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#1 レツオウガ起動
Chapter03 魔狼 08-03
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「オォッ!」
踏み込み、刺突。的確な重心移動によってもたらされる一撃は、それでもオウガに届かない。サイドステップで間合いを広げ、標的を見失った穂先が鋭く空を切る。
すぐさま引き戻され、再度繰り出される刺突。それもオウガはサイドステップで回避。着地しつつそこから反撃に――移れない。
「まぁだまだっ!」
刺突、刺突、刺突、刺突。
グングニルの雨が、止まぬのだ。
「ぬぅ、っ」
歯噛みする辰巳。オーディンが繰り出す一撃の速度自体は、むしろパイルを狙った先程よりも低下している。突撃の勢いがないのだから当たり前なのだが。
だというのに、オウガは反撃できずにいる。
理由は二つ。
一つは単純に間合いが遠い事。
オウガの近接武器はクナイ、ブレード、パイルバンカー、そして鉄拳である。どれもグングニルより短い得物ばかりだ。
もう一つは、グングニルの引き戻しが速い事。
槍に関わらず、得物を振るうには構え直す必要がある。当たり前の事だ。
ギノアはこの構え直しをする際、穂先から霊力を噴射する事で、引き戻しの速度を短縮しているのだ。
故に今のグングニルは、台風ではなく純粋に一降りの長槍であると言えた。
威力自体は減衰している。だが一撃でも貰えば危険な今のオウガにとって、斬撃を拡大されるよりもこうした小技の方がよほど厄介だ。
「ならば――セット! ガトリング!」
『Roger GatlingGun Etherealize』
刺突の弾幕をかいくぐりながら、こちらも弾幕を張るべくガトリングガンを呼び出す辰巳。
右手首のEマテリアルにワイヤーフレームが出現、一秒もかからずに編み上がる円筒形の砲身。
構え、速射。この至近距離で照準を合わせる必要も無し、との判断である。
だが。
「エイワズッ!」
満を持して登場した防護壁に、全ての銃弾は阻まれた。むしろ跳弾が自身を掠める状況に、オウガはたまらず飛び退いて間合いを取った。
「――ハガラズッ!」
そのオウガの着地間際を狙い、オーディンが雹嵐のルーンを放った。絶妙なタイミングである。
踏み込み、刺突。的確な重心移動によってもたらされる一撃は、それでもオウガに届かない。サイドステップで間合いを広げ、標的を見失った穂先が鋭く空を切る。
すぐさま引き戻され、再度繰り出される刺突。それもオウガはサイドステップで回避。着地しつつそこから反撃に――移れない。
「まぁだまだっ!」
刺突、刺突、刺突、刺突。
グングニルの雨が、止まぬのだ。
「ぬぅ、っ」
歯噛みする辰巳。オーディンが繰り出す一撃の速度自体は、むしろパイルを狙った先程よりも低下している。突撃の勢いがないのだから当たり前なのだが。
だというのに、オウガは反撃できずにいる。
理由は二つ。
一つは単純に間合いが遠い事。
オウガの近接武器はクナイ、ブレード、パイルバンカー、そして鉄拳である。どれもグングニルより短い得物ばかりだ。
もう一つは、グングニルの引き戻しが速い事。
槍に関わらず、得物を振るうには構え直す必要がある。当たり前の事だ。
ギノアはこの構え直しをする際、穂先から霊力を噴射する事で、引き戻しの速度を短縮しているのだ。
故に今のグングニルは、台風ではなく純粋に一降りの長槍であると言えた。
威力自体は減衰している。だが一撃でも貰えば危険な今のオウガにとって、斬撃を拡大されるよりもこうした小技の方がよほど厄介だ。
「ならば――セット! ガトリング!」
『Roger GatlingGun Etherealize』
刺突の弾幕をかいくぐりながら、こちらも弾幕を張るべくガトリングガンを呼び出す辰巳。
右手首のEマテリアルにワイヤーフレームが出現、一秒もかからずに編み上がる円筒形の砲身。
構え、速射。この至近距離で照準を合わせる必要も無し、との判断である。
だが。
「エイワズッ!」
満を持して登場した防護壁に、全ての銃弾は阻まれた。むしろ跳弾が自身を掠める状況に、オウガはたまらず飛び退いて間合いを取った。
「――ハガラズッ!」
そのオウガの着地間際を狙い、オーディンが雹嵐のルーンを放った。絶妙なタイミングである。
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