神影鎧装レツオウガ【小編リマスター版】 #1

横島孝太郎

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#1 レツオウガ起動

Chapter03 魔狼 06-06

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 東、西、南、北。
 伸張した×印の先端と結合した不発弾は、各々が集めた霊脈のデータを速やかに伝達。得られた情報を下にセキュリティホールを割り出し、更にそこから霊脈へ、引いては日乃栄霊地へ強制接続。
 かくてギノアは日乃栄霊地から霊力を根こそぎ奪い、Rフィールドと神影鎧装を造り上げたのだ。
『ふむ。やはり何かカムフラージュしていたのか』
 が、今はまだ分かるはずもなく、薄々察しつつも巌は腕を組んだ。
「けどさ、仮にそれが事実だったとしてだ。連中は、ここからどうするつもりなんだ?」
 パソコンデスクによりかかり、冥も腕を組む。
「Rフィールドの展開実験は成功した。ひょっとすると中でまだ何かやってるのかもしれないが、まぁそれはいい。重要なのは、実験の最後だ」
 言いつつ、冥は回遊する立体映像モニタの一つを流し見た。ゆらりと流れる四角形の中には、件の人造Rフィールドが大写しになっている。
「アレ、どうやって片付けるつもりなんだ? 本家のRフィールドは未だ収まってないのに」
『うん。多分、その辺にギノアが凪守へ……いや、僕らへケンカを売ってきた理由があると思うんだ』
「そうだな! 一回限りとはいえ、ファントム・ユニットにはあらゆる霊力を消滅させられる術式があるからな! まったく忌々しいねぇ!」
 語調を合わせる巌と利英に、冥はああ、と納得する。
「……あの、どういうことなんでしょうか」
 首を傾げる事しか出来ない風葉。その時画面の向こうで卓上電話が響き、即座に取った巌が二言三言応酬する。
『やはり、そうですか』『ですが、それは!』『……了解』
 落胆、激昂、不本意。それら全てを渋面の中に押し込め、巌は受話器を置く。
 そして、溜息のように一言つぶやいた。
『……たった今、オウガを自爆させる事が決定したよ』
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