私は魔物と人間の間で揺れ動いているが実は結構な感じの女神だったらしい(多分)

きんのたまご

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『ティア本当に行っちゃうの?』
モーリーが私の顔の前で羽ばたきながらそう訪ねてくる。
ジルも心配そうにこちらを見ている。
私は皆を安心させるように微笑み
「大丈夫!ちゃんと皆が悪くないって証明して帰って来るから」
そういってモーリーを一なでした。

「約束、ちゃんと守ってよね」
「分かっている。お前がこちらの言うことを聞けばこの森には手出ししない」
「ふん、大した王様ね。女神を脅すなんて」
まぁ自分でも自分が女神なんて思って無いけどね! 
そして私は腹黒王様と一緒に城へと向かった。

「ねぇ、あれは何?」
私は馬車とやらの窓から外へと指をさす。
「おい、お前!目的忘れてるんじゃないか?」
目の前に座っているは、ら、ぐ、ろ王様が呆れたような目を此方に向けた。
「しょうがないじゃん、今日初めて森の外に出たんだから!」
「は?!」
 信じられないものを見た!みたいな顔されても。
「だってずっと1人だったし」
私のその言葉に
「お前親は?」
「知らない。物心付いた時には1人だった」
「……そうか」
何だよ自分から聞いといてさぁ。
ふんっ!まぁいいや景色でも眺めてよっと。
……それにしても馬車って……眠く……なる。
………………。はっ!
目覚めると窓の外には大きな真っ白いお城。
「おおー!でかい城~!」
私は窓から身を乗り出す。
何だよ冷めた目で見やがって!  
「ここからは精々女神とやららしく大人しく座ってろ」
目の前の王様は相も変わらず偉そうにふんぞり返っている。
「そう言えば聞いてなかったケド……何で私を女神なんて思ってもないこと言ったの?」
「……今我が国は天災に疫病が流行り国民の心は疲れきっている。何もしない王家に反感を持ち反乱を起こそうとするものまでいるほどに荒んでいる。そこで我々は元凶とされる北の森へと魔物の討伐に出た訳だ。しかし行ってみればお前がいた、魔物と話が出来ここの魔物達は悪くないと言う。だが、はいそうですかとおめおめと帰って国民達は納得すまい?そこでお前の女神という立場が役に立つわけだ。 女神様がこの国を救って下さる!あの森は女神様が生まれた森だ!とまぁそう言うことだ。分かったか?だからお前は精々偽物だと気付かれないようそれらしく振る舞ってくれよ」
……一応国民の事考えてのことか。でも大丈夫なのか?偽物がそんな易々と女神様とかいっちゃってさぁ。多少は不思議な力を持ってるといえど(それはまだこいつらには言ってないケド)女神様騙ったらダメでしょ?どうなっても知らないからね。
          
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