆襲

すけさん

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ジュリアンの逆襲⑤

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不意にお母様が私をギュっと抱き締める。

変な話、母に一度も抱き締められた記憶がない。
幼いジュリアンの思いが走馬灯のように脳裏に浮かんでは消えた。



そして私に何度も泣きながら懺悔する。


「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい」


「お、お母様!?」


私の言葉に気付く事はなく謝罪は続く。
ずっと謝り続けそうな勢いだったので私は母を強く抱き締め返す。


ふと我に返る母は私から離れない。


そんな私達の様子を呆気に取られながら見てる父親


「セ、セイラ、アンナは誰の子なのだ!」


父親の絶叫が木霊する。


「ゆきずりの旅芸人と私の子供よ・・・」


固まって動かない父。
いやいや、マジかよ!?
ドラマみたいな展開に変な汗を掻いてしまう


すると父親が私と母を無理矢理引き剥がすと、母を引き摺るように連れ出し勢いに任せて何度も肩を揺らす



「う、嘘だよな!?
ジュリアンが娘でアンナが娘じゃないなんて信じないぞ!!」


父が絶叫しながら母を問いただしている。


馬鹿にするように父を嘲笑ってる母の姿。
なんか精神がぶっ飛んでしまったようで初めて恐怖を覚えた。


それから父は、すっかり勢いを失ってしまったようで項垂れている。


そして母が私の手を取りながら


「アンナは完全な貴族の血筋ではないのよ!だからレン様の婚約者としては失格なの。
だからこれから私は懺悔しに王宮に出向いて真実を話そうと思うわ
きっと不敬罪をたわまッてしまうかもしれないわね・・・
ポーツ家は今後ジュリアンが家督を継いで全ての実権を任せるわ!
だから、貴方は好きな人と一緒になりなさい!
お父様とお母様は離縁するから貴方は好きな道を選びなさいね。
こんな駄目な母親でごめんなさい」


直ぐに馬車が到着すると母は父を伴って王宮へと向かった。



最後まで母は私に泣きながら謝っていた。

ジュリアン、貴方はきっと許せないと思ってるわよね?
でも、前世の記憶を持つ私は母親の気持ちが少なからず分かるような気がするのよ・・・・


愛されないと気持ちは枯れてしまうのよ
ちゃんと水を与えなきゃ生き続けられないのだから・・・・

私は母親に同情してるのか、あるいは・・・



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー


「ランディー様、この度はお力添えありがとうございました。」


「いやいや、婚約を破談する筈が大事になってしまい、逆に申し訳ないね」


あれからアンナとレンの婚約は正式に破棄された。
私の両親は離縁することに・・・・


母親は不敬罪に問われる事はなかったが、身分を略奪され平民へと落ちた。
今は、領地の静かな田舎町の教会で過ごしている。


父も領地の不正が発覚し、身分が平民へと落ちた。
愛人の所に転がり込んでるらしいが、お金だけが自慢だったのか愛人に顎で使われているらしい。


アンナは、罪に問われる事はなかった。
今も屋敷で私と一緒に住んでる。


アンナとはどうなったかって?






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