聖獣達に愛された子

颯希

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嵐の前の静けさ

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邪神が攻めてくると予想される日の
前日となったその日、魔物たちの行動は
魔物が存在しないのかと
感じがいを起こすほど静かであった


「マナ様、今日は魔物が現れませんでした」

「やはり、明日の可能性の方が高いですね」

「聖獣の方々は協力してくれると?」

「えぇ、快く受け入れて下さりましたよ」

「それは心強い!!」

「だからといって油断は禁物ですよ?」

「わかってますよ!!」

そういった話をしていると
学園の理事長であるティムから「至急来て欲しい」
という連絡がきた

「ティムさんから連絡が来たので少し外します」

「はい。行ってらっしゃいませ」

シュンっ





シュワン

「マナ、急に呼び出してしまいすみません」

ティムはなぜか少し青ざめた顔をしていた

「いえ、大丈夫です。なにかございましたか?」

「それが、、、」

少し間が空き
ティムは衝撃的なことを言い出した








「エリオ殿下が誘拐されました」




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