6 / 17
6
しおりを挟む
私はベッドの上で今日の事を思い出していた。
ヘクターが私が事故を起こした日に女生徒とキスしていた事言った時のメアリー…本当に人を殺せそうな位の目の鋭さでヘクターを見ていた。その後ヘクターは「……君の気のせいだろう、まだ記憶が曖昧なんだね」と意味の分からない事を言って帰って行った。まあ、そこまでは良かった。しかしヘクターが帰った後のメアリー…表に出さないようにしていたみたいだけど…凄く怖かった!メアリーの周囲にだけブリザードが吹き荒れているようだった。
…まさかメアリーはヘクターの事を好きなのだろうか…だから私がヘクターがカトリーヌの相手だと勘違いしていたのを注意したのだろうか。あの人は私の想い人なのよ!みたいな?
そうか……メアリーそうだったのか…。
うん、人を好きになのは自由だよね……でも!ごめんメアリー!あの人との事は応援出来そうにも無いわ!
そもそもメアリー以外の人とキスしていた時点で無理!ヘクターはメアリーの気持ちを知らないのかもしれないけれど…それでもやはりメアリーだけを大切にしてくれる人で無ければとてもじゃ無いけど応援する事は出来ない!
そもそもヘクターのあの態度、女の子慣れしている。し過ぎている、きっと自分の顔が良いのをいい事に遊びまくっているに違いない。
…メアリー!あの顔だけ男の一体どこに好きになる部分があるというの?もう私には分からないわ!ああ!半年間眠っていた私だけど今日はちょっと眠れそうに無いわなんて思いながら眠りに付いた。
「お嬢様が事故を起こされた日、ヘクター様は学園の中庭でお嬢様でない他の女生徒とキスしていたらしいです。お嬢様が急に思い出されてそう仰っていました」
私は今日の昼間の事をお嬢様のお姉様であるマリアンヌ様にご報告する。
マリアンヌ様は…少々…大分…そのお嬢様好きを拗らせておいでなので以前から(お嬢様が事故を起こす前)大切なお嬢様のお相手となるヘクター様の事をそれはもう注意深く見ておられた。
どこぞのスパイかと思う程の情報収集力でヘクター様の数多くいるお相手の調査をなさっていて…その情報はどうするのですか?と聞いた時のマリアンヌ様の黒い笑顔は忘れられない…。
そんな妹好きすぎるマリアンヌ様でさえもこの事は知らなかったようで、まあ当然か、お嬢様の事故でそれどころでは無かったものね…今は烈火の如く物凄く怒っていらっしゃるようだ。
「それであの子の様子は?」
「お嬢様自体はヘクター様がご自分の婚約者であるという記憶と共に今までのお気持ちも忘れていらっしゃるようで、その事について落ち込んだりと言う事はありませんでした」
私のその言葉にマリアンヌ様はほっと胸を撫で下ろした。これでお嬢様が落ち込んでいらしたらもう目も当てられない状況になっていただろうと遠い目をしていると「よし!」と言う声が聞こえたのでマリアンヌ様の方を見るとマリアンヌ様はそれはそれはいい笑顔で言った。
「ヘクターの調査再開しましょう」
ヘクターが私が事故を起こした日に女生徒とキスしていた事言った時のメアリー…本当に人を殺せそうな位の目の鋭さでヘクターを見ていた。その後ヘクターは「……君の気のせいだろう、まだ記憶が曖昧なんだね」と意味の分からない事を言って帰って行った。まあ、そこまでは良かった。しかしヘクターが帰った後のメアリー…表に出さないようにしていたみたいだけど…凄く怖かった!メアリーの周囲にだけブリザードが吹き荒れているようだった。
…まさかメアリーはヘクターの事を好きなのだろうか…だから私がヘクターがカトリーヌの相手だと勘違いしていたのを注意したのだろうか。あの人は私の想い人なのよ!みたいな?
そうか……メアリーそうだったのか…。
うん、人を好きになのは自由だよね……でも!ごめんメアリー!あの人との事は応援出来そうにも無いわ!
そもそもメアリー以外の人とキスしていた時点で無理!ヘクターはメアリーの気持ちを知らないのかもしれないけれど…それでもやはりメアリーだけを大切にしてくれる人で無ければとてもじゃ無いけど応援する事は出来ない!
そもそもヘクターのあの態度、女の子慣れしている。し過ぎている、きっと自分の顔が良いのをいい事に遊びまくっているに違いない。
…メアリー!あの顔だけ男の一体どこに好きになる部分があるというの?もう私には分からないわ!ああ!半年間眠っていた私だけど今日はちょっと眠れそうに無いわなんて思いながら眠りに付いた。
「お嬢様が事故を起こされた日、ヘクター様は学園の中庭でお嬢様でない他の女生徒とキスしていたらしいです。お嬢様が急に思い出されてそう仰っていました」
私は今日の昼間の事をお嬢様のお姉様であるマリアンヌ様にご報告する。
マリアンヌ様は…少々…大分…そのお嬢様好きを拗らせておいでなので以前から(お嬢様が事故を起こす前)大切なお嬢様のお相手となるヘクター様の事をそれはもう注意深く見ておられた。
どこぞのスパイかと思う程の情報収集力でヘクター様の数多くいるお相手の調査をなさっていて…その情報はどうするのですか?と聞いた時のマリアンヌ様の黒い笑顔は忘れられない…。
そんな妹好きすぎるマリアンヌ様でさえもこの事は知らなかったようで、まあ当然か、お嬢様の事故でそれどころでは無かったものね…今は烈火の如く物凄く怒っていらっしゃるようだ。
「それであの子の様子は?」
「お嬢様自体はヘクター様がご自分の婚約者であるという記憶と共に今までのお気持ちも忘れていらっしゃるようで、その事について落ち込んだりと言う事はありませんでした」
私のその言葉にマリアンヌ様はほっと胸を撫で下ろした。これでお嬢様が落ち込んでいらしたらもう目も当てられない状況になっていただろうと遠い目をしていると「よし!」と言う声が聞こえたのでマリアンヌ様の方を見るとマリアンヌ様はそれはそれはいい笑顔で言った。
「ヘクターの調査再開しましょう」
118
あなたにおすすめの小説
【完結】ええと?あなたはどなたでしたか?
ここ
恋愛
アリサの婚約者ミゲルは、婚約のときから、平凡なアリサが気に入らなかった。
アリサはそれに気づいていたが、政略結婚に逆らえない。
15歳と16歳になった2人。ミゲルには恋人ができていた。マーシャという綺麗な令嬢だ。邪魔なアリサにこわい思いをさせて、婚約解消をねらうが、事態は思わぬ方向に。
記憶がないなら私は……
しがと
恋愛
ずっと好きでようやく付き合えた彼が記憶を無くしてしまった。しかも私のことだけ。そして彼は以前好きだった女性に私の目の前で抱きついてしまう。もう諦めなければいけない、と彼のことを忘れる決意をしたが……。 *全4話
【完結】騙された侯爵令嬢は、政略結婚でも愛し愛されたかったのです
山葵
恋愛
政略結婚で結ばれた私達だったが、いつか愛し合う事が出来ると信じていた。
それなのに、彼には、ずっと好きな人が居たのだ。
私にはプレゼントさえ下さらなかったのに、その方には自分の瞳の宝石を贈っていたなんて…。
婚約破棄と言われても、どうせ好き合っていないからどうでもいいですね
うさこ
恋愛
男爵令嬢の私には婚約者がいた。
伯爵子息の彼は帝都一の美麗と言われていた。そんな彼と私は平穏な学園生活を送るために、「契約婚約」を結んだ。
お互い好きにならない。三年間の契約。
それなのに、彼は私の前からいなくなった。婚約破棄を言い渡されて……。
でも私たちは好きあっていない。だから、別にどうでもいいはずなのに……。
やめてくれないか?ですって?それは私のセリフです。
あおくん
恋愛
公爵令嬢のエリザベートはとても優秀な女性だった。
そして彼女の婚約者も真面目な性格の王子だった。だけど王子の初めての恋に2人の関係は崩れ去る。
貴族意識高めの主人公による、詰問ストーリーです。
設定に関しては、ゆるゆる設定でふわっと進みます。
【完結】ハーレム構成員とその婚約者
里音
恋愛
わたくしには見目麗しい人気者の婚約者がいます。
彼は婚約者のわたくしに素っ気ない態度です。
そんな彼が途中編入の令嬢を生徒会としてお世話することになりました。
異例の事でその彼女のお世話をしている生徒会は彼女の美貌もあいまって見るからに彼女のハーレム構成員のようだと噂されています。
わたくしの婚約者様も彼女に惹かれているのかもしれません。最近お二人で行動する事も多いのですから。
婚約者が彼女のハーレム構成員だと言われたり、彼は彼女に夢中だと噂されたり、2人っきりなのを遠くから見て嫉妬はするし傷つきはします。でもわたくしは彼が大好きなのです。彼をこんな醜い感情で煩わせたくありません。
なのでわたくしはいつものように笑顔で「お会いできて嬉しいです。」と伝えています。
周りには憐れな、ハーレム構成員の婚約者だと思われていようとも。
⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎
話の一コマを切り取るような形にしたかったのですが、終わりがモヤモヤと…力不足です。
コメントは賛否両論受け付けますがメンタル弱いのでお返事はできないかもしれません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる