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その呪いは誰が為に
贈り物ep2
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「ねー社長ー」
本日は学校が休みの土曜日。僕ならば仕事が休みなら部屋で惰眠を貪り、一歩も外に出ないで過ごすだろう。季節は夏真っ只中で滅茶苦茶に暑い。電気代が嵩むのは承知の上でクーラーを付けなければ社員が皆熱中症に陥ってしまうだろう。
そんな中、律儀に出社してくる空穂ちゃんと来栖さん。空穂ちゃんはいつも通り制服姿だが来栖さんは夏らしい格好をしている。その格好の中で浮いているのは眼帯の部分だ。大きくて黒い眼帯だけが夏の装いから浮いている。
バイトとして雇っているがやることは特に無いため来なくても問題はない。バイト代も平日分は確りと払っているが土日は仕事を入れていない。つまり、2人はただ暇つぶしに事務所に来ているのだ。
華の女子高生。土日に友達と遊んだりはしないのだろうかと一瞬考えたが、常に2人は一緒にいるため余計なことを言うのは野暮だろう。
「なに?」
「今日、調さんいないのー?」
「今日は見てないね。多分暑いし大学とか行ってるんじゃない?」
「大学ー?何でー?」
「調さんは色々な地方の伝承とかを調べて研究してる人なんだけど、それを大学の教授とかと話し合って本を出してるんだよ。魔術師というか僕たちと一緒にいると、変なのに巻き込まれるから伝承と違う事実が発見できたりするらしいからね」
「じゃあ今日は暇だね」
「そうだねー。社長ー、テレビみていいー?」
最近は、2人とも調さんと一緒にいることが多い。それも調さんの部屋に3人でいる。如何わしい事をしているとは思わないが何をしているのか気になる。おじさんと女子高生が一緒にいる理由が想像できない。
2人に理由を聞いても何も教えてくれないし、調さんに至っては笑いながら「そのうちわかる」と会話を流す始末。社長に報連相の大切さを説いているのに、社長への報連相がない社員たちだ。気にはなるが危険性は無いため放置する。流石に危ないことなら調さんから何か言い出すだろう。
「いいよ」
「やったー」
空穂ちゃんは当たり前のように道具に触って操作する。聞いた話だと、来栖さんが見ているものには触れるようになったらしい。聞いたときには僕も驚いたが、空穂ちゃんの存在も来栖さんの目も何があってもおかしくない。そういう物だと思って流すしか無かった。
テレビから雑音が響き、この部屋を支配する。おどろおどろしい音楽と、囁くような低音がテレビから流れ始めた。何時も彼女たちが見ているような番組とは違うらしく、僕も書類から頭を上げテレビの方へ目をむけた。
「この番組、最近人気のやつだよね。クラスの人が話してた気がする」
「そうなのー?どんなやつー?」
「確か超能力者とか魔法使いとか魔術師が出てきて、それを科学者が事実か嘘か判断するってものみたい」
「それで人気でるのー?」
「そこにいる科学者の人が面白いんだって。何でも『そんなのは魔術じゃない。本物はもっと訳が分からない物だ!』って毎回のように言うんだって」
「へー。あ、丁度今日魔術師が出るみたいー。なんか手から火を出すみたいー」
テレビには1人のシルクハット被ったマジシャンのような装いをした男と、それを見つめる科学者のタイマン形式で映っている。男は何かの呪文を唱えると手のひらから炎が噴き出した。テレビの中の観客は大いに喜び歓声が上がっていたが見ていた科学者の表情は全く変わらない。
火を出す魔術は確かにあるが準備が大変だ。基本的に火などの自然物を発生させるのに必要なのは精霊の力。魔法は大気中にある魔力を使って火を発生させるが、魔術ではそうはいかない。
魔術を使用するには何かの媒介がいるのだ。テレビに映る男は自分のことを魔術師と言った。正規の魔術師には魔法が使えない。あの男は何かを媒介にして魔術を使っているということだろう。本物ならば。
「社長ー。この魔術師本物ですかー?」
「どうだろうね。テレビだから魔力とかはうまく見えないし」
電波に乗った映像だと魔力の流れは見えない。肉眼で見ないと分からないこともあるのだ。
「じゃあテレビに映っている人は本物の魔術師なんですか?」
「テレビに映ってる人?それなら本物の魔術師だよ」
テレビに映っているのは本物だ。最初に見たときは思い出せなかったが何度か仕事をしたことがある。テレビに出るような人だったか分からないが研究資金の確保が大きな理由だろう。魔術師には金が無い。彼は特にお金のかかる魔術を行っているため、会うたびに「金が無い」と嘆いていた。
何でも中東の方から特殊な素材を取り寄せなければならないらしく、依頼料や輸送費などが馬鹿にならないみたいだ。
「えっ!?こんな火を出せる魔術師の人いるんだー」
「すごいね」
2人が勘違いをしているようなので訂正をしておく。
「魔術師なのはそっちじゃないよ。科学者のほうさ」
科学者の名前は土暮大志。何処かの研究機関で魔術に対して科学的な見解を出そうとしている変な魔術師だ。彼の魔術は使役形の魔術だ。日本では式神や使い魔と呼ばれる物を土塊から作り出す。そこに文字を刻み魔力を流すと彼の使役するゴーレムが完成する。そのゴーレムの材質や行動する時の力の流れや電磁波などを研究しているらしい。
魔術師が科学を持って魔術を解明する今の時代らしい魔術師だ。
『そんな物は魔術ではない!まず魔力の流れが全くないではないか!それに魔術と言っているのに媒介も存在していない。袖から発火装置が見えているぞ!』
テレビから土暮さんの声が響く。前半は地上波で言おうものなら電波系科学者と言われてしまうのではないだろうか。
「彼も魔術師だからね。目の前にいれば魔力の流れが見えるんだよ」
「それなら相手が本物か偽物かすぐに分かりますね」
「本物を知ってるから『本物はもっと訳が分からない』って言ってたんだねー」
本物が本物を語っているのは面白いが今のテレビはこういう番組もやっているのかと興味深くなる。
土暮さんにも暫くあっていない。遠い所に住んでいるわけではないが用事無く会いに行くほど親密と言うわけでもない。
「魔術師の人なんでしょー?会ってみたいなー」
「そうだね。私も視てみたいかも」
僕は過去の依頼書を漁る。確か、土暮さんからの依頼が来ていたはずだ。報酬が全然出ないので受けなかったのだが、休みの日まで事務所に来てくれている2人のために依頼を受けてみてもいいかもしれない。危険性の有無は分からないが、空穂ちゃんがいるなら来栖さんの安全は確保されているのも同然だ。
僕はスマホを使って電話をかける。5コールした後に電話先から気だるそうな声が聞こえてきた。
『あーもしもし』
「もしもし、久しぶり。サークルの社長です」
『あー?社長か。どうしたんだい?』
「急で申し訳ないんだけど前の依頼受けてもいいかな?」
『こっちとしては助かるが、報酬は雀の涙程度にしか渡せないぞ?』
「それは承知してる。その代わり助手を連れて行ってもいいかな?」
『問題ない。お前のところの助手なら最低限弁えてるだろう』
「ありがとう。この後向かうけど大丈夫?」
『問題ない。』
「それじゃまた後で」
『ではな、あだし』
土暮さんの言葉を最後まで聞くこと無く通話を切った。態とではないのだ。僕は自分の言葉を言い切った後に切っただけでそのタイミングで土塊さんが話していただけだ。
その後もテレビを見続けていた2人は僕が電話をしている時には、確りと音量を下げて配慮をしてくれたみたいだ。細かな気遣いもできるいい子たちなのだ。猪突猛進なところが玉に瑕なだけで。
「2人とも、会ってみたいって言ったよね?」
「誰にですかー?」
「土暮さんに。丁度土暮さんから依頼があってね。助手を連れて行ってもいいって言うから着いて来なよ」
「「わかりました!」」
外はセミが鳴いており、猛暑と言っても差し支えない。スーツのジャケットを着るわけにもいかないためYシャツのまま行くことにする。もっと涼しい格好でもいいが、一応は依頼を受けるという立場のため相応の服装をしなければならない。
室内が寒いことも想定し、ジャケットはカバンに入れて持っていくことにした。カバンの中にはいつもの仕事道具を入れて事務所を出る。
僕が事務所を出ると、テレビを消して後ろを付いてくるように2人も事務所を出た。この後調さんが戻ってくる可能性もあるし、酸塊さんやゲティが来ることもあるだろうから鍵は開けっ放しでクーラーも付けたままでいいだろう。
事務所の入り口は普通の人には見えない。魔術師の空き巣以外ここには気付かないのだから。
本日は学校が休みの土曜日。僕ならば仕事が休みなら部屋で惰眠を貪り、一歩も外に出ないで過ごすだろう。季節は夏真っ只中で滅茶苦茶に暑い。電気代が嵩むのは承知の上でクーラーを付けなければ社員が皆熱中症に陥ってしまうだろう。
そんな中、律儀に出社してくる空穂ちゃんと来栖さん。空穂ちゃんはいつも通り制服姿だが来栖さんは夏らしい格好をしている。その格好の中で浮いているのは眼帯の部分だ。大きくて黒い眼帯だけが夏の装いから浮いている。
バイトとして雇っているがやることは特に無いため来なくても問題はない。バイト代も平日分は確りと払っているが土日は仕事を入れていない。つまり、2人はただ暇つぶしに事務所に来ているのだ。
華の女子高生。土日に友達と遊んだりはしないのだろうかと一瞬考えたが、常に2人は一緒にいるため余計なことを言うのは野暮だろう。
「なに?」
「今日、調さんいないのー?」
「今日は見てないね。多分暑いし大学とか行ってるんじゃない?」
「大学ー?何でー?」
「調さんは色々な地方の伝承とかを調べて研究してる人なんだけど、それを大学の教授とかと話し合って本を出してるんだよ。魔術師というか僕たちと一緒にいると、変なのに巻き込まれるから伝承と違う事実が発見できたりするらしいからね」
「じゃあ今日は暇だね」
「そうだねー。社長ー、テレビみていいー?」
最近は、2人とも調さんと一緒にいることが多い。それも調さんの部屋に3人でいる。如何わしい事をしているとは思わないが何をしているのか気になる。おじさんと女子高生が一緒にいる理由が想像できない。
2人に理由を聞いても何も教えてくれないし、調さんに至っては笑いながら「そのうちわかる」と会話を流す始末。社長に報連相の大切さを説いているのに、社長への報連相がない社員たちだ。気にはなるが危険性は無いため放置する。流石に危ないことなら調さんから何か言い出すだろう。
「いいよ」
「やったー」
空穂ちゃんは当たり前のように道具に触って操作する。聞いた話だと、来栖さんが見ているものには触れるようになったらしい。聞いたときには僕も驚いたが、空穂ちゃんの存在も来栖さんの目も何があってもおかしくない。そういう物だと思って流すしか無かった。
テレビから雑音が響き、この部屋を支配する。おどろおどろしい音楽と、囁くような低音がテレビから流れ始めた。何時も彼女たちが見ているような番組とは違うらしく、僕も書類から頭を上げテレビの方へ目をむけた。
「この番組、最近人気のやつだよね。クラスの人が話してた気がする」
「そうなのー?どんなやつー?」
「確か超能力者とか魔法使いとか魔術師が出てきて、それを科学者が事実か嘘か判断するってものみたい」
「それで人気でるのー?」
「そこにいる科学者の人が面白いんだって。何でも『そんなのは魔術じゃない。本物はもっと訳が分からない物だ!』って毎回のように言うんだって」
「へー。あ、丁度今日魔術師が出るみたいー。なんか手から火を出すみたいー」
テレビには1人のシルクハット被ったマジシャンのような装いをした男と、それを見つめる科学者のタイマン形式で映っている。男は何かの呪文を唱えると手のひらから炎が噴き出した。テレビの中の観客は大いに喜び歓声が上がっていたが見ていた科学者の表情は全く変わらない。
火を出す魔術は確かにあるが準備が大変だ。基本的に火などの自然物を発生させるのに必要なのは精霊の力。魔法は大気中にある魔力を使って火を発生させるが、魔術ではそうはいかない。
魔術を使用するには何かの媒介がいるのだ。テレビに映る男は自分のことを魔術師と言った。正規の魔術師には魔法が使えない。あの男は何かを媒介にして魔術を使っているということだろう。本物ならば。
「社長ー。この魔術師本物ですかー?」
「どうだろうね。テレビだから魔力とかはうまく見えないし」
電波に乗った映像だと魔力の流れは見えない。肉眼で見ないと分からないこともあるのだ。
「じゃあテレビに映っている人は本物の魔術師なんですか?」
「テレビに映ってる人?それなら本物の魔術師だよ」
テレビに映っているのは本物だ。最初に見たときは思い出せなかったが何度か仕事をしたことがある。テレビに出るような人だったか分からないが研究資金の確保が大きな理由だろう。魔術師には金が無い。彼は特にお金のかかる魔術を行っているため、会うたびに「金が無い」と嘆いていた。
何でも中東の方から特殊な素材を取り寄せなければならないらしく、依頼料や輸送費などが馬鹿にならないみたいだ。
「えっ!?こんな火を出せる魔術師の人いるんだー」
「すごいね」
2人が勘違いをしているようなので訂正をしておく。
「魔術師なのはそっちじゃないよ。科学者のほうさ」
科学者の名前は土暮大志。何処かの研究機関で魔術に対して科学的な見解を出そうとしている変な魔術師だ。彼の魔術は使役形の魔術だ。日本では式神や使い魔と呼ばれる物を土塊から作り出す。そこに文字を刻み魔力を流すと彼の使役するゴーレムが完成する。そのゴーレムの材質や行動する時の力の流れや電磁波などを研究しているらしい。
魔術師が科学を持って魔術を解明する今の時代らしい魔術師だ。
『そんな物は魔術ではない!まず魔力の流れが全くないではないか!それに魔術と言っているのに媒介も存在していない。袖から発火装置が見えているぞ!』
テレビから土暮さんの声が響く。前半は地上波で言おうものなら電波系科学者と言われてしまうのではないだろうか。
「彼も魔術師だからね。目の前にいれば魔力の流れが見えるんだよ」
「それなら相手が本物か偽物かすぐに分かりますね」
「本物を知ってるから『本物はもっと訳が分からない』って言ってたんだねー」
本物が本物を語っているのは面白いが今のテレビはこういう番組もやっているのかと興味深くなる。
土暮さんにも暫くあっていない。遠い所に住んでいるわけではないが用事無く会いに行くほど親密と言うわけでもない。
「魔術師の人なんでしょー?会ってみたいなー」
「そうだね。私も視てみたいかも」
僕は過去の依頼書を漁る。確か、土暮さんからの依頼が来ていたはずだ。報酬が全然出ないので受けなかったのだが、休みの日まで事務所に来てくれている2人のために依頼を受けてみてもいいかもしれない。危険性の有無は分からないが、空穂ちゃんがいるなら来栖さんの安全は確保されているのも同然だ。
僕はスマホを使って電話をかける。5コールした後に電話先から気だるそうな声が聞こえてきた。
『あーもしもし』
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『あー?社長か。どうしたんだい?』
「急で申し訳ないんだけど前の依頼受けてもいいかな?」
『こっちとしては助かるが、報酬は雀の涙程度にしか渡せないぞ?』
「それは承知してる。その代わり助手を連れて行ってもいいかな?」
『問題ない。お前のところの助手なら最低限弁えてるだろう』
「ありがとう。この後向かうけど大丈夫?」
『問題ない。』
「それじゃまた後で」
『ではな、あだし』
土暮さんの言葉を最後まで聞くこと無く通話を切った。態とではないのだ。僕は自分の言葉を言い切った後に切っただけでそのタイミングで土塊さんが話していただけだ。
その後もテレビを見続けていた2人は僕が電話をしている時には、確りと音量を下げて配慮をしてくれたみたいだ。細かな気遣いもできるいい子たちなのだ。猪突猛進なところが玉に瑕なだけで。
「2人とも、会ってみたいって言ったよね?」
「誰にですかー?」
「土暮さんに。丁度土暮さんから依頼があってね。助手を連れて行ってもいいって言うから着いて来なよ」
「「わかりました!」」
外はセミが鳴いており、猛暑と言っても差し支えない。スーツのジャケットを着るわけにもいかないためYシャツのまま行くことにする。もっと涼しい格好でもいいが、一応は依頼を受けるという立場のため相応の服装をしなければならない。
室内が寒いことも想定し、ジャケットはカバンに入れて持っていくことにした。カバンの中にはいつもの仕事道具を入れて事務所を出る。
僕が事務所を出ると、テレビを消して後ろを付いてくるように2人も事務所を出た。この後調さんが戻ってくる可能性もあるし、酸塊さんやゲティが来ることもあるだろうから鍵は開けっ放しでクーラーも付けたままでいいだろう。
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