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辺境伯からのご用命だ。もちろん我が家のような弱小ザコ貴族に、拒否権などという贅沢な選択肢は存在しない。
泣きつく両親を「俺はもう死んだものだと思ってくれ」と適当にいなし、最低限の荷物をまとめて俺はさっさと辺境伯領へ向かった。
辺境伯から差し向けられた馬車は立派なものだったが、いかんせん道のりが悪い。揺られること十日以上。俺の生家も相当な田舎だと思っていたが、辺境へと至る道はそれを上回る未開の地だ。舗装もされていない悪路を延々と突き進み、大事なものを散らす前に、先に尻が物理的に壊れるかと思った。
やがて、馬車の窓の外に、要塞を思わせる高く冷徹な城壁が見えてくる。その内側に鎮座するのが、北方守護の要、辺境伯クロス家の本邸だ。 重厚な門が地響きを立てて開き、車輪が冷たい石畳を叩く。
案内された広間は、静寂が痛いほどに張り詰めていた。 その中央──傲然と待ち構えていたのは、あの少年であった。
「こんにちは、エリオットくん。遠路はるばる、よく来てくれたね。
あの日出会った君のことが、どうしても忘れられなくて……」
「はひ……♡」
そうして柔らかく微笑むダミアン様に、僕はもう為す術もなく堕ちた♡
一秒でも早く犯してください……っ♡♡♡
心の中でそう懇願せずにはいられなかった。
だって、あの何度も繰り返しオカズにしたバッドエンドのクロス家の屋敷に、今、まさに立っているのだ。主人公が拉致され、ダミアン様に弄ばれ、飼育され、壊されていくあの残酷で甘美な世界……。思い返すだけで、よだれが零れ落ちそうになるほどの鬼畜プレイ。
ダミアン様に呼び寄せられた俺だって、正しく彼のペットに相応しい身の上だろう。クロス家に逆らえないザコ爵位……♡ 俺の人生はもう全てダミアン様に差し出します!
そう意気込む俺を、到着早々、ダミアン様は何のためらいもなく、自分の部屋へと招き入れた。
え、俺みたいな犬畜生をダミアン様の部屋に? と一瞬戸惑ったが、そんな疑問はすぐに吹き飛ぶ。
ダミアン様の部屋は、クロス家の一人息子に相応しい、広くて贅沢な空間だった。俺の実家の部屋が十個は収まるほどの広さがあり、隅々まで使用人の手によって完璧に整えられている。
けれど――部屋の奥の一角に、妙に場違いな存在があった。
一角に、ペットでも飼育するかのように布が重ねられたベッドがポツン置いてある。そのそばにはリードと首輪まで。
えっ♡♡ 嘘♡ もしかして……♡♡♡
到着早々、こんなサービス受けていいんですか⁉ ダミアン様の優雅な部屋に似合わぬ一角に、思わず口角が上がる。想像以上だ、このお方♡ 本当にッ♡
俺が処女アナルをヒクつかせていると、ダミアン様は悩ましげな表情を浮かべて口を開いた。
「エリオットくんの部屋も用意しようと思ったんだけど、いらないかな……って」
「~~~~ッ♡♡♡♡♡♡」
その言葉に僕は昇天しかけた。これこそ僕が求めていた攻め、ドS攻め。ドSとか使い古された言葉では表現できない、完全なる支配者の振る舞い。今すぐ俺を犯してくださいと懇願しそうになるほどの圧倒的な雄オーラ。
そのくせ彼は未だ齢13歳で見た目も美しい貴公子だから、頭が完全にバグる。天性のサディストの言葉に、僕の脚はカクカクと震えた。
え♡ 待って♡♡♡ じゃあ、本当に♡ あのペットベットって♡ うそでしょ♡ 期待していいんですか俺っ♡♡♡
興奮で頭がチカチカする。あまりの衝撃に言葉も返せずにいる僕の顎をそっと持ち上げ、ダミアン様が眼鏡越しにじっと目を合わせた。急に距離を詰められて、飛び上がるかと思った。
「ふうん、やっぱり」
そして、その声色は楽しそうなもので──パーティーで会った時も、確か彼はそんな声色をしていた。
こちらを観察するように細められた彼の空色の瞳に吸い込まれそうになり、長くて美しい睫毛に目を奪われていると——。
突然、彼の指先が僕の乳首を服越しに掴んで、
「んぎゃッ♡♡♡♡」
思わず声が漏れた。
それをあざ笑う彼の瞳。
顎を掴んでいた手が、突如、俺の眼鏡を掴み上げカシャンと床に投げ捨てる。
それを非難するほどの余裕は俺になかった。目の前の彼の瞳から目が離せない。
裸眼の視力など無いに等しいのだが、息がかかるほど近くまで寄せられたダミアン様の瞳ははっきりと見ることが出来た。
にい、と彼の口元が上がるのが視界の端に移る。
「お゛お゛ほぉ♡♡♡」
途端、ギリリと乳首を更にキツく摘まれ、捻じられ、獣のような声が出る。
ああ駄目だ。この身体は精通もしていないので、そういう欲求すら芽生えずオナニーだってしたことがない。だから性の悦びなんて知らないはずなのに──、初めて乳首を摘ままれたはずなのに、馬鹿みたいに気持ち良くて興奮する。
だって、ダミアン様の手が、指が! 俺に……! 俺を虐げるためだけに、俺だけのために!
とは言え、この身体では感じたことのない痛みに生理的に涙が溢れ、口が震えた。
どうしよう♡ ザコ乳首過ぎて、初めてなのに酷くされて感じちゃう……っ♡
「君、虐められるのが好きな子だね」
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泣きつく両親を「俺はもう死んだものだと思ってくれ」と適当にいなし、最低限の荷物をまとめて俺はさっさと辺境伯領へ向かった。
辺境伯から差し向けられた馬車は立派なものだったが、いかんせん道のりが悪い。揺られること十日以上。俺の生家も相当な田舎だと思っていたが、辺境へと至る道はそれを上回る未開の地だ。舗装もされていない悪路を延々と突き進み、大事なものを散らす前に、先に尻が物理的に壊れるかと思った。
やがて、馬車の窓の外に、要塞を思わせる高く冷徹な城壁が見えてくる。その内側に鎮座するのが、北方守護の要、辺境伯クロス家の本邸だ。 重厚な門が地響きを立てて開き、車輪が冷たい石畳を叩く。
案内された広間は、静寂が痛いほどに張り詰めていた。 その中央──傲然と待ち構えていたのは、あの少年であった。
「こんにちは、エリオットくん。遠路はるばる、よく来てくれたね。
あの日出会った君のことが、どうしても忘れられなくて……」
「はひ……♡」
そうして柔らかく微笑むダミアン様に、僕はもう為す術もなく堕ちた♡
一秒でも早く犯してください……っ♡♡♡
心の中でそう懇願せずにはいられなかった。
だって、あの何度も繰り返しオカズにしたバッドエンドのクロス家の屋敷に、今、まさに立っているのだ。主人公が拉致され、ダミアン様に弄ばれ、飼育され、壊されていくあの残酷で甘美な世界……。思い返すだけで、よだれが零れ落ちそうになるほどの鬼畜プレイ。
ダミアン様に呼び寄せられた俺だって、正しく彼のペットに相応しい身の上だろう。クロス家に逆らえないザコ爵位……♡ 俺の人生はもう全てダミアン様に差し出します!
そう意気込む俺を、到着早々、ダミアン様は何のためらいもなく、自分の部屋へと招き入れた。
え、俺みたいな犬畜生をダミアン様の部屋に? と一瞬戸惑ったが、そんな疑問はすぐに吹き飛ぶ。
ダミアン様の部屋は、クロス家の一人息子に相応しい、広くて贅沢な空間だった。俺の実家の部屋が十個は収まるほどの広さがあり、隅々まで使用人の手によって完璧に整えられている。
けれど――部屋の奥の一角に、妙に場違いな存在があった。
一角に、ペットでも飼育するかのように布が重ねられたベッドがポツン置いてある。そのそばにはリードと首輪まで。
えっ♡♡ 嘘♡ もしかして……♡♡♡
到着早々、こんなサービス受けていいんですか⁉ ダミアン様の優雅な部屋に似合わぬ一角に、思わず口角が上がる。想像以上だ、このお方♡ 本当にッ♡
俺が処女アナルをヒクつかせていると、ダミアン様は悩ましげな表情を浮かべて口を開いた。
「エリオットくんの部屋も用意しようと思ったんだけど、いらないかな……って」
「~~~~ッ♡♡♡♡♡♡」
その言葉に僕は昇天しかけた。これこそ僕が求めていた攻め、ドS攻め。ドSとか使い古された言葉では表現できない、完全なる支配者の振る舞い。今すぐ俺を犯してくださいと懇願しそうになるほどの圧倒的な雄オーラ。
そのくせ彼は未だ齢13歳で見た目も美しい貴公子だから、頭が完全にバグる。天性のサディストの言葉に、僕の脚はカクカクと震えた。
え♡ 待って♡♡♡ じゃあ、本当に♡ あのペットベットって♡ うそでしょ♡ 期待していいんですか俺っ♡♡♡
興奮で頭がチカチカする。あまりの衝撃に言葉も返せずにいる僕の顎をそっと持ち上げ、ダミアン様が眼鏡越しにじっと目を合わせた。急に距離を詰められて、飛び上がるかと思った。
「ふうん、やっぱり」
そして、その声色は楽しそうなもので──パーティーで会った時も、確か彼はそんな声色をしていた。
こちらを観察するように細められた彼の空色の瞳に吸い込まれそうになり、長くて美しい睫毛に目を奪われていると——。
突然、彼の指先が僕の乳首を服越しに掴んで、
「んぎゃッ♡♡♡♡」
思わず声が漏れた。
それをあざ笑う彼の瞳。
顎を掴んでいた手が、突如、俺の眼鏡を掴み上げカシャンと床に投げ捨てる。
それを非難するほどの余裕は俺になかった。目の前の彼の瞳から目が離せない。
裸眼の視力など無いに等しいのだが、息がかかるほど近くまで寄せられたダミアン様の瞳ははっきりと見ることが出来た。
にい、と彼の口元が上がるのが視界の端に移る。
「お゛お゛ほぉ♡♡♡」
途端、ギリリと乳首を更にキツく摘まれ、捻じられ、獣のような声が出る。
ああ駄目だ。この身体は精通もしていないので、そういう欲求すら芽生えずオナニーだってしたことがない。だから性の悦びなんて知らないはずなのに──、初めて乳首を摘ままれたはずなのに、馬鹿みたいに気持ち良くて興奮する。
だって、ダミアン様の手が、指が! 俺に……! 俺を虐げるためだけに、俺だけのために!
とは言え、この身体では感じたことのない痛みに生理的に涙が溢れ、口が震えた。
どうしよう♡ ザコ乳首過ぎて、初めてなのに酷くされて感じちゃう……っ♡
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