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耳元で何をされたい?
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3泊4日の旅行の間に、妻は倒れ、配偶者全員に迷惑をかけるという事件が起きた。ということで、旅行最終日が昨日で、今日。当然、旦那さんたちは、そばに集まってきやすいのである。
光命と孔明との3人で、
耳元で囁かれると……。
みたいな映像をネットで見ていた。それも終わり、焉貴と月命も混じって、バスタイムとなり、平和に時は過ぎてゆくかのように思えた。
再び机の前に戻ってきたが、話しかけてきた孔明の声がやけに高いところから聞こえてきて、驚いて左隣を見ると、210cmの背丈で立ったまま話しているのだ。
やっぱり、背高いなぁ。
というか、いつも屈み込むか、座ってる状態で話されてたから、驚いたなぁ~。
ん? おかしいな。
気づいたが遅かった。春風が吹き抜ける陽だまりみたいなのに、サディスティックな男の声が耳元で響いた。
「何がおかしいの?」
いや~! 何でいつもみたいな、間延びしたふんわりボイスじゃないんだ! それって、『俺』と『お前』で話す時の声色だよね。
油断したのがよくなかった。孔明と反対の右耳は噛まれたのである。
いや~! 光さん、やめてください。しかも、その遊線が螺旋を描く優雅な吐息は悶え死にします!
そうして、次がやってくるのである。背後のソファーに座っていた焉貴が立ち上がって、左側に立った。耳元で、
「俺にもやらせちゃって」
いや~! やらなくていいです!
左に気を取られていると、右の耳元で、凛とした澄んだ女性的でありながら男性の含み笑いが聞こえてきた。
「うふふふっ」
いつの間に、月さんに変わったんですか!
そうして、恐ろしいことをするのである。月命は。耳を噛んで、食《は》むのである。
「ん! ん! ん!」
いや~! その声はやめてください! あらぬ想像をするので。
月命がピストン運動する時、この喘ぎ声なのである。そこへ焉貴の、ナルシスト的でありながら、まだら模様の独特の響きがやってくる、純真無垢で。
「これ、感じんの? お前」
いや~! どんどんそっちに話が流れてる~~!
妻はもはやパニック寸前で、
「きゃあ~~! やめてくださ~い!」
と叫んだら、子供が一人部屋に入ってきた。
心配しているわけでも、助けに来たわけでもなく、ただただ不思議そうな顔で、
「ママ、どうしたの?」
妻はニッコリ微笑んで、子供の近くにかがみこんで、耳元でささやいた。
「もしも~し!」
子供は首をかしげて、
「ママ、くすぐったい!」
そうして、話をつなげた。
「って、パパたちがママにしてくるんだよ」
「ふふふっ!」
楽しく遊んでいるのだと思って、子供は嬉しそうに微笑んだ。
という話を今書いていて、気づいた。
光命、焉貴、月命、孔明。この4人に共通するもの、それは策略。
罠だったのだ、官能という名の。妻に対する、ある意味癒しだったのかもしれない。
これは、本編に使えるかも。耳元で何かしてください。というお題を出して、旦那さんたちにやっていただく。ありでは? と、妻は思う。
2019年8月18日、日曜日
光命と孔明との3人で、
耳元で囁かれると……。
みたいな映像をネットで見ていた。それも終わり、焉貴と月命も混じって、バスタイムとなり、平和に時は過ぎてゆくかのように思えた。
再び机の前に戻ってきたが、話しかけてきた孔明の声がやけに高いところから聞こえてきて、驚いて左隣を見ると、210cmの背丈で立ったまま話しているのだ。
やっぱり、背高いなぁ。
というか、いつも屈み込むか、座ってる状態で話されてたから、驚いたなぁ~。
ん? おかしいな。
気づいたが遅かった。春風が吹き抜ける陽だまりみたいなのに、サディスティックな男の声が耳元で響いた。
「何がおかしいの?」
いや~! 何でいつもみたいな、間延びしたふんわりボイスじゃないんだ! それって、『俺』と『お前』で話す時の声色だよね。
油断したのがよくなかった。孔明と反対の右耳は噛まれたのである。
いや~! 光さん、やめてください。しかも、その遊線が螺旋を描く優雅な吐息は悶え死にします!
そうして、次がやってくるのである。背後のソファーに座っていた焉貴が立ち上がって、左側に立った。耳元で、
「俺にもやらせちゃって」
いや~! やらなくていいです!
左に気を取られていると、右の耳元で、凛とした澄んだ女性的でありながら男性の含み笑いが聞こえてきた。
「うふふふっ」
いつの間に、月さんに変わったんですか!
そうして、恐ろしいことをするのである。月命は。耳を噛んで、食《は》むのである。
「ん! ん! ん!」
いや~! その声はやめてください! あらぬ想像をするので。
月命がピストン運動する時、この喘ぎ声なのである。そこへ焉貴の、ナルシスト的でありながら、まだら模様の独特の響きがやってくる、純真無垢で。
「これ、感じんの? お前」
いや~! どんどんそっちに話が流れてる~~!
妻はもはやパニック寸前で、
「きゃあ~~! やめてくださ~い!」
と叫んだら、子供が一人部屋に入ってきた。
心配しているわけでも、助けに来たわけでもなく、ただただ不思議そうな顔で、
「ママ、どうしたの?」
妻はニッコリ微笑んで、子供の近くにかがみこんで、耳元でささやいた。
「もしも~し!」
子供は首をかしげて、
「ママ、くすぐったい!」
そうして、話をつなげた。
「って、パパたちがママにしてくるんだよ」
「ふふふっ!」
楽しく遊んでいるのだと思って、子供は嬉しそうに微笑んだ。
という話を今書いていて、気づいた。
光命、焉貴、月命、孔明。この4人に共通するもの、それは策略。
罠だったのだ、官能という名の。妻に対する、ある意味癒しだったのかもしれない。
これは、本編に使えるかも。耳元で何かしてください。というお題を出して、旦那さんたちにやっていただく。ありでは? と、妻は思う。
2019年8月18日、日曜日
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