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#1 レツオウガ起動
Chapter03 魔狼 07-01
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圧倒的。
それ以外に、この状況を表す言葉はなかった。
「ツ、ア、アッ!」
裂帛の気合いとともに、辰巳はあらゆる攻撃を繰り出す、繰り出す、繰り出す。
左腕コネクタからの操作に従い、ボロボロのオウガが間接を軋ませながらも、オーディン・シャドーへ攻撃を仕掛ける。
クナイの連続投擲。ガトリングガンとミサイルランチャーの同時掃射。リバウンダーによる高速移動を絡めた斬撃乱舞。
「ハハハ、無駄ですよ――エイワズ!」
それら全てが、たった一言。ギノアが展開した厚さ一ミリにも満たない防護壁によって阻まれる。
牽制であれ、本命であれ、全てだ。これではもう勝負にならない。
そして、歯噛みするヒマすら辰巳にはない。
「今度は、こちらの番ですねぇ!」
ギノアが構えるは大槍、グングニル・レプリカ。模造品とは言え神器の名を冠しているその刃から、辰巳は全力を持って逃げる。
「セット! ブースト!」
『Roger Rapidbooster Etherealize』
最速の加速装置を展開、即座に発動。真上に大きく跳躍するオウガ。直後、横薙ぎに払われるグングニル。
無造作にも程があるその大振りは、しかし弧をなす衝撃波を生み出して、オーディン・シャドーの前方全てを蹂躙する。
上空に逃れていたオウガにそれは当たらないが、それでも余波が足首を打ち、装甲のヒビがまた少し大きくなる。
「ち、ぃ」
着地するオウガ。衝撃が、コクピットの辰巳を大きく揺らした。慣性制御システムにエラーが起き始めているのだ。
そして、敵がそれを待ってくれる筈も無い。
「ハハハ! アハハハハァ!」
肉薄するオーディン・シャドー。子供が枝を振り回すような気軽さで、でたらめに振るわれる神槍グングニル。
刺突、斬撃、薙ぎ払い。その動き自体を読むのは、実のところ辰巳にとってそれほど難しくない。戦神オーディンの神影鎧装とはいえ、パイロットであるギノアの技量そのものが変わるわけではないからだ。
それ以外に、この状況を表す言葉はなかった。
「ツ、ア、アッ!」
裂帛の気合いとともに、辰巳はあらゆる攻撃を繰り出す、繰り出す、繰り出す。
左腕コネクタからの操作に従い、ボロボロのオウガが間接を軋ませながらも、オーディン・シャドーへ攻撃を仕掛ける。
クナイの連続投擲。ガトリングガンとミサイルランチャーの同時掃射。リバウンダーによる高速移動を絡めた斬撃乱舞。
「ハハハ、無駄ですよ――エイワズ!」
それら全てが、たった一言。ギノアが展開した厚さ一ミリにも満たない防護壁によって阻まれる。
牽制であれ、本命であれ、全てだ。これではもう勝負にならない。
そして、歯噛みするヒマすら辰巳にはない。
「今度は、こちらの番ですねぇ!」
ギノアが構えるは大槍、グングニル・レプリカ。模造品とは言え神器の名を冠しているその刃から、辰巳は全力を持って逃げる。
「セット! ブースト!」
『Roger Rapidbooster Etherealize』
最速の加速装置を展開、即座に発動。真上に大きく跳躍するオウガ。直後、横薙ぎに払われるグングニル。
無造作にも程があるその大振りは、しかし弧をなす衝撃波を生み出して、オーディン・シャドーの前方全てを蹂躙する。
上空に逃れていたオウガにそれは当たらないが、それでも余波が足首を打ち、装甲のヒビがまた少し大きくなる。
「ち、ぃ」
着地するオウガ。衝撃が、コクピットの辰巳を大きく揺らした。慣性制御システムにエラーが起き始めているのだ。
そして、敵がそれを待ってくれる筈も無い。
「ハハハ! アハハハハァ!」
肉薄するオーディン・シャドー。子供が枝を振り回すような気軽さで、でたらめに振るわれる神槍グングニル。
刺突、斬撃、薙ぎ払い。その動き自体を読むのは、実のところ辰巳にとってそれほど難しくない。戦神オーディンの神影鎧装とはいえ、パイロットであるギノアの技量そのものが変わるわけではないからだ。
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