ファンタスティック吉田

天野 みろく

文字の大きさ
6 / 10

第6話 変な社長

しおりを挟む
引きこもり歴20年。どうも、吉田です。

さすがに今日から働くってのは予想していなかったし、翌日からお願いします。
と言ったのだが…

社長 『吉田さん、これは会社からの気持ちです。』

と、茶封筒を渡された。

社長 『宜しくお願いします。』

俺の右手を両手で力強く握りしめて頭を下げた…

吉田 『……あっ、え~、わ、わかりました。』

と、思わず言ってしまう俺…

勤務時間は20時から翌朝8時までで、夜間巡回は21時、23時、1時と明け方5時の計4回それ以外は自由にしても良いとの事だった。

社長 『お渡しする書類があるので一旦事務所に行きましょう。』

そう言って2人で公園を後にした。

事務所は古い雑居ビルの3Fで10畳ほどのスペースにデスク一つ、応接用なのかキャンプ用の折り畳みテーブル、そして薄汚れたホワイトボードに現場の予定表が書かれていた。

社長 『必要書類一式と、日報、それから現場までの地図と…あっ、あったあった。
これ、プレハブの鍵ね。』

A4サイズの封筒と鍵を渡された。

社長 『プレハブに電気は通っているからブレーカーを上げたら使えるからね自由に使って』

社長 『わしは、これからお得意様周りするんでこの辺で』

吉田 『えっ、ちょっ、ちょっと待って…』

社長 『大丈夫。行けばわかるよ。わからない事は佐藤君が教えてくれるらさ。』

そう言うと、そそくさと事務所から出て行ってしまった。

吉田 『ちょっと、ちょっ、しゃ、社長~事務所!事務所の鍵ど~するんですか~!』

行ってしまった……

ふと社長のデスクを見ると置き手紙がある。

[事務所の鍵を掛けたら会社のポストにお願いします。]

手紙の上に鍵が置いてある…

変な社長だなぁ…そんな事より佐藤って誰なんだろう?

ひょっとして1人勤務では無く2人なのか?

それなら少し安心かも。まぁ、とりあえず今晩行く事にするか。

そして公園で渡された封筒の中身を見るとな、なんと1万円札が5枚も入っていた。
そして小さな手紙に

[会社から入社祝い金です。今後とも宜しく頼みます。]

と書かれていた。

いやっほー!面接で5万!ついてるね♬
のってるね~♪

そして俺は一旦家に帰って仮眠する事にした。

何はともあれファンタスティック!

続く
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

意味が分かると怖い話(解説付き)

彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです 読みながら話に潜む違和感を探してみてください 最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください 実話も混ざっております

きさらぎ駅

水野華奈
ホラー
親友から電話があった。 きさらぎ駅という場所にいるらしい… 日常の中の小さな恐怖が今始まる。 触れてしまったが最後。 二度と戻れない。

【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】

絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。 下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。 ※全話オリジナル作品です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

女子切腹同好会

しんいち
ホラー
どこにでもいるような平凡な女の子である新瀬有香は、学校説明会で出会った超絶美人生徒会長に憧れて私立の女子高に入学した。そこで彼女を待っていたのは、オゾマシイ運命。彼女も決して正常とは言えない思考に染まってゆき、流されていってしまう…。 はたして、彼女の行き着く先は・・・。 この話は、切腹場面等、流血を含む残酷シーンがあります。御注意ください。 また・・・。登場人物は、だれもかれも皆、イカレテいます。イカレタ者どものイカレタ話です。決して、マネしてはいけません。 マネしてはいけないのですが……。案外、あなたの近くにも、似たような話があるのかも。 世の中には、知らなくて良いコト…知ってはいけないコト…が、存在するのですよ。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

処理中です...