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#1 レツオウガ起動
Chapter03 魔狼 06-03
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「最初に注目したいのは、やはりフェンリルの存在だな」
モニタ内で咆哮しているのは事件の発端、先日辰巳が戦った巨大な狼だ。
自分も関係しているその映像に、風葉も否応なく背筋を伸ばす。
「ギノアはごく普通の一般人、霧宮風葉くんにフェンリルを憑依させた。更にその友人を経由し、自分自身もフェンリルを鎧装として纏った。なぜ、こんな事をしたのか」
「攪乱のため、じゃないのかい?」
冥の推論に、しかし巌は首を振る。
『だったらこんな回りくどい事をする理由が無いさ。と言うか、そもそも理由なんて無かったんじゃないかな』
「どういう、事ですか?」
同じフェンリルとして聞き逃せない風葉に、利英が答える。
「つまりさ。ヤツは、ギノア・フリードマンは、元々フェンリルを召喚する予定じゃなかったのさ」
目を丸める風葉、片眉をつり上げる冥。
実際、その推測は正解だ。つい今しがた、辰巳との戦闘中にギノアが同じような事をほのめかしている。
「なら、なぜそんな事になった? そもそも根拠はなんだ?」
もっともな冥の疑問に、利英は肩をすくめる。
「さてねぇ、確実な所は当人に聞かないと。だが、推測を重ねる事は出来る。そうだろ?」
無言のまま、しかし明確に頷く巌。過程はどうあれ、二人は既に同じ結論へ達しているらしい。
『恐らくだが、連中は最初からRフィールドを日乃栄高校に展開したかったんだろうと思う。今みたいにな』
「それはまた。穏やかじゃないな」
『だが、そうとしか思えないのさ。これを見てくれ』
言いつつ巌がエンターキーを叩くと、浮遊していた立体映像モニタのうち、一枚に何かのデータが現れた。
眉根を寄せ、半ば睨むように冥はデータを斜め読む。
「これは……セキュリティログか。日乃栄霊地のプロテクトか?」
『ああ。ギノアはまずこのプロテクトを破り、霊力を抽出しようとしたんだろう。隠蔽されてはいたが、そういう形跡が見つかったよ』
「ほう。だが、ヤツはどうやって日乃栄に現れたんだ?」
もっともな冥の疑問に、今度は利英がキーボードを叩いた。
「ソイツは恐らく、これが答えになるんじゃないかな、っとぉ!」
勢いよく弾かれたエンターキーに従い、先程とは別の立体映像モニタに映像が灯る。日乃栄高校の敷地内、秘密裏に設置された定点カメラが、途切れる直前に送ってきた映像だ。
モニタ内で咆哮しているのは事件の発端、先日辰巳が戦った巨大な狼だ。
自分も関係しているその映像に、風葉も否応なく背筋を伸ばす。
「ギノアはごく普通の一般人、霧宮風葉くんにフェンリルを憑依させた。更にその友人を経由し、自分自身もフェンリルを鎧装として纏った。なぜ、こんな事をしたのか」
「攪乱のため、じゃないのかい?」
冥の推論に、しかし巌は首を振る。
『だったらこんな回りくどい事をする理由が無いさ。と言うか、そもそも理由なんて無かったんじゃないかな』
「どういう、事ですか?」
同じフェンリルとして聞き逃せない風葉に、利英が答える。
「つまりさ。ヤツは、ギノア・フリードマンは、元々フェンリルを召喚する予定じゃなかったのさ」
目を丸める風葉、片眉をつり上げる冥。
実際、その推測は正解だ。つい今しがた、辰巳との戦闘中にギノアが同じような事をほのめかしている。
「なら、なぜそんな事になった? そもそも根拠はなんだ?」
もっともな冥の疑問に、利英は肩をすくめる。
「さてねぇ、確実な所は当人に聞かないと。だが、推測を重ねる事は出来る。そうだろ?」
無言のまま、しかし明確に頷く巌。過程はどうあれ、二人は既に同じ結論へ達しているらしい。
『恐らくだが、連中は最初からRフィールドを日乃栄高校に展開したかったんだろうと思う。今みたいにな』
「それはまた。穏やかじゃないな」
『だが、そうとしか思えないのさ。これを見てくれ』
言いつつ巌がエンターキーを叩くと、浮遊していた立体映像モニタのうち、一枚に何かのデータが現れた。
眉根を寄せ、半ば睨むように冥はデータを斜め読む。
「これは……セキュリティログか。日乃栄霊地のプロテクトか?」
『ああ。ギノアはまずこのプロテクトを破り、霊力を抽出しようとしたんだろう。隠蔽されてはいたが、そういう形跡が見つかったよ』
「ほう。だが、ヤツはどうやって日乃栄に現れたんだ?」
もっともな冥の疑問に、今度は利英がキーボードを叩いた。
「ソイツは恐らく、これが答えになるんじゃないかな、っとぉ!」
勢いよく弾かれたエンターキーに従い、先程とは別の立体映像モニタに映像が灯る。日乃栄高校の敷地内、秘密裏に設置された定点カメラが、途切れる直前に送ってきた映像だ。
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