仕事と推しの為に生きると決めた私が上司から溺愛されとにかく困っています

きんのたまご

文字の大きさ
4 / 4

4

しおりを挟む
朝。
「うぉう。まずい・・・若干記憶が曖昧だ・・・」
昨日はどうやら調子に乗って飲みすぎたらしい。
まったく記憶が無いと言う訳では無いが・・・曖昧だ・・・。やっちまった・・oh・・・。
「・・・取り敢えず仕事・・・」
私は少し痛む頭を抱えシャワーを浴びた。


「おはようございます・・・」
いつもよりワントーン低い挨拶に職場の皆が心配してくれている。
「どうしたの?大丈夫?具合わるい?」
・・・まさか二日酔い・・・と言えるはずも無く・・・。
「いや、起きたらギリギリだったんで・・・」
と誤魔化す。
罪悪感に胸を痛め自分のデスクに行くとひっそりと隠されたように置かれている小瓶・・・・・何?・・・嫌がらせ?恐る恐る手に取り貼られているラベルを見ると・・・・・・しじみエキス!!
これは・・・・・・私は係長の方を見る。するとこっちを見ていた係長と一瞬だけ目が合った。
・・・そこにはいつも通りの胡散臭い程のハイスペックイケメンな係長がいた。
本当に同じ人間・・・なんだろうか。
そして・・・シジミはびっくりするほど苦かった・・・うぇ・・・。

今日は昨日の報告書をまとめる為に1日デスクワーク。
もうそろそろお昼になる。私は急にソワソワしだす。・・・トイレでは無い。
頭がスッキリしてくると不思議と昨日の曖昧だった記憶が思い出されてきた。
私、昨日係長に家まで送ってもらってる・・・!
タクシーに乗った後、自分で家まで帰れマースとか信用性ゼロな事言って結局送って貰ったんだ!
そう思い出すと一刻も早くお礼を言わなければと言う強迫観念にも似た何かが湧き上がって来たのだ。
取り敢えずお昼になったらダッシュで係長の所へ行こう!あっでも手ぶらってどうなの?
しかも朝シジミ貰ってるじゃん!
えー!でも早くお礼も言わないとだし!
全然仕事に集中出来ず昼休憩の鐘がなる。
その鐘と同時に席を立ち係長の所へと向かう。
「あの!」
そう言った瞬間。いや、ここではまずいでしょ!ともう1人の私が頭の中でストップを掛けた。そこで私は1つ深呼吸して仕切り直す。
「すみません係長、お忙しいと思いますが少々お時間宜しいでしょうか?」
「?ああ」
私は何とか係長を呼び出す事に成功(?)した。
しおりを挟む
感想 2

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(2件)

saimasa
2020.06.12 saimasa

はじめまして。
ずっと更新されていないようですが、続きは読めるのでしょうか?
気になって仕方ありません。
現代もの(特にOL)が好きなので。

2020.06.12 きんのたまご

saimasa様ありがとうございますm(*_ _)m

頑張ります!

解除
johndo
2020.01.06 johndo

更新お待ちしてました!
いよいよ係長さんとのカラミが⁉︎
主人公ちゃんにも係長さんにも、まだ名前が決まってないんですね。
今回、暖簾をグッの絵文字が可愛すぎて…笑えました。
きんのたまご様の作品の更新、どの作品も楽しみにしています!
明日の仕事への活力となります!

2020.01.06 きんのたまご

johndo様ありがとうございますm(*_ _)m

いや〜沢山読んで頂いてほんとーにありがとうございますm(*_ _)m

johndo様の感想も私の活力になってます!

解除

あなたにおすすめの小説

隣人の幼馴染にご飯を作るのは今日で終わり

鳥花風星
恋愛
高校二年生のひよりは、隣の家に住む幼馴染の高校三年生の蒼に片思いをしていた。蒼の両親が海外出張でいないため、ひよりは蒼のために毎日ご飯を作りに来ている。 でも、蒼とひよりにはもう一人、みさ姉という大学生の幼馴染がいた。蒼が好きなのはみさ姉だと思い、身を引くためにひよりはもうご飯を作りにこないと伝えるが……。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

幼馴染

ざっく
恋愛
私にはすごくよくできた幼馴染がいる。格好良くて優しくて。だけど、彼らはもう一人の幼馴染の女の子に夢中なのだ。私だって、もう彼らの世話をさせられるのはうんざりした。

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

双子の姉がなりすまして婚約者の寝てる部屋に忍び込んだ

海林檎
恋愛
昔から人のものを欲しがる癖のある双子姉が私の婚約者が寝泊まりしている部屋に忍びこんだらしい。 あぁ、大丈夫よ。 だって彼私の部屋にいるもん。 部屋からしばらくすると妹の叫び声が聞こえてきた。

没落貴族とバカにしますが、実は私、王族の者でして。

亜綺羅もも
恋愛
ティファ・レーベルリンは没落貴族と学園の友人たちから毎日イジメられていた。 しかし皆は知らないのだ ティファが、ロードサファルの王女だとは。 そんなティファはキラ・ファンタムに惹かれていき、そして自分の正体をキラに明かすのであったが……

【完結】大好きな彼が妹と結婚する……と思ったら?

江崎美彩
恋愛
誰にでも愛される可愛い妹としっかり者の姉である私。 大好きな従兄弟と人気のカフェに並んでいたら、いつも通り気ままに振る舞う妹の後ろ姿を見ながら彼が「結婚したいと思ってる」って呟いて…… さっくり読める短編です。 異世界もののつもりで書いてますが、あまり異世界感はありません。

私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。

石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。 自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。 そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。 好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。 この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。 扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。