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アナザールート その43 幸せ
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今回もエロはございません…
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ふと我に返り、自分自身を見る。
僕の左腕には注射針が刺さっていて、そこから伸びたチューブに、絶え間なく点滴液が流し込まれていた。
そして…僕の男の子の部分には尿道カテーテルが挿入されていて…簡単に言えばカテーテルからオシッコが垂れ流しの状態で、ベットの下に固定されたビニール袋がそれを受け止めている。
織田さん曰く、僕が摂取させられていた非合法なクスリを無効化させる解毒薬、なんて都合の良いものは存在しないそうだ。
だから点滴で水分を大量に摂取させて大量の尿とともにクスリを排泄させる。
そういった目的の処置だということだという。
とはいえ…
今もカテーテルからビニール袋の中にオシッコが刻一刻と溜まるのが目視できるのは恥ずかしすぎる。
「織田さん…これ外したい…」
恥ずかしさのあまり、耳まで真っ赤になりながらお願いする。
「拙者は気にしませんが?」
織田さんがニコニコと微笑んで答える。
頭に来るくらい、いい笑顔だなぁ…
「僕が気にするんです!、羞恥プレイですよ、これ!」
「ははは、冗談でござる。」
そう言って。織田さんはベッド脇に垂れ下がっているナースコールのボタンを押してくれた。
少しすると、お医者さんが来てくれて、僕の体温やら、脈拍やら、色々と検査された。
そして「意識が戻ったら大丈夫。」と言って、点滴とカテーテルを外し、退院を許可してくれた。
早速、退院させてもらい、織田さんの運転する車の助手席に乗せてもらって、織田さんの自宅に向かう。
向かうのは、仕事でもプライベートでも何度か訪れた事のある織田さんの自宅だった。
3LDKで一人暮らしには広すぎるマンションのはずたのだけれど…
所狭しと並べられたフィギュアやアニメ、マンガ関係の本や雑誌がぎゅうぎゅうに押し込まれた本棚が並び、むしろちょっとだけ圧迫感を感じる部屋。
ミニマリスト志向の強い僕としては、納得しがたい部分はあるけれど、織田さんが、自分自身で築き上げた城だ。
そこで、織田さんとアニメを観たり、ゲームをしたり、ほとんど使われた気配のないキッチンで料理をしたり、一人で寝るには大きすぎるんじゃないかと思うダブルサイズのベッドで抱かれたりすることは嫌いではなかった。
残りたった5日のお休みだけれど、そこで織田さんと穏やかに過ごせると思うと幸せな気持ちで、身体が温かくなる。
ああ、そうだ。
どうせ冷蔵庫の中は、モンスターエナジーとコーラしか無いんだろうな。
「織田さん。どこかでスーパーに寄って貰えませんか?
簡単なものしか作れないかもしれませんが、ご飯くらいは作りますから。」
「何を寝言を仰っているのですか?今の時雨殿に家事など許しませんぞ。
ゆっくり休んで、美味しい物を沢山食べて、身体を癒やすのが時雨の仕事でござる。」
「いや、と言ってもレトルトとインスタントばっかり食べても身体が受け付けないというか…」
「大丈夫、拙者達にはウーバーイーツと出前館がついております。なんでもお好きなモノをご注文くだされ!」
はは、胃に優しくて、低糖質なメニューってどのくらいあるかな?
好きな人との、そんな他愛もない会話が楽しくて、幸せだった。
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気に入って頂けましたら幸いです。
感想、ブクマ登録、などしていただけますと、励みになります(^^♪
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ふと我に返り、自分自身を見る。
僕の左腕には注射針が刺さっていて、そこから伸びたチューブに、絶え間なく点滴液が流し込まれていた。
そして…僕の男の子の部分には尿道カテーテルが挿入されていて…簡単に言えばカテーテルからオシッコが垂れ流しの状態で、ベットの下に固定されたビニール袋がそれを受け止めている。
織田さん曰く、僕が摂取させられていた非合法なクスリを無効化させる解毒薬、なんて都合の良いものは存在しないそうだ。
だから点滴で水分を大量に摂取させて大量の尿とともにクスリを排泄させる。
そういった目的の処置だということだという。
とはいえ…
今もカテーテルからビニール袋の中にオシッコが刻一刻と溜まるのが目視できるのは恥ずかしすぎる。
「織田さん…これ外したい…」
恥ずかしさのあまり、耳まで真っ赤になりながらお願いする。
「拙者は気にしませんが?」
織田さんがニコニコと微笑んで答える。
頭に来るくらい、いい笑顔だなぁ…
「僕が気にするんです!、羞恥プレイですよ、これ!」
「ははは、冗談でござる。」
そう言って。織田さんはベッド脇に垂れ下がっているナースコールのボタンを押してくれた。
少しすると、お医者さんが来てくれて、僕の体温やら、脈拍やら、色々と検査された。
そして「意識が戻ったら大丈夫。」と言って、点滴とカテーテルを外し、退院を許可してくれた。
早速、退院させてもらい、織田さんの運転する車の助手席に乗せてもらって、織田さんの自宅に向かう。
向かうのは、仕事でもプライベートでも何度か訪れた事のある織田さんの自宅だった。
3LDKで一人暮らしには広すぎるマンションのはずたのだけれど…
所狭しと並べられたフィギュアやアニメ、マンガ関係の本や雑誌がぎゅうぎゅうに押し込まれた本棚が並び、むしろちょっとだけ圧迫感を感じる部屋。
ミニマリスト志向の強い僕としては、納得しがたい部分はあるけれど、織田さんが、自分自身で築き上げた城だ。
そこで、織田さんとアニメを観たり、ゲームをしたり、ほとんど使われた気配のないキッチンで料理をしたり、一人で寝るには大きすぎるんじゃないかと思うダブルサイズのベッドで抱かれたりすることは嫌いではなかった。
残りたった5日のお休みだけれど、そこで織田さんと穏やかに過ごせると思うと幸せな気持ちで、身体が温かくなる。
ああ、そうだ。
どうせ冷蔵庫の中は、モンスターエナジーとコーラしか無いんだろうな。
「織田さん。どこかでスーパーに寄って貰えませんか?
簡単なものしか作れないかもしれませんが、ご飯くらいは作りますから。」
「何を寝言を仰っているのですか?今の時雨殿に家事など許しませんぞ。
ゆっくり休んで、美味しい物を沢山食べて、身体を癒やすのが時雨の仕事でござる。」
「いや、と言ってもレトルトとインスタントばっかり食べても身体が受け付けないというか…」
「大丈夫、拙者達にはウーバーイーツと出前館がついております。なんでもお好きなモノをご注文くだされ!」
はは、胃に優しくて、低糖質なメニューってどのくらいあるかな?
好きな人との、そんな他愛もない会話が楽しくて、幸せだった。
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