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#1 レツオウガ起動
Chapter02 凪守 01-04
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『そう言えば、さ。五辻くんってあんま喋んないよね?』
食事中、移動中、放課後。辰巳本人には聞かれないよう、風葉は友人達にそれとなく水を向けてみた。
『いつつじ? あーいたねそんなヤツ』
『誰それ? ウチのクラス?』
『転校生……あー! うんうん分かった分かった! で、風葉っちはソイツに惚れたワケだ?』
とまぁ、概ねそんな反応だ。無論最後のは全力で否定したが、評価はほとんど共通していた。
印象が、極端に薄いのだ。
当人もクラスメイトとの会話がまったくない訳では無いが、さりとて自分から積極的に関わっていこうとはしない。
さながら、路傍の石だ。
こんな事態になるまで風葉の認識もほとんど同じだった辺り、これも幻燈結界が関係しているのかもしれない。
だが、だからこそ風葉は余計に気になった。
「それで、良いのかなぁ」
疑問符が口を衝いて出るくらいに、風葉はその事を考えていた。
教室、廊下、寮の食堂。話しかけるタイミングは色々とあったが、結局一度も辰巳と話せてはいなかった。
昨日最後に交わした約束の事も確かにある。だが、それ以上に辰巳の雰囲気が、何と言うか、頑なだったからだ。
まるで、他人と関わる事を自分から避けているような。そんな感じが風葉には見えた。
「他の人に聞けば分かる、かな」
顔も名前も知らないが、それでも辰巳と親しい事は察せたファントム1と3。そのどちらかに隙あらば聞いてみようと決心しつつ、風葉は二○四号室の扉に手をかける。
「……あれ、そういえばどこ集合なんだろ」
少し考えるが、聞いた憶えは無い。連絡も無い。そもそも携帯の番号を知らない。
「んん、とりあえず玄関に行けば良いかな?」
首とドアノブを同時にひねり、風葉は何気なく扉を開く。
そうして風葉は、いつものように女子寮の廊下へと、踏み出せなかった。
食事中、移動中、放課後。辰巳本人には聞かれないよう、風葉は友人達にそれとなく水を向けてみた。
『いつつじ? あーいたねそんなヤツ』
『誰それ? ウチのクラス?』
『転校生……あー! うんうん分かった分かった! で、風葉っちはソイツに惚れたワケだ?』
とまぁ、概ねそんな反応だ。無論最後のは全力で否定したが、評価はほとんど共通していた。
印象が、極端に薄いのだ。
当人もクラスメイトとの会話がまったくない訳では無いが、さりとて自分から積極的に関わっていこうとはしない。
さながら、路傍の石だ。
こんな事態になるまで風葉の認識もほとんど同じだった辺り、これも幻燈結界が関係しているのかもしれない。
だが、だからこそ風葉は余計に気になった。
「それで、良いのかなぁ」
疑問符が口を衝いて出るくらいに、風葉はその事を考えていた。
教室、廊下、寮の食堂。話しかけるタイミングは色々とあったが、結局一度も辰巳と話せてはいなかった。
昨日最後に交わした約束の事も確かにある。だが、それ以上に辰巳の雰囲気が、何と言うか、頑なだったからだ。
まるで、他人と関わる事を自分から避けているような。そんな感じが風葉には見えた。
「他の人に聞けば分かる、かな」
顔も名前も知らないが、それでも辰巳と親しい事は察せたファントム1と3。そのどちらかに隙あらば聞いてみようと決心しつつ、風葉は二○四号室の扉に手をかける。
「……あれ、そういえばどこ集合なんだろ」
少し考えるが、聞いた憶えは無い。連絡も無い。そもそも携帯の番号を知らない。
「んん、とりあえず玄関に行けば良いかな?」
首とドアノブを同時にひねり、風葉は何気なく扉を開く。
そうして風葉は、いつものように女子寮の廊下へと、踏み出せなかった。
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