それだけは絶対にお断りします!

きんのたまご

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妻の両親に会うのはリアムが生まれたお祝いを頂いた3年前が最後。
全然連絡も寄越さない薄情な娘の夫にどう思っているのだろうか。
「ご無沙汰しております」
「やあ、久しぶりです公爵様リアムも大きくなったなぁ!覚えているかな?お爺様だよ」
私の足にしがみつくリアムはフルフルと首を振った。
「まあ覚えて居るはずないか!はっはっはっ!」
そう言って妻の父親はリアムの頭をガシガシと撫でた。
「ところで今日娘は一緒ではないのですか?」
「!……」
こう聞かれると言うことは妻はここにはいないようだ。
「もしかして二人目が出来ましたか?」
「いいえ…」
「なんだ、違うんですか」
「その、すいません」
「いやいや、謝らないで下さい!こちらにお越しになるなんてそう無い事なのでもしかしたらと思っただけです」
「あなた、いつまでもこんな所で立ち話していないで座って頂いて下さい」
少し気まずくなった2人の間に妻のお母様の声がが響く。
「ご無沙汰しております夫人」
「……こちらそこご無沙汰しております公爵様。娘は元気にやっておりますでしょうか」
「はい…」
「何か公爵様のお気に触る事などはしておりませんでしょうか」
「いいえ、よくやってくれています」
「……そうですか、ならば良かったです…どうぞお座り下さい」
「失礼いたします」
実は今日会うのが怖かったのはこの夫人の方だった。美しく聡明な方であまりに表情を動かさない方だが娘の事を大事に思っていっしゃる。
私と妻は幼い頃からの婚約者でなんの問題も無く結婚出来ると思っていたのだが、この夫人だけは最後まで本当にこの結婚は正しいのかと何度も何度も聞いてきていたのだ。
娘さんから何か聞いたのかと一度夫人に聞いた事があったがその時は「あの子は自分から何か言うような子ではありませんわ」とはねつけられた。
「で?」
「はっ?」
いかん!ぼうっとしていた。
「今日は娘の事ですか?」
「!?な、なぜ」
「公爵様がリアムを連れて滅多に来ない我が家にいらしているのにあの子の姿が無いのですからどんな阿呆でもそのくらいの事気付きますわ」
「…申し訳ありません」
それはそうだちょっと考えたら分かること…。
あまりの恥ずかしさに少し俯いた。
「で、娘はどうしました?」
「実はこれを残して家を出てしまったのです」
テーブルの上に離縁状と妻の残した手紙を置いた。お2人は離縁状と手紙を手に取り確認する。すると伯爵の方はとても驚いた顔をしていたが夫人の方はやはりその表情を動かす事は無かった。







冒頭にかかり過ぎて事情説明まで行けなかったー!もう1話お待ち下さい(--;)
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