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#1 レツオウガ起動
Chapter03 魔狼 07-02
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「こ、のっ!」
だが、辰巳は全力でギノアの連撃を回避し続ける。
大きく上体を沈め、側転も交えたフェイントで空振りを誘い、リバウンダーすら使ったバックステップで大きく間合いを取る。
ただの槍一本が相手なら、ここまで大げさな回避行動を取る事はしない。むしろ刺突のカウンターで踏み込んで打撃、斬撃、投げ技、その他を浴びせていくのが辰巳の常だ。
だが辰巳は、それをしない。と言うよりも、出来ない。
グングニルが一太刀ごとに生み出す衝撃波――先程も足首を打ったそれが、オウガの接近を困難にしているのだ。
もはやオーディン・シャドーが振り回しているそれは、槍の形状をした台風である。
装甲を大きく損傷している今のオウガに、それの直撃を許容できる耐久力は残っていない。
ましてや、それを起こしている刃の直撃を受ければどうなるか。恐らくインペイル・バスター程度では済むまい。
「セット! ジャンプ! 並びにガトリング!」
『Roger Rebounder GatlingGun Etherealize』
故に、辰巳は動き続ける。
霊力の消費を度外視し、リバウンダーを連続発動。絶え間ない跳躍でギノアを攪乱しつつ、遠近織り交ぜた連続攻撃でひたすら攻める。
「これなら、どうだよっ!」
リバウンダーで周囲を旋回しながらガトリングを斉射。
「セット! ランチャー! 並びにブレード!」
『Roger LocketLauncher Blade Etherealize』
更にランチャーの追撃を叩き込み、爆煙を隠れ蓑とし、ブレードを再精製しつつ突撃。
繰り出されるは、煙ごとギノアを貫かんとする必殺の刺突だ。
「ハハハ! エイワズ!」
だが、やはり防護壁は打ち抜けない。強度限界を超えた直刀は、刀身を爆ぜ折られて霧散する。
「ハッハハ! アハヒャハハハハ! 無駄無駄無駄ですよぉ!」
そんな光景を前に、ギノアはコクピットで笑い続けていた。
――オーディン・シャドーのコクピットは、実のところオウガのそれと造りが微妙に似ている。周囲の霊力装甲が透過処理されているため、肉眼で外が見える辺りも同じだ。
違うのはまず足場、レイキャビクから送られてきた件の術式である。
端々から繋がり、縦横無尽に走る霊力のライン。それが神影鎧装の骨組みを作っているものの、大本である魔法陣の形状自体はほぼ変わっていない。中央に接続された霊力増幅器が、光と唸りを上げている程度だ。
ギノア本人はその後ろ、安楽椅子を模したパイロットシートに、増幅器を眺めながら深く腰掛けている。
切羽詰まっている辰巳とは、まったく真逆。足を組み、リラックスさえしている格好だ。
「まったく、何度やれば理解して頂けるんですかねぇ!」
だが、辰巳は全力でギノアの連撃を回避し続ける。
大きく上体を沈め、側転も交えたフェイントで空振りを誘い、リバウンダーすら使ったバックステップで大きく間合いを取る。
ただの槍一本が相手なら、ここまで大げさな回避行動を取る事はしない。むしろ刺突のカウンターで踏み込んで打撃、斬撃、投げ技、その他を浴びせていくのが辰巳の常だ。
だが辰巳は、それをしない。と言うよりも、出来ない。
グングニルが一太刀ごとに生み出す衝撃波――先程も足首を打ったそれが、オウガの接近を困難にしているのだ。
もはやオーディン・シャドーが振り回しているそれは、槍の形状をした台風である。
装甲を大きく損傷している今のオウガに、それの直撃を許容できる耐久力は残っていない。
ましてや、それを起こしている刃の直撃を受ければどうなるか。恐らくインペイル・バスター程度では済むまい。
「セット! ジャンプ! 並びにガトリング!」
『Roger Rebounder GatlingGun Etherealize』
故に、辰巳は動き続ける。
霊力の消費を度外視し、リバウンダーを連続発動。絶え間ない跳躍でギノアを攪乱しつつ、遠近織り交ぜた連続攻撃でひたすら攻める。
「これなら、どうだよっ!」
リバウンダーで周囲を旋回しながらガトリングを斉射。
「セット! ランチャー! 並びにブレード!」
『Roger LocketLauncher Blade Etherealize』
更にランチャーの追撃を叩き込み、爆煙を隠れ蓑とし、ブレードを再精製しつつ突撃。
繰り出されるは、煙ごとギノアを貫かんとする必殺の刺突だ。
「ハハハ! エイワズ!」
だが、やはり防護壁は打ち抜けない。強度限界を超えた直刀は、刀身を爆ぜ折られて霧散する。
「ハッハハ! アハヒャハハハハ! 無駄無駄無駄ですよぉ!」
そんな光景を前に、ギノアはコクピットで笑い続けていた。
――オーディン・シャドーのコクピットは、実のところオウガのそれと造りが微妙に似ている。周囲の霊力装甲が透過処理されているため、肉眼で外が見える辺りも同じだ。
違うのはまず足場、レイキャビクから送られてきた件の術式である。
端々から繋がり、縦横無尽に走る霊力のライン。それが神影鎧装の骨組みを作っているものの、大本である魔法陣の形状自体はほぼ変わっていない。中央に接続された霊力増幅器が、光と唸りを上げている程度だ。
ギノア本人はその後ろ、安楽椅子を模したパイロットシートに、増幅器を眺めながら深く腰掛けている。
切羽詰まっている辰巳とは、まったく真逆。足を組み、リラックスさえしている格好だ。
「まったく、何度やれば理解して頂けるんですかねぇ!」
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