聖獣達に愛された子

颯希

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生徒会役員募集

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「んっ、ん~」

ムク

「おはよう、ございます」


そう言い立ち上がる。
そしてまず、ストレッチをする。
それからカーテンを開けた


「今日はいつもより早いので
 外も暗いですね」


そう、なんて言っても今日は
生徒会役員募集の日 

マナは生徒会役員顧問の為朝から準備。
今までも準備期間中は早かったが
今日は特に早い日だった



「行ってきます」


少しふらつきながら歩く
マナは教師寮に住んでいるため
学校からは5分ほどで着く


ガラガラ

「......」


荷物を置き、募集で使う大量の道具を
魔法で持ち上げ廊下に出た


2時間をかけ全フロアに設置し終えた。
マナが職員室に戻る頃には
生徒も登校し始め、先生たちも
ほとんどが来ていた


「マナ先生おはようございます」

「おはようございます」

「今日も早かったようですね。
 何時頃に来ていたんですか?」

「2時間ほど前ですよ」

「「2時間?!」」

「生徒にはやらせないんですか?」

「早く起きさせて授業中に
 眠られても困るので」

「確かに」

「そこまで考えれるなんてすごい!!」

「集まってくれるといいですね」

「まぁ、誰もいないと思いますがね」

「そうですかね?」

「今の生徒会役員も順位だったしね~」

「あ、そうなんだ」

「まぁ、やってくれるだけ
 ありがたいですよね」

「そうですねぇ」






1週間後の放課後

「それじゃ、箱の中を見ていきますか」

「はい、先生」(みんな)

「こっちには入っていません」

「こっちにも入っていません」

「これにもありません」

「あ、入っていました!!」

「誰です?」

「えぇーっと……」

「どうされました?」

「この方です」


渡された紙には

マイン・シャレリア
カミラ・カマック
ゾーイ・メソピ

と、書いてあった


「あの3人が生徒会役員の候補?」

「カウントに入れても?」

「まぁ、いいですよ。他には?」

「全て見ましたがこの3人だけです」

「あと3人は欲しいところですね」

「今年も募集しますか?」

「した方がいいですね」

「わかりました。
 その準備は我々がするので
 マナ先生はもう帰っていいですよ」

「しかし....」

「マナ先生、仮面を被ってるから
 見えませんが、多分隈ができていると
 思います。体調を崩されては困るので、
 今日の所は帰って休んでください」

「わかりました。
 お言葉に甘えさせて頂きます」

「ゆっくり休んでくださいね」

「はい、ありがとうございます。
 それでは皆さん、さようなら」

「さようなら」(みんな)

パタン

「行きましたね」

「最近の先生毎日早くに来て
 帰りは遅かったようでしたので
 今日はゆっくりして欲しいです」

「私たちだけでも出来るやつを
 できるだけ終わらせときましょう!!」 

「はい!!」(みんな)




「本当に私の生徒たちは優しいですね」


そう言いマナはその場から離れた

次の日に生徒会室に行くとほとんどの
作業が終わっていた。


「皆さん、凄いです......」

「いつも先生にやってもらってるから、
 みんなで少しでも先生の負担が
 軽くなったらって思ったんです」

「....ありがとうございます。
 本当に嬉しいです」

「喜んでくれて嬉しいです」

「あとはみんなで終わらせましょう」

「はい!!」(みんな)





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