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初めての男の娘
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15歳の男子高校生なのに150センチそこそこしかない痩せっぽちの身体がコンプレックだった。
自分の女の子みたいな顔も好きじゃなかった。
せめて細マッチョになりたくて、筋トレとかしてみたけれど、ぜんぜん逞しくはなれなかった。
性格も内向的な僕は友達も多くはなくて、学校カーストもかなり下の方だと思う。
だけど、ネットで「男の娘」というものを知った時、これならこんな僕でも輝けるんじゃないかと、人から注目されるんじゃないかと思った。
僕が男の娘デビューに選んだのは、コスプレイヤー。
キャラは「軍艦コレクション」通称「軍これ」と呼ばれている人気ゲームで、その中でも人気の「時雨」という女の子。
胸のあたりまでの三つ編みの髪と半袖セーラー服がトレードマークで、大人しめの見た目に反して高い攻撃力が人気のキャラだった。自分のことを「僕」と呼ぶいわゆる「僕っ子」なのも僕に合っていると思った。
時雨に似た髪型のウィッグやコスを手に入れ、頑張って覚えたメイクも決めて、同人誌即売会でコスプレに初参加・・・自分でも内心結構行けると思っていたけど、物凄くウケた。
当然本名は隠し、安直だけどキャラの名前をそのままコス名にして「コス初挑戦の男の娘レイヤー、時雨ちゃん♡」としてデビュー。
いわゆるカメコの人達が僕を取り囲み、先輩レイヤーの皆さんに声をかけられ、一緒にポーズを取って、カメコの皆さんに写真を撮ってもらったり、Lineのアドレスを交換したり・・・大成功だったと思っていいんじゃないかな?、もしかしたらナゾの男の娘レイヤーとして有名になれたりしないかな?、なんて浮かれていた、まさにその時にミカさんと出会った。
ミカさんの第一印象は、「おっきな女の人」。
身長が150センチしかない僕より遥かに高い身長は175センチくらいだろうか。
大きな胸とキュッとしまったウェストの持ち主で、パッと見で20代後半くらいの印象的な大人の美人でカメコの人達の中でも目立っていた。
写真を取り終わった後に貰った後、僕に名刺をわたして
「写真を送るね。きっとびっくりするわよ。」
と言って手を振りながら颯爽と立ち去っていく姿が凄くかっこよかったのを覚えていた。
同人誌即売会の翌日には、僕のLineやメールに写真が大量に届き始めた。
自分で言うのもなんだけど、かなり可愛く写っていると思う。
ちょっとはにかみながら、ゲームでお馴染みのキメポーズで写真に写っている僕はまさにカワイイ男の娘だった。
写真と一緒に届くメッセージには
「時雨ちゃんカワイイ~」
みたいな他愛もないものから、
「ペロペロさせて」
「結婚を前提にお付き合いさせて下さい!(32歳男性)」
なんてちょっと引いてしまうものまで。
そんな中、1枚の写真が僕の眼を釘付けにする。
その写真は他のカメコのものとは一線を画していた。
写真の送り主の名前を見ると
「ミカさんだ・・・」
別れ際に「きっとびっくりするわよ。」とウィンクしながら言っていたミカさんの顔が目に浮かんだ。
そして貰った名刺を改めて見てみると「職業 カメラマン」と書いてあるのに気が付いた。
「プロの写真ってこんなに凄いんだ・・・」
思わず呟く。
写真に詳しくない僕には何がどう凄いのか表現できないけど、アイドルの写真集の1ページと言っても大げさではないほど可愛く・・・いっそ綺麗とさえ言える奇跡の写真。
そして、そこに写っているのは紛れもなく僕。
自分自身に見惚れるなんて滑稽かも知れないけれど、そんなことを忘れてその写真に見惚れていた。
その時、僕のLineにミカさんからメッセージが届いた。
自分の女の子みたいな顔も好きじゃなかった。
せめて細マッチョになりたくて、筋トレとかしてみたけれど、ぜんぜん逞しくはなれなかった。
性格も内向的な僕は友達も多くはなくて、学校カーストもかなり下の方だと思う。
だけど、ネットで「男の娘」というものを知った時、これならこんな僕でも輝けるんじゃないかと、人から注目されるんじゃないかと思った。
僕が男の娘デビューに選んだのは、コスプレイヤー。
キャラは「軍艦コレクション」通称「軍これ」と呼ばれている人気ゲームで、その中でも人気の「時雨」という女の子。
胸のあたりまでの三つ編みの髪と半袖セーラー服がトレードマークで、大人しめの見た目に反して高い攻撃力が人気のキャラだった。自分のことを「僕」と呼ぶいわゆる「僕っ子」なのも僕に合っていると思った。
時雨に似た髪型のウィッグやコスを手に入れ、頑張って覚えたメイクも決めて、同人誌即売会でコスプレに初参加・・・自分でも内心結構行けると思っていたけど、物凄くウケた。
当然本名は隠し、安直だけどキャラの名前をそのままコス名にして「コス初挑戦の男の娘レイヤー、時雨ちゃん♡」としてデビュー。
いわゆるカメコの人達が僕を取り囲み、先輩レイヤーの皆さんに声をかけられ、一緒にポーズを取って、カメコの皆さんに写真を撮ってもらったり、Lineのアドレスを交換したり・・・大成功だったと思っていいんじゃないかな?、もしかしたらナゾの男の娘レイヤーとして有名になれたりしないかな?、なんて浮かれていた、まさにその時にミカさんと出会った。
ミカさんの第一印象は、「おっきな女の人」。
身長が150センチしかない僕より遥かに高い身長は175センチくらいだろうか。
大きな胸とキュッとしまったウェストの持ち主で、パッと見で20代後半くらいの印象的な大人の美人でカメコの人達の中でも目立っていた。
写真を取り終わった後に貰った後、僕に名刺をわたして
「写真を送るね。きっとびっくりするわよ。」
と言って手を振りながら颯爽と立ち去っていく姿が凄くかっこよかったのを覚えていた。
同人誌即売会の翌日には、僕のLineやメールに写真が大量に届き始めた。
自分で言うのもなんだけど、かなり可愛く写っていると思う。
ちょっとはにかみながら、ゲームでお馴染みのキメポーズで写真に写っている僕はまさにカワイイ男の娘だった。
写真と一緒に届くメッセージには
「時雨ちゃんカワイイ~」
みたいな他愛もないものから、
「ペロペロさせて」
「結婚を前提にお付き合いさせて下さい!(32歳男性)」
なんてちょっと引いてしまうものまで。
そんな中、1枚の写真が僕の眼を釘付けにする。
その写真は他のカメコのものとは一線を画していた。
写真の送り主の名前を見ると
「ミカさんだ・・・」
別れ際に「きっとびっくりするわよ。」とウィンクしながら言っていたミカさんの顔が目に浮かんだ。
そして貰った名刺を改めて見てみると「職業 カメラマン」と書いてあるのに気が付いた。
「プロの写真ってこんなに凄いんだ・・・」
思わず呟く。
写真に詳しくない僕には何がどう凄いのか表現できないけど、アイドルの写真集の1ページと言っても大げさではないほど可愛く・・・いっそ綺麗とさえ言える奇跡の写真。
そして、そこに写っているのは紛れもなく僕。
自分自身に見惚れるなんて滑稽かも知れないけれど、そんなことを忘れてその写真に見惚れていた。
その時、僕のLineにミカさんからメッセージが届いた。
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