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side Mika“天使と出会うまで”
今回もエロなしです。
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天使とは両性具有だという。
だとしたら、それは男の娘ではないだろうか。
“いや、男装女子は?”という反論もあるだろうけれど、それは自分の中ではしっくりこない。
私の中では天使はやっぱり男の娘なのだ。
そして、私はカメラマンとして”天使”を探した。
同人誌即売会などのコスプレ会場を巡って、いわゆる”男の娘”を名乗るレイヤー達に合い、写真を撮らせてもらった。
メイク用品と技術の進歩のおかげなのか、一見可愛い男の娘には沢山出会うことができた。
だけど、よく見ると血管の浮いた腕。
襟やスカーフで隠した喉仏。
ウィッグで誤魔化した顔のライン。
無理に作った女の子っぽい声。
みな、隠しきれない雄がにじみ出ていることに失望させられた。
勝手に期待して、勝手に失望して・・・を数え切れないほど繰り返して、”やっぱり天使なんていないんだ”と思い始めたとき、私は”時雨ちゃん”に出会った。
人気のスマホゲーム”軍これ”のキャラ”時雨”のコスをした男の娘。
自称「コス初挑戦の男の娘レイヤー、時雨ちゃん」。
メイクにアラが目立つし、ウィッグやコスも質の良いものとは言えなかったけれど。
だけど、そこにいたのは、
“こんな可愛い娘が女の子のはずはない・・・”
身長150センチそこそこのちっちゃな背丈。
まだ変声期を迎えていない涼やかな声。
細くて無駄毛一本もない手足とスレンダーなスタイルは、女の子とすればモデル体型。
地味だけど整っている顔立ちは、儚げで可愛いらしかった。
地味だからこそメイク次第で、こいくらでも可愛くも綺麗にもなれるだろう。
何より今まで会って来た男の娘達との決定的な違いは、“雄”の匂いを感じさせない無垢さが際立っていた。
時雨ちゃんは、コス初心者らしくカメコの人達への対応もおどおどとしていて危なっかしかった。
先輩の女性レイヤー達も放っておけない様子で色々と世話を焼かれて、可愛がられていた。
私も指を咥えて見てはいられない。
幸い私は“女”としてはかなり背が高くて、見た目は派手で印象に残りやすいタイプだ。
頑張って「親しみやすい、男前なお姉さん」として時雨ちゃんの記憶に残って次に繋げたい。
ともすれば超ローアングルからスカートの中を撮影しようとする失礼なカメコから彼(彼女?)をガードしていた世話焼きな先輩レイヤー達も、外見が女の私に対してはマークが甘い。
それを幸いに、時雨ちゃんに声をかける。
写真撮影をお願いすると、私より20センチ以上も背が低い彼(彼女?)は自然と私を上目遣いで見上げる事になる。
もう、その目つきが可愛いくって・・・堪らない。
快く撮影をOKしてくれた彼が、ちょっとはにかみながら“軍これ”のキメポーズを取ってくれた姿は、まさに“大天使“ 時雨ちゃん。
気が付けば、その可憐さに一発でハートを撃ち抜かれていた。一目惚れだった。
”時雨ちゃんが欲しい”。もうそれしか考えられなかった。
私は色々とアングルを変えながら夢中になって写真を撮った。
あまりしつこくして、悪印象を持たれてても損だ・・・と撮影は最低限に切り上げ、名刺とLineの連絡先を交換して時雨ちゃんと別れた。
最後に
「写真を送るね。きっとびっくりするわよ。」
と一言言い残して。
その後は、
(そこら辺のカメコとは違うプロの写真の凄さを見せちゃる!)
という決意を胸に、他のレイヤーには目もくれずに、全速力で帰宅して時雨ちゃんの写真の加工に没頭した。
こういうのはスピード感が勝負だ、時雨ちゃんの中から私の印象が薄れないうちに・・・プロとして圧倒的なクォリティの写真を見せつける。
そして”モデルになって欲しい”とお願いして2人だけの撮影会に誘い出して距離を縮めたい。
私は、プロカメラマンとして、写真撮影の技術もさることながら撮影した写真の加工技術が評価されていた。
(加工しすぎても不自然になる・・・あくまでも自然に・・・時雨ちゃん素人メイクのムラやアラを綺麗にして、ウィッグやコスの安っぽい質感を消して・・・ちょっとだけ輪郭を・・・肌の艶を・・・)
そうして、帰宅してから翌朝まで不眠不休で仕上げた写真はまさに”奇跡の写真”。
背中に白い羽、そして頭の上に輝くリングの幻が見えるような無垢な可憐さ、可愛らしさは男の子の写真といっても誰も信じないだろう。
掛け値なしに生涯の最高傑作の写真だった。
写真の中の天使が私に微笑む。
時雨ちゃんの写真を見ているうちに私の雄の象徴がいつの間にか硬くなっていた。
もう要らないと思っていたそこに、いつの間にか手を添えて自分自身を慰めていた。
ピンク色のやわらかそうな唇に口づけしたらどんな感触なのだろう。
セーラー服とスカートの間からちらりと覗く脇腹をソフトに撫であげてあげたら、どんな声をあげてくれるのだろう。
スカートから伸びる白くて細い足、その奥にある可愛らしい蕾を下着の上から刺激してあげたら可愛らしく身体をくねらせてくれるだろうか・・・
時雨ちゃんと2人きりになれるチャンスはおそらく、そう多くはない。
だから2人だけの撮影会のその時に媚薬を少しだけで飲ませて、メロメロになるまで優しく可愛がってあげよう。
私から離れられない身体にしてあげよう。
邪悪な願いだとは百も承知している、だけどもうこの気持ちは止められない。
なんとしても時雨ちゃんを私のものにしてみせる。
そう心に誓って・・・私の最高傑作の写真をLineで時雨ちゃんに送った。
だけど、実際に天使が私の手に堕ちたとき、自分自身でも気付かなかった悪魔的な加虐性が目覚めてしまうことになる。・・・それはまた後の話。
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天使とは両性具有だという。
だとしたら、それは男の娘ではないだろうか。
“いや、男装女子は?”という反論もあるだろうけれど、それは自分の中ではしっくりこない。
私の中では天使はやっぱり男の娘なのだ。
そして、私はカメラマンとして”天使”を探した。
同人誌即売会などのコスプレ会場を巡って、いわゆる”男の娘”を名乗るレイヤー達に合い、写真を撮らせてもらった。
メイク用品と技術の進歩のおかげなのか、一見可愛い男の娘には沢山出会うことができた。
だけど、よく見ると血管の浮いた腕。
襟やスカーフで隠した喉仏。
ウィッグで誤魔化した顔のライン。
無理に作った女の子っぽい声。
みな、隠しきれない雄がにじみ出ていることに失望させられた。
勝手に期待して、勝手に失望して・・・を数え切れないほど繰り返して、”やっぱり天使なんていないんだ”と思い始めたとき、私は”時雨ちゃん”に出会った。
人気のスマホゲーム”軍これ”のキャラ”時雨”のコスをした男の娘。
自称「コス初挑戦の男の娘レイヤー、時雨ちゃん」。
メイクにアラが目立つし、ウィッグやコスも質の良いものとは言えなかったけれど。
だけど、そこにいたのは、
“こんな可愛い娘が女の子のはずはない・・・”
身長150センチそこそこのちっちゃな背丈。
まだ変声期を迎えていない涼やかな声。
細くて無駄毛一本もない手足とスレンダーなスタイルは、女の子とすればモデル体型。
地味だけど整っている顔立ちは、儚げで可愛いらしかった。
地味だからこそメイク次第で、こいくらでも可愛くも綺麗にもなれるだろう。
何より今まで会って来た男の娘達との決定的な違いは、“雄”の匂いを感じさせない無垢さが際立っていた。
時雨ちゃんは、コス初心者らしくカメコの人達への対応もおどおどとしていて危なっかしかった。
先輩の女性レイヤー達も放っておけない様子で色々と世話を焼かれて、可愛がられていた。
私も指を咥えて見てはいられない。
幸い私は“女”としてはかなり背が高くて、見た目は派手で印象に残りやすいタイプだ。
頑張って「親しみやすい、男前なお姉さん」として時雨ちゃんの記憶に残って次に繋げたい。
ともすれば超ローアングルからスカートの中を撮影しようとする失礼なカメコから彼(彼女?)をガードしていた世話焼きな先輩レイヤー達も、外見が女の私に対してはマークが甘い。
それを幸いに、時雨ちゃんに声をかける。
写真撮影をお願いすると、私より20センチ以上も背が低い彼(彼女?)は自然と私を上目遣いで見上げる事になる。
もう、その目つきが可愛いくって・・・堪らない。
快く撮影をOKしてくれた彼が、ちょっとはにかみながら“軍これ”のキメポーズを取ってくれた姿は、まさに“大天使“ 時雨ちゃん。
気が付けば、その可憐さに一発でハートを撃ち抜かれていた。一目惚れだった。
”時雨ちゃんが欲しい”。もうそれしか考えられなかった。
私は色々とアングルを変えながら夢中になって写真を撮った。
あまりしつこくして、悪印象を持たれてても損だ・・・と撮影は最低限に切り上げ、名刺とLineの連絡先を交換して時雨ちゃんと別れた。
最後に
「写真を送るね。きっとびっくりするわよ。」
と一言言い残して。
その後は、
(そこら辺のカメコとは違うプロの写真の凄さを見せちゃる!)
という決意を胸に、他のレイヤーには目もくれずに、全速力で帰宅して時雨ちゃんの写真の加工に没頭した。
こういうのはスピード感が勝負だ、時雨ちゃんの中から私の印象が薄れないうちに・・・プロとして圧倒的なクォリティの写真を見せつける。
そして”モデルになって欲しい”とお願いして2人だけの撮影会に誘い出して距離を縮めたい。
私は、プロカメラマンとして、写真撮影の技術もさることながら撮影した写真の加工技術が評価されていた。
(加工しすぎても不自然になる・・・あくまでも自然に・・・時雨ちゃん素人メイクのムラやアラを綺麗にして、ウィッグやコスの安っぽい質感を消して・・・ちょっとだけ輪郭を・・・肌の艶を・・・)
そうして、帰宅してから翌朝まで不眠不休で仕上げた写真はまさに”奇跡の写真”。
背中に白い羽、そして頭の上に輝くリングの幻が見えるような無垢な可憐さ、可愛らしさは男の子の写真といっても誰も信じないだろう。
掛け値なしに生涯の最高傑作の写真だった。
写真の中の天使が私に微笑む。
時雨ちゃんの写真を見ているうちに私の雄の象徴がいつの間にか硬くなっていた。
もう要らないと思っていたそこに、いつの間にか手を添えて自分自身を慰めていた。
ピンク色のやわらかそうな唇に口づけしたらどんな感触なのだろう。
セーラー服とスカートの間からちらりと覗く脇腹をソフトに撫であげてあげたら、どんな声をあげてくれるのだろう。
スカートから伸びる白くて細い足、その奥にある可愛らしい蕾を下着の上から刺激してあげたら可愛らしく身体をくねらせてくれるだろうか・・・
時雨ちゃんと2人きりになれるチャンスはおそらく、そう多くはない。
だから2人だけの撮影会のその時に媚薬を少しだけで飲ませて、メロメロになるまで優しく可愛がってあげよう。
私から離れられない身体にしてあげよう。
邪悪な願いだとは百も承知している、だけどもうこの気持ちは止められない。
なんとしても時雨ちゃんを私のものにしてみせる。
そう心に誓って・・・私の最高傑作の写真をLineで時雨ちゃんに送った。
だけど、実際に天使が私の手に堕ちたとき、自分自身でも気付かなかった悪魔的な加虐性が目覚めてしまうことになる。・・・それはまた後の話。
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