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アナザールート その71 せめてもの矜持
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今回も、エロはございません・・・
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部屋に・・・拷問室に入って中を見回す。
天井や壁、床には僕を宙吊りにして身動きできなくする為のフックがあちこちに飛び出し、部屋の端には僕の手足を固定しやすそうななパイプベッドが置いてあった。
そして、ワンルームマンションにありがちな作り付けの小さなキッチンと冷蔵庫。
そして、これもまた小さな机を兼ねたドレッサーや椅子が目に入った。
部屋の奥には・・・ユニットバスでもあるのだろうか、ドアがついていた、
要するに僕をこの部屋に閉じ込めて生活させるのに必要最小限の設備が揃っている。
いくらお金持ちだとはいえ、こんな部屋を自宅に作ってしまうその邪悪さに吐き気すらもよおしそうだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「お願いします・・・シャワーを・・・使わせて下さい。」
僕はご主人様におずおずと申し出た。
これ以上自分の体液に塗れた身体で、異臭が漂い始めた服を着ている事が我慢できなかった。
例え性奴隷にされるとしても、いや、だからこそせめて可愛く、綺麗でいたい。
それが僕に残された最後の矜持。
それさえ失ったら、僕など力がある訳でもない、頭がいい訳でもない、何の価値もないただの薄汚い子供だ。
ご主人様は僕を見下ろし、みすぼらしい僕を頭の先から爪先まで眺めながら答える。
「そうだな、そこにシャワーがあるから好きに使え。」
部屋の奥を指差すと、出口に向かって歩き出して言った。
「俺は使用人達にお前の事を説明してくる。その間にシャワーを浴びておけ。」
「僕の事を・・・なんて説明するつもりなんですか?」
「そのままだよ。この屋敷で働いている連中は、みんな俺の首根っこを抑えられて言いなりだよ。俺が何をしても警察に言うようなやつはいない。」
ご主人様が傲慢で獰猛とも思える笑顔で答え、僕のアゴを掴んで上向かせると、その笑顔を僕の眼前に突きつける。
大人の男の人のそんな顔を見せられて、僕は小動物のように震える上がることしか出来なかった。
「だから、助けが来るなんて思うなよ。時雨。
そんな希望は捨てておけ、わかったな?」
そう言って、僕のアゴをつき飛ばすように押しながら手を離す。
「あっ!」
僕は後ろに2~3歩後退り、そのままバランスを崩して床に倒れた。
その間に、ご主人様は踵を返し、部屋から出て、ドアを閉めた。
僕は震える膝に力を入れて立ち上がると、気配を殺して、そっとドアに近づいて、ドアノブを回してみた、だけど、全く回らない。
もしかして・・・と思ったけれど、やっぱりこの部屋は外からカギをかけられる構造らしい。
仮にドアを開けられたとしても、逃げられるとは思えないけれど、それを確認ぜずにはいられなかった。
僕ははここに監禁された・・・その現実に押し潰されそうになりながら、僕はシャワールームに向かって肩を落として歩き出す。
せめてもの男の娘の矜持を守るために。
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部屋に・・・拷問室に入って中を見回す。
天井や壁、床には僕を宙吊りにして身動きできなくする為のフックがあちこちに飛び出し、部屋の端には僕の手足を固定しやすそうななパイプベッドが置いてあった。
そして、ワンルームマンションにありがちな作り付けの小さなキッチンと冷蔵庫。
そして、これもまた小さな机を兼ねたドレッサーや椅子が目に入った。
部屋の奥には・・・ユニットバスでもあるのだろうか、ドアがついていた、
要するに僕をこの部屋に閉じ込めて生活させるのに必要最小限の設備が揃っている。
いくらお金持ちだとはいえ、こんな部屋を自宅に作ってしまうその邪悪さに吐き気すらもよおしそうだった。
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「お願いします・・・シャワーを・・・使わせて下さい。」
僕はご主人様におずおずと申し出た。
これ以上自分の体液に塗れた身体で、異臭が漂い始めた服を着ている事が我慢できなかった。
例え性奴隷にされるとしても、いや、だからこそせめて可愛く、綺麗でいたい。
それが僕に残された最後の矜持。
それさえ失ったら、僕など力がある訳でもない、頭がいい訳でもない、何の価値もないただの薄汚い子供だ。
ご主人様は僕を見下ろし、みすぼらしい僕を頭の先から爪先まで眺めながら答える。
「そうだな、そこにシャワーがあるから好きに使え。」
部屋の奥を指差すと、出口に向かって歩き出して言った。
「俺は使用人達にお前の事を説明してくる。その間にシャワーを浴びておけ。」
「僕の事を・・・なんて説明するつもりなんですか?」
「そのままだよ。この屋敷で働いている連中は、みんな俺の首根っこを抑えられて言いなりだよ。俺が何をしても警察に言うようなやつはいない。」
ご主人様が傲慢で獰猛とも思える笑顔で答え、僕のアゴを掴んで上向かせると、その笑顔を僕の眼前に突きつける。
大人の男の人のそんな顔を見せられて、僕は小動物のように震える上がることしか出来なかった。
「だから、助けが来るなんて思うなよ。時雨。
そんな希望は捨てておけ、わかったな?」
そう言って、僕のアゴをつき飛ばすように押しながら手を離す。
「あっ!」
僕は後ろに2~3歩後退り、そのままバランスを崩して床に倒れた。
その間に、ご主人様は踵を返し、部屋から出て、ドアを閉めた。
僕は震える膝に力を入れて立ち上がると、気配を殺して、そっとドアに近づいて、ドアノブを回してみた、だけど、全く回らない。
もしかして・・・と思ったけれど、やっぱりこの部屋は外からカギをかけられる構造らしい。
仮にドアを開けられたとしても、逃げられるとは思えないけれど、それを確認ぜずにはいられなかった。
僕ははここに監禁された・・・その現実に押し潰されそうになりながら、僕はシャワールームに向かって肩を落として歩き出す。
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