久しぶりに会った幼馴染の溺愛が止まりません!

sato

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幼馴染

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 私の名前は高木桜良。つい最近までは普通のどこにでもいる女子高生だった。しかし、お父さんとお母さんが結婚10周年の記念に行った旅行の帰りに事故に巻き込まれて死んでしまった。

「お父さん、、、お母さん、、、。どうして、、、。私まだ二人に何の恩返しもできていないのに、、、、。」
 なんの言葉も出てこなかった。ただただ呆然とその事実について受け止めきれなかった。
「桜良ちゃん、僕のことおぼえてる?突然なんだけど、もし桜良ちゃんが嫌じゃなかったらうちに来て一緒に暮らさないか。そりゃあ今まで通りの生活ができるわけじゃないけど、どうかな?」
 もちろん覚えていた。昔、隣の家に住んでいた上原のおじさんが声をかけてくれた。私には祖父母ももうおらず、頼ることができる場所がない。もうこれしか道はないと思い、私は決心した。
「おじさん、ありがとうございます。これからよろしくお願いします!」
(もうくよくよするのはやめだ。お父さんもお母さんももういないけど私は強くいきていく!)

 次の日から私は引っ越しの準備を始めた。そして私は、昔住んでいた街に帰ることになった。駅を出ると、すべての風景が懐かしかった。懐かしさに浸っていると、向こうからおじさんの声がした。

「おーい桜良ちゃん、こっちだよ。久しぶりだね。」
「おじさん、これからよろしくお願いします。」
 おじさんの隣にはおばさんの姿もあった。
「こちらこそよろしくね。突然のことで悲しいかもしれないけど、できるだけのことはするからね。」 
 この二人は昔から優しくしてくれた。両親が共働きで忙しかった私のことをいつも心配してくれた。その優しさがとてもうれしくて、私はこの二人がとても大好きだった。
「それじゃあ行こうか。」
 私は、おじさんたちとこれから住む家に向かった。家につくといろんな思い出がよみがえって泣きそうになったが、私は涙をこらえておじさんたちと家の中に入った。家の中に入ると、突然抱き着かれ私はバランスを崩してしまった。
「おっとっと、気を付けなよ。桜良ちゃん。」
 そういって差し出された手は、私よりもはるかに大きく、声もおじさんのように優しい声ではなく、少し私をからかったような声がした。見上げてみるとそこには全然記憶にないイケメンが存在していた。
「えっと、、、どなたですか?」
 私はそのイケメンに尋ねた。するとそのイケメンは驚いたような顔で私を見ていた。
「え、覚えてないの?僕だよ、翔悟だよ。」
「翔悟ってあの翔悟?泣き虫でぽっちゃり体系のあの?」
「そうだよ。いろいろあってさ、これからよろしくね桜良ちゃん。」
 と言って翔悟は私を起こしてくれた。翔悟の変わり果てた姿に驚いていた次の瞬間、頬に翔悟の唇が触れ、男の人に耐性がない私はこの後のことをよく覚えていない。
 
 今思えばこの日がすべての始まりだったのかもしれないと思う。この先の生活の大変さをこの日の私はまだ知らなかった。
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