聖獣達に愛された子

颯希

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戦闘準備

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「こちらでお待ち下さい」

「はい」

人間界から戻ってきたマナは聖獣達を従え、
神の中で最高位に健在する ゼウス に会いに来た

「お久しぶりです。待たせてしまいましたか?」

「いえ、大丈夫です。
  こちらこそお忙しい所申し訳ございません」

「いえいえ、本日はどうされたんです?
  最上位の方々が一緒にいらっしゃるなんて」

「はい。地上で邪神が出る予兆が現れました」

「それで?」

「ゼウス様のお力をお借りしたく参りました」

「あなたが言いたい事はわかりました」

「それでは協力をしてくれるのですね?」

「いえ、私は行きません」

「な、なぜ!!」

「なぜ私が地上の事に手を出すのですか?
  私は最高位の神です。1つの星が無くなりそうな
  くらいで私の手をわずらわせないでもらいたい」

「これはあなたの不手際ふてぎわでこの様な自体に
  なったのですよ?その様なことを言って良い立場
  ではないのです!!」

「……あなたは何か感じがいをしています」

「え?」

「着いてきて下さい」

そう言うとおもむろに立ち上がり
壁沿いにある本棚へ向かい、立ち止まった

ゼウスが手をかざすと魔法が発動され
大きな音を立てながら本棚が動いた

「ゼウス様、これは一体、、、」

「聖獣達はここで待っていなさい」

『はい』(全員)


コツコツコツ

長い階段を降り着いたのは、岩の部屋だった。
その部屋はすごく広く、壁全面に何らかの絵が
描かれていたのだった

「この絵は?」

「これは我々最高位になった神々だけが知る事を
  許されている過去に起きた神々存続の危機である
  邪神が起こした事件が描かれている」

「やはり邪神は昔、神界にいたのですね?」

「ええ。この絵を見る限り本当にむごい事が
  行われたことが分かります」

「このことを知っている神は?」

「ほとんどいません。この時代の最高位だった神が
  独断で決め、全ての記憶を消したと記録
  されています」

「なぜそんなことを、、、」

「この事件では大量の神と生物、星が無くなりました。
  ほとんどの神が絶望と悲しみ、
  そして怒りに包まれてしまいました。
  その事から数少ない星も続々と消えていったのです」

「そこに危機を感じたその頃の最高位の神は
  これ以上星が消えぬよう、記憶を消したとの事ですか?」

「はい。しかし、全て消してしまっては亡くなった
  者達の思いが消えてしまうと思いたち、
  ここに描かれたようです」

「なぜ、完全に消滅することができなかったのですか?」

「邪神の力が思った以上に強かったみたいです」

「そうだったのですね。
  しかし、今までの話では私に協力出来ない理由が
  分かりません」

「私はもう、力が残ってないのです」

「え?」

「最高位の神がこの話をする時はその座を譲る時」

「それでは、、、」

「あなたに最高位の神の座を継承します」

そう言うと、神々しい光が瞬く間に広がった

「あ、ありがたき幸せ」

「これであなたは私よりも強い存在になりました。
  その力で次こそは邪神を完全消滅させて下さい」

「はい!!」

タッタッタッ




「ゼウス」

「その声はスベー様?」

「役目ご苦労さま。引退した者達が向かう村へ
  行こうと思い、迎えにきた」

「ありがとうございます。
  しかし、結果を待ちたいのです。よろしいですか?」

「いいだろう。私も一緒に待ってやる」

「フフ、ありがとうございます」




『みんな!!』

『マナ!!大丈夫だったかい?』

『うん!!私、最高位の神になったよ』

『なんと言うことだ。おめでとう、マナ』

『ありがとう。それよりも早く行こう』

『ええ!!』





ついに最高位の神になったマナは強い復讐心を胸に邪神がいる地上へと向かって行った
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