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一章・冒険者・ナナ
ナナ・領主になる
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大きい。
何もか大きい。
門、扉、机、椅子、蝋燭。
普段から見るこれらの雑貨に、こんなサイズのものがあったなんて…。
「ナナ殿、お待ちしておりました。
では、早速参りましょう。」
心なしかアロンソさんも落ち着かない様子で私を迎えにきた。
「…大分緊張されているようですね。
無理もありません。
王宮に勤めます私も中々慣れませんからね。
気休めになるかは分かりませんが、陛下はとても寛容な方ですのでいつも通りでいいと思いますよ。」
「…あ、あが、と…ござます…」
…。
剣が欲しい。
謁見の際の帯剣は許可されず、私は身も心もまるで無防備な感じがする。
(誰か助けて。)
私の脳裏に、メアリーさんとラムさんが笑いかけてくる姿が浮かぶ。
そしてトラバルト将軍との心躍る対峙の瞬間も…。
(少し、落ち着いた…。)
ふぅー、と大きく息をつき、私はアロンソさんに続き謁見の間に進んだ。
中央の玉座には、国王、エーヴェル三世。
そして下座には「三烈侯」をはじめとした近衛騎士の面々が並び、扉が開くと共に一斉に視線がこちらを向いた。
正直、これからの事はよく覚えていない。
陛下は多分温和そうな人だった。
アロンソさんは、私を必死にフォローしてくれてた気がする。
その中で一つだけ、はっきり覚えている事がある。
「褒美としてナナに領地を与える。」
そして与えられる土地の候補として色々提示してもらったが、私はとにかく人が少ないところを熱望した。
「それでは褒美にならん気もするが…
まぁ良い、ナナの気持ちを尊重してこその褒美じゃな。」
陛下はニコニコと笑ってらっしゃった。
あの場からいち早く逃れたかった。
喧騒は私の心には響きすぎる。
その一心だった。
しかし少しだけ後悔している。
「本当に何もない…」
私の目に飛び込んできたのは、近くに川がある以外は見渡す限りの何もない空間だった。
何もか大きい。
門、扉、机、椅子、蝋燭。
普段から見るこれらの雑貨に、こんなサイズのものがあったなんて…。
「ナナ殿、お待ちしておりました。
では、早速参りましょう。」
心なしかアロンソさんも落ち着かない様子で私を迎えにきた。
「…大分緊張されているようですね。
無理もありません。
王宮に勤めます私も中々慣れませんからね。
気休めになるかは分かりませんが、陛下はとても寛容な方ですのでいつも通りでいいと思いますよ。」
「…あ、あが、と…ござます…」
…。
剣が欲しい。
謁見の際の帯剣は許可されず、私は身も心もまるで無防備な感じがする。
(誰か助けて。)
私の脳裏に、メアリーさんとラムさんが笑いかけてくる姿が浮かぶ。
そしてトラバルト将軍との心躍る対峙の瞬間も…。
(少し、落ち着いた…。)
ふぅー、と大きく息をつき、私はアロンソさんに続き謁見の間に進んだ。
中央の玉座には、国王、エーヴェル三世。
そして下座には「三烈侯」をはじめとした近衛騎士の面々が並び、扉が開くと共に一斉に視線がこちらを向いた。
正直、これからの事はよく覚えていない。
陛下は多分温和そうな人だった。
アロンソさんは、私を必死にフォローしてくれてた気がする。
その中で一つだけ、はっきり覚えている事がある。
「褒美としてナナに領地を与える。」
そして与えられる土地の候補として色々提示してもらったが、私はとにかく人が少ないところを熱望した。
「それでは褒美にならん気もするが…
まぁ良い、ナナの気持ちを尊重してこその褒美じゃな。」
陛下はニコニコと笑ってらっしゃった。
あの場からいち早く逃れたかった。
喧騒は私の心には響きすぎる。
その一心だった。
しかし少しだけ後悔している。
「本当に何もない…」
私の目に飛び込んできたのは、近くに川がある以外は見渡す限りの何もない空間だった。
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