催淫魔法士の日常

7ズ

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21: 残忍酷薄な悪夢②※

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 残酷描写有り
※※※※※※※※




 催淫魔法によりノトスの待遇はマシになり、捕虜用のレーションを優先的に与えられた。
 狙い通り、性処理道具として生き長らえたが、長引いた劣勢の戦況に心を病んだ兵達の行為は常軌を逸したものとなり、凌辱は日に日に酷くなっていった。
 一日に何人も相手にし、休む暇もなく弄ばれ、治癒魔法が無ければ感染症で死んでいたかもしれない。
 だが、一度だけ……生に縋り付いてレイプを受け入れていたノトスの心が折れかけた行為があった。

 最悪の環境下で極限状態に陥っている第五部隊の生き残りの一人、ノトスと仲の良かった後輩が陵辱に加わった。

『パンッパンッパンッ』
「ああっ! やめてっ……頼む、やめてくれぇ!」
『ジュッパン、ズッブゥ!』
「がっ……ぁ」

 後孔に深々と突き立てられた性器の感覚にノトスは目を見開いた。
 嫌がる口に反して、身体は従順に反応を背筋から脳まで一直線に貫くような快楽を享受していた。
 ガクガクと床に押さえつけられ揺さぶられる視界の先に後輩の顔がある。
 目を血走らせて、一心不乱にノトスに腰を打ち付けている姿は正気ではなかった。
 
「や、めっだめぇ、いやだ、いやッだあ!」

 血管が浮き出た太い陰茎が前立腺を抉りながら奥深くまで捩じ込まれる。

「ひぃっ! ああ、んあぁ!」
「いやいや言ってるわりに結構感じてんじゃん」
「敵陣のど真ん中で盛って恥ずかしくないのか?」
「ははは! 飯やるって言ったら二つ返事で犯してやがる!」

 周りで二人の性行為をニヤニヤと見下ろしている男達は、ヤジを飛ばして嘲った。
 記憶の中にある優しい日々が音を立てて崩れていく。気さくで優しかった後輩が、変わり果てた姿で自分を犯している。

「も、やめてくれ……やめて、頼む」

 正気ではないことは分かっていたが、後輩は大事な仲間で友人だった。折角ここまで生き残った仲間を失いたくなくて必死に懇願した。だが、その思いも虚しく後孔に深々と性器を嵌められたまま両脚を大きく持ち上げられた。

『ズパンッ』
「っ~~~ああぁぁ!」

 目の奥がチカチカと点滅する激しいピストンに、再び目の前が見えないまま絶頂を迎える。
 それでも後輩の腰の動きは止まることなく抽挿を繰り返していく。ごちゅごちゅと下品な音を立てながら奥を穿たれると気持ち良すぎて何も考えられなくなる。

「ほら、キスしてやれ」
『グイ』
「んっ! んんんーー!」

 後頭部を押さえつけられた後輩の口がノトスの震える唇を塞ぐ。
 
「コイツ一番わけぇし、ファーストキスだろ」
「だっはっは! 初めてがコレとか可哀想ー!」

 好き勝手言う外野の言葉に反論出来ず、ただただ時間が過ぎるのを待つしかない。
 
『ゴチュ、ズグン、パンッパンッ』
「あっ! ああッ! ひぃ、んあぁ! いや、だ、きもちぃいのぃやだ!」

 まだ正気を保っていると思っていた思考はとうに麻痺していた。
 魔法を自分でかけているとはいえ、望まぬ快楽で容易く達して射精し、普通なら触れられるのを拒絶するような箇所も今では快楽を敏感に拾い上げる性感帯になってしまった。

「そろそろイきそうか?」
『ゴチュッグチュグチュンッ!』
「なか、中はやめてくれ! 中出しだけは! やだぁあ!」

 中に出されてしまったら、もう二度と自分の知っている後輩が戻って来ないような気がして、泣き叫びながら後輩に声を掛け続けたが……応答は無い。
 その代わりに射精へ向けた腰使いにシフトした後輩がノトスの腰を押さえつけ、奥の奥まで性器を埋め込む。

『ジュボッ! グボっ!』
「がっ、けほ!」

 そのまま結腸部へ捩じ込まれてしまい、強すぎる快感にビクビクと痙攣する中の感触を楽しむように動き続ける後輩がいよいよ射精の態勢に入った。
 だが、次の瞬間──

『ダァン』
「……は?」

 目の前にあった後輩の顔が消え失せた。
 何か生暖かいものが顔にビシャビシャと浴びせられ、全身を濡らしていく。
 それが斬首された後輩の噴き出す鮮血である事は直ぐに理解させられた。

『ビクビク、ビクビクン!』
「あっ……ぅ、あっ!」
『ビクン! ガクン!」

 首を失った後輩の身体が痙攣しながら、ノトスの中を突き上げ、勢いよく精を吐き出していた。

「すげぇ、死にながらイってる」
「虫みてぇだな」
『ビュルルル! ビュクン、ビュクク!』
「ああああ! やら、やだ、コレで、イきたく、ないぃ! ん、んんッ、あぁ、ぁあぁ!」

 後輩が残した最後の肉欲はノトスの後孔にびゅるびゅると全て注がれ、絶頂へと導いた。
 痙攣が落ち着き、後輩の身体がドサっと床に倒れ込んだ。

「う……ぅそだ……こんなの……」

 メスイキの余韻に身体が反応している中、ぽっかりと空いた穴からゴポゴポと後輩の精液が流れ落ちる。
 あまりにも残酷非道な後輩の死に様に、ノトスは暫く動くことが出来なかったが、周りの男達にとってノトスの心は関係ない。
 水をぶっかけられ、血を洗い落とされたら、後輩の遺体に身を乗り上げさせるように一人の悪趣味な男が背後からノトスに覆い被さった。

『ズプン!』
「ぁ、ああ!」
「死んだ後輩の中出しでメスイキなんて、すげえ良い趣味してんな~~気が合いそうだ」
「変態同士お似合いだぜ?」
『パチュン、パチュ、グポン』
「ひ、ぐっ! んあ、ああ! やら、そんな、突いたら……また、イッ~~ぁああ!」
『ピュク、ピュクン』
「おーおーイってるイってる。後輩君の遺体に乗っかって冷たくなった肌にぶっかけてやがる……後輩君、可哀想にな~」

 冷たくなっていく後輩の上で犯され、泣きじゃくりながら喘ぎ、何度も果てる。

 ノトスも後輩も、その他第五部隊の兵達も人を殺めてきた。相手も同じ立場にある。命を奪い合うのが戦争だ。
 だが、だからといって、こんな仕打ちはあんまりではないか?

「はぁ……ぁ、ぐずっ……」

 心身共に疲れ果てて涙が止まらない。このまま死んでしまいたいという思いが脳裏を過った。催淫魔法で強制的に与えられた快楽がそれを許さない。
 心が折れそうになっていたが、それでもギリギリで持ち堪えていた。
 
 それから、数日後なのか数ヶ月後だったのか記憶は定かではない。
 
『グジュン、グジュ!』
「あ、ぁ……ん」

 四つん這いで腰を掴まれ、性行為が日常と化す程嬲られ続けたノトスは、もはやただ譫言のように喘ぎ声を上げる事しか出来ないほど憔悴しきっていた。

『ドガァン!』
「なんだっ!?」

 そして、なんの前触れも無く、救いはやってきた。
 それは終戦間際に各所で行われた奪還作戦。
 魔法師団の第五部隊が捕われた陣営地にもその手は及んだ。
 分厚い壁が崩れ去った先に居たのは……ノトスと同期のデュラの部隊だった。

「うわ!」
「酷い匂いだ……」
「……ノトス?」

 虚ろな瞳でこちらを見上げるノトスと敵兵達の乱れた服装と密着度は、ここで何が日頃行われていたのか瞬時に理解出来る程生々しく、目を逸らしたくなる程痛々しかった。
 だが、デュラは真っ直ぐ現状に目を向けていた。そして、その表情は、今まで見た事のない程、怒りの形相に歪んでいた。
 敵兵達が武器に手をかけたが、気付いた頃には胴が二つに分かれ、ドシャンと床に転がっていた。
 デュラが抜き去った大剣を鞘に納めながらノトスへ駆け寄る。

「デュ、ラ」
「助けにきた。もう大丈夫だ」
「…………」

 フラフラと力なく差し出された手を強く握りしめる。精液と血で汚れた身体を拭い、一糸纏わぬノトスをコートで包み、支え起こした。

「喋れるか?」
「……うん」
「他に捕まった兵達の居場所は?」
「確か、あっちの牢屋に……」

 ノトスが視線を向けた扉の方へ武器を構えた兵達が慎重に歩み寄る。
 そして、勢いよく開け放ち中へ突入したが、直ぐに飛び出してきた。
 扉の中は強烈な腐臭が充満しており、中には人の形を成していない肉塊が多数転がっていた。
 比較的人の形を残した兵士もいたが、全員餓死しているのが見て取れる。
 あまりに無残な光景と匂いに嘔吐する者も出た程だ。

「……生存者は、彼だけです」
「…………そうか」

 デュラに抱えられ、ノトスはもう拝めないと思っていた太陽と再会を果たした。
 日の暖かさに気が緩んで意識が途絶え、次の瞬間には場面が移り変わっていた。
 
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