bias: bent 貴方のために、嘘をつく。

帆足 じれ

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Anecdote 今年中には ☆

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「今日、疲れてない?」

「……え、わかるー……?」

「うん。いつもより元気がないから。何かあった?」

「あった……。“新しい人”がちょっとクセ強くて、時々、話通じないのが地味にキツいんよね」 

「どんな風に?」

「なんて言うか、とにかく当たり強い。相手が誰とか関係ナシにすぐ手が出るから、毎回緊張する……」

「そうなんだ……」

「ほら、ここ。昨日、目の前で喧嘩始めちゃって、止めようとしたらボコられた」

「……内出血、ひどいね。痛かったでしょ……」

「うん、痛かったー。しょうちゃん、慰めてー」

「よしよし」

「あー、癒される~」

「……は持ってるよね」

「もちろん。いくらなんでも、アレなしに近寄るほど無謀じゃないよ。昨日は咄嗟に動いてたから食らっちゃったけど」

「…………」

「あれ? 心配した? ごめん……」 

「謝らなくていいよ。でも、受け持ちを変えてもらった方がいいかも知れないね」

「え? 大丈夫だよ。慰めてもらえたらフツーにスルーできるヤツだから」

「……いや、これは度が過ぎてる気がする」

「ううん。そこまでじゃないって。ここをクリアしてこそ一人前って感じするし、地道に頑張る」

「……そう?」

「うん。全部勉強だから。てか、このまま経験値上げてけば、“シゴデキ”のしょうちゃんにも追い付けんじゃね?」

「きっとすぐ追いつけるよ」

「まじかー! 嬉しい!」

「うん……。そういうとこ、すごく尊敬してる」

「ほんと!?」

「本当だよ。だけど、無理だけはしないでね」

「ありがと。しょうちゃんに褒められて、めっちゃモチベ上がった。明日からまた頑張るわ」

「それと、旅行の予定なんだけど」

「え、うんうん! 都合付きそうなの?」

「いや、まだなんだけど、今年中にはなんとかって感じかな」

「そっか。じゃあ、ウインタースポーツ満喫しよっか! スキーリゾートもあるし、予約入れとこう!」

「ありがとう。楽しみだな」

「あのさ……」

「何?」

「無理しなくていいからね?」

「え……?」

「ほんとは予約とか入れないほうがいいくらい、ギリギリなんでしょ?」

「…………」

「やっぱね。しょうちゃん、真面目だからすぐ顔に出るんだ」

「そんなにわかりやすいかな……」

「ううん、わかりやすくはない。けど、ずっと見てるからわかる」

「……そうか。なんか、照れるな……」

「あはは。前にも言ったけど、行ける時に行こ。ご飯も景色も逃げたりしないし、“縁は自然なタイミングで繋がるから焦らなくていい”って、どっかに書いてあった!」

「ソースが弱いな……。でも、ありがとう」

「いいえ~。じゃあ、しょうちゃんの仕事が落ち着いたら、その時また考えるってことでいい?」

「うん……」

「了解~」
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