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俺はずっと婚約者の事が好きだった。一目惚れだったんだろう、今思えば。
馬鹿だから自分でも気付いてなかった…いや、認めたく無かったのか。政略結婚の相手に惚れたなんて…しかも好きだと言ってくる割に俺に近付かない婚約者、そんな婚約者を見て本当は好きじゃないのにそう言っているだけなのでは?と疑念が沸いた。そこから狂い出した。
最初は子供が好きな子を虐めるくらいのものだった困る顔を見て胸がすいた。しかし何をしてもあまりに反応を返して来てくれない彼女に対して俺は流石にこれは何か言って来るだろうと…他の女の子に手を出した。
手を出したと言っても最初は婚約者の前で他の女の子を可愛いと褒めたりそんな程度。
俺の事を好きなら流石に怒ったりするだろう?とチラリ婚約者の方を見ても無表情でこちらをただ見ていただけの彼女。
そこからはもう誰もこの状況を止められなかった。変な対抗意識から向こうがその気ならとこちらも必要以上に近付かないようにした。
そのまま学園に通うようになり久しぶりに見た婚約者はますます綺麗でそこでまた彼女に恋をしたけどこちらを見る彼女の目があまりにも無機質で…俺は彼女なんて好きではないと言い聞かせた。
可愛いと言ってやると頬を赤く染めて潤んだ瞳で俺の顔を見上げてくるご令嬢達。そんな彼女達と過ごすのはとても心地よい。お互いに婚約者がいるもの同士、この関係は1度きりそう割り切って会っていた。キスはしたがそれ以上の行為は無い流石に婚約者がいる相手を傷物には出来ない、まあ元々そこまでするつもりも無かったのだがもう無かった事にも出来ず婚約者から与えられない自分への好意を彼女達から与えられて自分が傷つかないようにしていたのだろう。本当に愚かだった。
こちらを見てくれない彼女に俺は無意識にいつも目を向けていたらしい。その頃には自分の気持ちを拗らせ過ぎて周りの友達にまで嫉妬するようになっていたようで彼女の友達のカトリーヌからは「いい加減にして」と怒られたこともある。余程彼女の事をじっと見ていたのだろう。指摘されてかっと顔が熱くなった。
それを見てカトリーヌには散々からかわれた。
俺の気持ちは婚約者以外には筒抜けらしい。
彼女が事故にあったと聞かされて頭の中が真っ白になった。
その日遊んでいた子が何か言っていたみたいたけど、そんなどうでもいい子の声は聞こえなかった。急いで彼女の屋敷に駆けつける。ここに着くまでがまるで永遠のように長く感じた。
「ご心配おかけしてすみません」と彼女が笑ってくれる事を期待して俺は屋敷に足を踏み入れた。
そこからまさか半年も会えなくなるとは思わずに。
馬鹿だから自分でも気付いてなかった…いや、認めたく無かったのか。政略結婚の相手に惚れたなんて…しかも好きだと言ってくる割に俺に近付かない婚約者、そんな婚約者を見て本当は好きじゃないのにそう言っているだけなのでは?と疑念が沸いた。そこから狂い出した。
最初は子供が好きな子を虐めるくらいのものだった困る顔を見て胸がすいた。しかし何をしてもあまりに反応を返して来てくれない彼女に対して俺は流石にこれは何か言って来るだろうと…他の女の子に手を出した。
手を出したと言っても最初は婚約者の前で他の女の子を可愛いと褒めたりそんな程度。
俺の事を好きなら流石に怒ったりするだろう?とチラリ婚約者の方を見ても無表情でこちらをただ見ていただけの彼女。
そこからはもう誰もこの状況を止められなかった。変な対抗意識から向こうがその気ならとこちらも必要以上に近付かないようにした。
そのまま学園に通うようになり久しぶりに見た婚約者はますます綺麗でそこでまた彼女に恋をしたけどこちらを見る彼女の目があまりにも無機質で…俺は彼女なんて好きではないと言い聞かせた。
可愛いと言ってやると頬を赤く染めて潤んだ瞳で俺の顔を見上げてくるご令嬢達。そんな彼女達と過ごすのはとても心地よい。お互いに婚約者がいるもの同士、この関係は1度きりそう割り切って会っていた。キスはしたがそれ以上の行為は無い流石に婚約者がいる相手を傷物には出来ない、まあ元々そこまでするつもりも無かったのだがもう無かった事にも出来ず婚約者から与えられない自分への好意を彼女達から与えられて自分が傷つかないようにしていたのだろう。本当に愚かだった。
こちらを見てくれない彼女に俺は無意識にいつも目を向けていたらしい。その頃には自分の気持ちを拗らせ過ぎて周りの友達にまで嫉妬するようになっていたようで彼女の友達のカトリーヌからは「いい加減にして」と怒られたこともある。余程彼女の事をじっと見ていたのだろう。指摘されてかっと顔が熱くなった。
それを見てカトリーヌには散々からかわれた。
俺の気持ちは婚約者以外には筒抜けらしい。
彼女が事故にあったと聞かされて頭の中が真っ白になった。
その日遊んでいた子が何か言っていたみたいたけど、そんなどうでもいい子の声は聞こえなかった。急いで彼女の屋敷に駆けつける。ここに着くまでがまるで永遠のように長く感じた。
「ご心配おかけしてすみません」と彼女が笑ってくれる事を期待して俺は屋敷に足を踏み入れた。
そこからまさか半年も会えなくなるとは思わずに。
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