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Episode6.新たな恋と情熱だった
本戦の始まりである。
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朝、少しばかり肌寒さを感じて目を開ける。
そのまぶたは重く、どうにか目をこすり顔を叩いて無理矢理開けた。
「んん~……っ」
寝返りをうった先には人の顔。
一瞬びっくりして跳ねたが、落ち着いたときに気が付く。
「あ、梓さん? 朝です。お、オーディション、です……」
「んあ? んにゅぅ。っんあ~……」
彼は変な声を出しながらゆっくり伸びをする。
「おふぁよ、葵ふぁん……。俺もう緊張ひへひた」
あくびをする姿は、とても緊張しているようには見えなかったが、とりあえず時間も時間なのでリビングに下りていった。
楓はもうすでに用意を始めていた。
朝食を食べ終わってすぐに本選会場へと電車で向かう。
会場はテレビ放送されるだけあって東京のとてもとても大きいホール。
明るいところでオーディションしないのは、『ミステリアスコンテスト』だからだろう。
会場内に入ると、大掛かりなセットの組み立て作業中だった。
ステージの周りにツタが絡み、ところどころにグラデーションの星と月の電気がくっ付いている。
花道の周りにもそのようなアレンジが施されていて、私たちもそこを歩いてパフォーマンスするのかと思うとめまいがした。
ステージの近くから会場全体が見渡せる遠くまでテレビカメラやそのスタッフがずらりと並んでいた。
怖い。やっぱり棄権しようかな。そう思うほどに吐き気を催したとき、
「葵ちゃんなら、大丈夫。大丈夫。大丈夫」
梓が頭を優しく撫でてくれた。
その大丈夫の言葉を聞いているだけで、本当に大丈夫な気がして安心感を覚えた。
私たちは裏の控え室に案内された。
私と梓は同じ事務所……とは言っても楓のところなのだが、そこから出場していることになっているので部屋は同じだ。
話せる相手がいることを知り、とりあえずほっとした。
「じゃあ梓はこれに着替えて、髪をくしで梳かして来て。
葵ちゃんはこれに着替えて、眼鏡と三つ編みしてるゴムを取って来て。
それが終わったら私のところに1回集まってね、メイクとかするから」
楓はすっかり事務所の所長のようにきりっとしていて、手際が良い。
私たちは彼女の言うがままに精一杯動き回っていた。
今回の服は、ただの薄い青色の着物。
薄い青色の中に、星がたくさん描かれている少し近代的な着物である。
帯はただの白。
簡単に言うと、なにか大きなものが付いているわけでもなく、華やかなデザインでもない、地味な着物。
髪型は細くした三つ編みを2本横に作り、それを円形にして留めた。
少し奇抜な髪型、かもしれない。
前髪には真っ赤な椿のピンを付けた。
メイクはアイラインを猫のようにばっちり引き、アイシャドウとリップは真っ赤な和風メイク。
こんな地味な服装で大丈夫か、そう思われるかもしれないが私たちには考えがあった。
それは私が提案したあの案である……。
楓がいきなり叫んだ。
「あぁ!」
「なんだよびっくりした。何が起きた? 忘れもん?」
「違う! 葵ちゃん、ちょーっと来て」
手招きされて控え室のメイクするための机に近付く。
その上にはたくさんのアイテムが並んでいた。
桜の花びらやカラフルなボンボン、さらには体につけるためのラメなどまで置いてあった。
その中で1つの箱を楓は指差していた。
「これ、カラコンなんだけど……付けたいんだよね」
「か、からこんですか? 付けたことないのですが……」
「大丈夫、ちゃんとそういうのも勉強してきたから。
色はこのネイビーなんだけど、良く見て。中に星が入ってる」
「わぁ! すごいですね……」
綺麗な夜空のようなネイビー。
その中には星のプリントが入っていて、このコンテストにはぴったりだ。
私はびくびくしながらも楓の腕を信じてコンタクトを入れた。
梓も私の目を覗き込み、
「すげぇなぁ、こんなカラコンがあんだな」
と感動していた様子だった。
「でもこんなちょっとしたデザインなんて見えるか?」
と梓は尋ねた。
確かに言われてみればそうだ。
会場は真っ暗、客席も遠いから目の中なんて見えないだろう。
……そう思ったが、楓はきょとんとした顔で言った。
「あれ、言わなかったっけ。今日はね、午前中写真審査があるんだよ?」
「聞いてないわっそんなんっ! 写真審査、ってなに?」
「1人ずつ別室に呼ばれて、背景選んでプロのカメラマンに撮影してもらうの。
全身写真とか顔のアップとかあるんだって。
それを審査員が見て、点数をつけるっていうやつ。
服装とか関係なしに、顔とスタイルだけ見るらしいからほぼ履歴書見られるようなものだと思っておけば大丈夫。PRとかは書いておいたし」
意外とそれ重要な審査なのでは……。
とりあえず肌のケアに力を入れてきて良かったと今さら実感した。
楓がスキンケアに厳しかったのはこのせいなのか。
写真審査について少しばかり打ち合わせしていると、控え室がノックされておじさんが入ってきた。
「関東ブロックのRIHOさん、撮影室へどうぞ」
楓も一緒に行くことになったが、私は緊張して手と足が一緒に出そうだった。
ついに……ミステリアスコンテスト本選の、始まりだ。
そのまぶたは重く、どうにか目をこすり顔を叩いて無理矢理開けた。
「んん~……っ」
寝返りをうった先には人の顔。
一瞬びっくりして跳ねたが、落ち着いたときに気が付く。
「あ、梓さん? 朝です。お、オーディション、です……」
「んあ? んにゅぅ。っんあ~……」
彼は変な声を出しながらゆっくり伸びをする。
「おふぁよ、葵ふぁん……。俺もう緊張ひへひた」
あくびをする姿は、とても緊張しているようには見えなかったが、とりあえず時間も時間なのでリビングに下りていった。
楓はもうすでに用意を始めていた。
朝食を食べ終わってすぐに本選会場へと電車で向かう。
会場はテレビ放送されるだけあって東京のとてもとても大きいホール。
明るいところでオーディションしないのは、『ミステリアスコンテスト』だからだろう。
会場内に入ると、大掛かりなセットの組み立て作業中だった。
ステージの周りにツタが絡み、ところどころにグラデーションの星と月の電気がくっ付いている。
花道の周りにもそのようなアレンジが施されていて、私たちもそこを歩いてパフォーマンスするのかと思うとめまいがした。
ステージの近くから会場全体が見渡せる遠くまでテレビカメラやそのスタッフがずらりと並んでいた。
怖い。やっぱり棄権しようかな。そう思うほどに吐き気を催したとき、
「葵ちゃんなら、大丈夫。大丈夫。大丈夫」
梓が頭を優しく撫でてくれた。
その大丈夫の言葉を聞いているだけで、本当に大丈夫な気がして安心感を覚えた。
私たちは裏の控え室に案内された。
私と梓は同じ事務所……とは言っても楓のところなのだが、そこから出場していることになっているので部屋は同じだ。
話せる相手がいることを知り、とりあえずほっとした。
「じゃあ梓はこれに着替えて、髪をくしで梳かして来て。
葵ちゃんはこれに着替えて、眼鏡と三つ編みしてるゴムを取って来て。
それが終わったら私のところに1回集まってね、メイクとかするから」
楓はすっかり事務所の所長のようにきりっとしていて、手際が良い。
私たちは彼女の言うがままに精一杯動き回っていた。
今回の服は、ただの薄い青色の着物。
薄い青色の中に、星がたくさん描かれている少し近代的な着物である。
帯はただの白。
簡単に言うと、なにか大きなものが付いているわけでもなく、華やかなデザインでもない、地味な着物。
髪型は細くした三つ編みを2本横に作り、それを円形にして留めた。
少し奇抜な髪型、かもしれない。
前髪には真っ赤な椿のピンを付けた。
メイクはアイラインを猫のようにばっちり引き、アイシャドウとリップは真っ赤な和風メイク。
こんな地味な服装で大丈夫か、そう思われるかもしれないが私たちには考えがあった。
それは私が提案したあの案である……。
楓がいきなり叫んだ。
「あぁ!」
「なんだよびっくりした。何が起きた? 忘れもん?」
「違う! 葵ちゃん、ちょーっと来て」
手招きされて控え室のメイクするための机に近付く。
その上にはたくさんのアイテムが並んでいた。
桜の花びらやカラフルなボンボン、さらには体につけるためのラメなどまで置いてあった。
その中で1つの箱を楓は指差していた。
「これ、カラコンなんだけど……付けたいんだよね」
「か、からこんですか? 付けたことないのですが……」
「大丈夫、ちゃんとそういうのも勉強してきたから。
色はこのネイビーなんだけど、良く見て。中に星が入ってる」
「わぁ! すごいですね……」
綺麗な夜空のようなネイビー。
その中には星のプリントが入っていて、このコンテストにはぴったりだ。
私はびくびくしながらも楓の腕を信じてコンタクトを入れた。
梓も私の目を覗き込み、
「すげぇなぁ、こんなカラコンがあんだな」
と感動していた様子だった。
「でもこんなちょっとしたデザインなんて見えるか?」
と梓は尋ねた。
確かに言われてみればそうだ。
会場は真っ暗、客席も遠いから目の中なんて見えないだろう。
……そう思ったが、楓はきょとんとした顔で言った。
「あれ、言わなかったっけ。今日はね、午前中写真審査があるんだよ?」
「聞いてないわっそんなんっ! 写真審査、ってなに?」
「1人ずつ別室に呼ばれて、背景選んでプロのカメラマンに撮影してもらうの。
全身写真とか顔のアップとかあるんだって。
それを審査員が見て、点数をつけるっていうやつ。
服装とか関係なしに、顔とスタイルだけ見るらしいからほぼ履歴書見られるようなものだと思っておけば大丈夫。PRとかは書いておいたし」
意外とそれ重要な審査なのでは……。
とりあえず肌のケアに力を入れてきて良かったと今さら実感した。
楓がスキンケアに厳しかったのはこのせいなのか。
写真審査について少しばかり打ち合わせしていると、控え室がノックされておじさんが入ってきた。
「関東ブロックのRIHOさん、撮影室へどうぞ」
楓も一緒に行くことになったが、私は緊張して手と足が一緒に出そうだった。
ついに……ミステリアスコンテスト本選の、始まりだ。
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