45 / 56
激動4
しおりを挟む
薄明るい月明かりのなか、白煙とともに庭先に落ちたものがある。
それは爆音とともに風圧で屋敷を叩く。
ガラスの割れる甲高い音ともに土煙が舞い、あたりが一瞬にして見えなくなる。
アレッタは腕で顔を覆うものの、庭先のそれから視線は外さない。
───黒い影が動いた。
瞬間、エンがアレッタの前に出てきた。
さらに突風が巻き起こり、アレッタは唸るエンの後ろに隠れながら様子をじっと伺う。
エイビスは仮面があるからか、そのままの立ち姿で悠然と腕を組んで眺めている。
フィアもまたほぼ回復したようで、爆風のなか、軽く首と腕を回して準備するほどだ。
ただ見つめる先にあるのは、まさしく、影の具現化したもの……
悪霊の鎧をまとった天使、黒鎧がいる。
闇の中でもさらに黒い。まさに、深淵の色だ────
「まさか、旧時代の兵器とは……」
手首を回しながらフィアがこぼす。
「エイビス、まずいな、これは……」
アレッタは引きつり笑いだ。
「僕もそう思う」
声はそうだが、仮面は艶やかに光るだけで、焦っているのかはわからない。
だがそのかすかな余裕すら吹き消すように、黒鎧はゆっくりとこちらに向いた。
この黒鎧とは、強靭な悪霊を魔力で無理やり封じ固め、鎧としたものだ。
悪霊を斬る刀は多数にあったが、一撃必殺の兵器はなかった。更に言えば、蟻のように沸く悪霊を一気に仕留める兵器もなかった。
そのため、1人の犠牲で多数を倒すために生み出されたのは、この黒鎧だ。
過去の戦争で最終兵器として用いられ、この破壊力は凄まじかった。
アレッタもそれを眼前で見ている。腕を横に払うだけで、弱い悪霊であれば瞬く間に消え去るのだ。
多少強い悪霊であっても、深手を負っているのは間違いなく、戦闘が有利に進んだのをよく覚えている。
だがあの中に入った天使の末路は口にしたくもない。
黒鎧の呪いに体を焼かれ、羽はもがれ、美しいとされる姿は跡形もなく焦げ腐ってしまうのだ。
英雄といえる戦果をあげられても、そのあとはただ緩やかな死を待つしかない。
あれは、二度と復活してはいけない兵器なのだ。
忌まわしい記憶とともに封印した過去の兵器を、今更復活させるとは───
アレッタは絶望とその執念に唇を結んだ。
そのアレッタの顔を見てジョヴァンナは嗤う。
「お前を殺すためなら、なんだってするのよ、私たちは……」
わ た し た ち
アレッタの頭の中で、辻褄があった瞬間だ。
理由などはわからない。
簡潔に言えば、邪魔、だったのかもしれない。
だが首謀者が、誰かわかってしまった。
わかってしまった……
「……まさかっ……ドゥーシャが……」
アレッタの中でドゥーシャは尊敬に値する人だ。
誰もを平等に扱い、先頭に立ち導く役目。
誰もができることではないものであり、尊い役職でもある。
そして、何よりも、羨ましかった。
ドゥーシャとジョヴァンナの仲は皆に知れたものだ。
アレッタにとって、このふたりの姿は麗しく、そして、幸せな光景で、羨望の絵そのものだった……
だがすべてあの男と、目の前にいる智天使の2番手・ジョヴァンナが画策したことだったなど、誰が想像できよう。
アレッタは奥歯を噛みしめる。
自分の無能さが悔しく、力いっぱい噛み締めた。
きっとこのせいで犠牲になった天使も多い。
もちろん、ネージュもその被害者だろう……
そう思えば思うほど、ここで戦わなくてはならない。
絶対に。
ただ、1人では無理だ……
アレッタは冷たい剣を握る。
だがジョヴァンナが再構築しようと魔力を流しているのがわかる。
手の中で崩れはじめたからだ。
「それ、返してもらうわよ、アレッタ」
アレッタは綻びはじめた剣を抱え、肺いっぱいに息を吸い込み、声を張り上げた。
「ネージュ、フォンダンショコラやらないぞっ!!!!」
より一層、アレッタの体が光りだす。
途端、ジョヴァンナとネージュをつなぐ羽の腕輪が急に凍り始めた。
羽に霜が降りはじめたと思えば、徐々に氷の粒へと変化していく。数呼吸の間をおいて、分厚い氷となってしまった。腕にまで氷が侵食しだし、ジョヴァンナは慌てて腕輪を払い落とすが、腕輪は触るだけで崩れ、かろうじて輪を描いていた部分も地面に落ちたと同時に粉々に散ってしまった。
「……なんてこと………!」
声を震わせ見上げたジョヴァンナが、目の前の相手に絶句した。
瞬時にジョヴァンナの顔が歪んでいく。
───二度と見たくもない顔、体、姿勢、目つき、髪、どこも全てが憎い!!!!!!
「……なぜ、お前が復活している……!!!!!」
そこにいたのは神の左手のアレッタ、その者だった────
彼女の眼光は鋭くも金星のように輝き、視線が揺れるたびに光の線が走る。
すみれ色の髪は長く、アレッタはそれを一本に縛りあげる。
背はエイビスの肩ぐらいだろうか。
ちらりと見上げたアレッタに、エイビスは軽く肩をすくめてみせる。
正面に向き直したアレッタは堕ちる前と同じ鎧をまとい、その銀の鎧は数多の傷を刻みながらも、それが歴戦の戦士であることを示していた。すべての者を守り、強固な壁となるための鎧だ。
アレッタは自分の身なりに微笑むと、腰に下げていた剣を掲げ、それに口づけた。
「……ネージュ、おかえり」
剣は小さく震える。
だが、まだ声は聞こえない。
それでも、懐かしい傷跡だらけの手でネージュを握れることが嬉しく、思わず顔がゆるんでしまう。
口づけた剣は、無色透明の美しい刀身だ。ジョヴァンナが創り出した剣とは比べ物にならない美しさだ。
手の中にあるのはジョヴァンナと同じ剣のはずなのに、アレッタが創り出した剣の方が力強く、そして何よりも麗しく輝いて見える。
アレッタはネージュを見つめ、「東洋の刀へ」そう伝えると、氷の砕ける音とともに美しい刀へと変化した。
アレッタは柄を握り直し、腰を低く落とすと、上段に身構える。
「エイビス、行くぞっ」
その声に再び小さく肩をすくめ、エイビスはフィアに手をかざした。
「僕も久々に、精霊を剣にするよ」
フィアはそれにため息を落とすが、見る間に炎の塊と化し、するりとエイビスの手の中に剣として収まった。
出来上がったフィアの剣は、それは見事なロングソードだ。黒光る刀身は光を浴びると溶岩のように、赤がにじむ。厚みのある、硬くもしなやかな剣だ。
「これなら、黒鎧も斬れるかな……」
唸るエンを前に、天使と魔族が精霊の剣を掲げたとき、ジョヴァンナの手にも剣があった。
それは、黒鎧と同じように創った剣だ。数多の悪霊を斬って斬って魂を封じ込めた剣だ。
その呪いの塊といえる剣を握り、ジョヴァンナは嗤い、純白の4枚羽根がばさりと揺れた。
「……私が左手になるのよ……
そのためなら、なんだってする……!」
ぐにゃりと歪んだ笑顔のまま、ジョヴァンナはアレッタに向かって飛びかかった。
それは爆音とともに風圧で屋敷を叩く。
ガラスの割れる甲高い音ともに土煙が舞い、あたりが一瞬にして見えなくなる。
アレッタは腕で顔を覆うものの、庭先のそれから視線は外さない。
───黒い影が動いた。
瞬間、エンがアレッタの前に出てきた。
さらに突風が巻き起こり、アレッタは唸るエンの後ろに隠れながら様子をじっと伺う。
エイビスは仮面があるからか、そのままの立ち姿で悠然と腕を組んで眺めている。
フィアもまたほぼ回復したようで、爆風のなか、軽く首と腕を回して準備するほどだ。
ただ見つめる先にあるのは、まさしく、影の具現化したもの……
悪霊の鎧をまとった天使、黒鎧がいる。
闇の中でもさらに黒い。まさに、深淵の色だ────
「まさか、旧時代の兵器とは……」
手首を回しながらフィアがこぼす。
「エイビス、まずいな、これは……」
アレッタは引きつり笑いだ。
「僕もそう思う」
声はそうだが、仮面は艶やかに光るだけで、焦っているのかはわからない。
だがそのかすかな余裕すら吹き消すように、黒鎧はゆっくりとこちらに向いた。
この黒鎧とは、強靭な悪霊を魔力で無理やり封じ固め、鎧としたものだ。
悪霊を斬る刀は多数にあったが、一撃必殺の兵器はなかった。更に言えば、蟻のように沸く悪霊を一気に仕留める兵器もなかった。
そのため、1人の犠牲で多数を倒すために生み出されたのは、この黒鎧だ。
過去の戦争で最終兵器として用いられ、この破壊力は凄まじかった。
アレッタもそれを眼前で見ている。腕を横に払うだけで、弱い悪霊であれば瞬く間に消え去るのだ。
多少強い悪霊であっても、深手を負っているのは間違いなく、戦闘が有利に進んだのをよく覚えている。
だがあの中に入った天使の末路は口にしたくもない。
黒鎧の呪いに体を焼かれ、羽はもがれ、美しいとされる姿は跡形もなく焦げ腐ってしまうのだ。
英雄といえる戦果をあげられても、そのあとはただ緩やかな死を待つしかない。
あれは、二度と復活してはいけない兵器なのだ。
忌まわしい記憶とともに封印した過去の兵器を、今更復活させるとは───
アレッタは絶望とその執念に唇を結んだ。
そのアレッタの顔を見てジョヴァンナは嗤う。
「お前を殺すためなら、なんだってするのよ、私たちは……」
わ た し た ち
アレッタの頭の中で、辻褄があった瞬間だ。
理由などはわからない。
簡潔に言えば、邪魔、だったのかもしれない。
だが首謀者が、誰かわかってしまった。
わかってしまった……
「……まさかっ……ドゥーシャが……」
アレッタの中でドゥーシャは尊敬に値する人だ。
誰もを平等に扱い、先頭に立ち導く役目。
誰もができることではないものであり、尊い役職でもある。
そして、何よりも、羨ましかった。
ドゥーシャとジョヴァンナの仲は皆に知れたものだ。
アレッタにとって、このふたりの姿は麗しく、そして、幸せな光景で、羨望の絵そのものだった……
だがすべてあの男と、目の前にいる智天使の2番手・ジョヴァンナが画策したことだったなど、誰が想像できよう。
アレッタは奥歯を噛みしめる。
自分の無能さが悔しく、力いっぱい噛み締めた。
きっとこのせいで犠牲になった天使も多い。
もちろん、ネージュもその被害者だろう……
そう思えば思うほど、ここで戦わなくてはならない。
絶対に。
ただ、1人では無理だ……
アレッタは冷たい剣を握る。
だがジョヴァンナが再構築しようと魔力を流しているのがわかる。
手の中で崩れはじめたからだ。
「それ、返してもらうわよ、アレッタ」
アレッタは綻びはじめた剣を抱え、肺いっぱいに息を吸い込み、声を張り上げた。
「ネージュ、フォンダンショコラやらないぞっ!!!!」
より一層、アレッタの体が光りだす。
途端、ジョヴァンナとネージュをつなぐ羽の腕輪が急に凍り始めた。
羽に霜が降りはじめたと思えば、徐々に氷の粒へと変化していく。数呼吸の間をおいて、分厚い氷となってしまった。腕にまで氷が侵食しだし、ジョヴァンナは慌てて腕輪を払い落とすが、腕輪は触るだけで崩れ、かろうじて輪を描いていた部分も地面に落ちたと同時に粉々に散ってしまった。
「……なんてこと………!」
声を震わせ見上げたジョヴァンナが、目の前の相手に絶句した。
瞬時にジョヴァンナの顔が歪んでいく。
───二度と見たくもない顔、体、姿勢、目つき、髪、どこも全てが憎い!!!!!!
「……なぜ、お前が復活している……!!!!!」
そこにいたのは神の左手のアレッタ、その者だった────
彼女の眼光は鋭くも金星のように輝き、視線が揺れるたびに光の線が走る。
すみれ色の髪は長く、アレッタはそれを一本に縛りあげる。
背はエイビスの肩ぐらいだろうか。
ちらりと見上げたアレッタに、エイビスは軽く肩をすくめてみせる。
正面に向き直したアレッタは堕ちる前と同じ鎧をまとい、その銀の鎧は数多の傷を刻みながらも、それが歴戦の戦士であることを示していた。すべての者を守り、強固な壁となるための鎧だ。
アレッタは自分の身なりに微笑むと、腰に下げていた剣を掲げ、それに口づけた。
「……ネージュ、おかえり」
剣は小さく震える。
だが、まだ声は聞こえない。
それでも、懐かしい傷跡だらけの手でネージュを握れることが嬉しく、思わず顔がゆるんでしまう。
口づけた剣は、無色透明の美しい刀身だ。ジョヴァンナが創り出した剣とは比べ物にならない美しさだ。
手の中にあるのはジョヴァンナと同じ剣のはずなのに、アレッタが創り出した剣の方が力強く、そして何よりも麗しく輝いて見える。
アレッタはネージュを見つめ、「東洋の刀へ」そう伝えると、氷の砕ける音とともに美しい刀へと変化した。
アレッタは柄を握り直し、腰を低く落とすと、上段に身構える。
「エイビス、行くぞっ」
その声に再び小さく肩をすくめ、エイビスはフィアに手をかざした。
「僕も久々に、精霊を剣にするよ」
フィアはそれにため息を落とすが、見る間に炎の塊と化し、するりとエイビスの手の中に剣として収まった。
出来上がったフィアの剣は、それは見事なロングソードだ。黒光る刀身は光を浴びると溶岩のように、赤がにじむ。厚みのある、硬くもしなやかな剣だ。
「これなら、黒鎧も斬れるかな……」
唸るエンを前に、天使と魔族が精霊の剣を掲げたとき、ジョヴァンナの手にも剣があった。
それは、黒鎧と同じように創った剣だ。数多の悪霊を斬って斬って魂を封じ込めた剣だ。
その呪いの塊といえる剣を握り、ジョヴァンナは嗤い、純白の4枚羽根がばさりと揺れた。
「……私が左手になるのよ……
そのためなら、なんだってする……!」
ぐにゃりと歪んだ笑顔のまま、ジョヴァンナはアレッタに向かって飛びかかった。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
冷徹団長の「ここにいろ」は、騎士団公認の“抱きしめ命令”です
星乃和花
恋愛
⭐︎完結済ー全16話+後日談5話⭐︎
王都最硬派、規律と責任の塊――騎士団長ヴァルド・アークライトは、夜の見回り中に路地で“落とし物”を拾った。
……いや、拾ったのは魔物の卵ではなく、道端で寝ていた少女だった。しかも目覚めた彼女は満面の笑みで「落とし物です!拾ってくださってありがとうございます!」と言い張り、団長の屋敷を“保護施設”だと勘違いして、掃除・料理・当番表作りに騎士の悩み相談まで勝手に開始。
追い出せば泣く、士気は落ちる、そして何より――ヴァルド自身の休息が、彼女の存在に依存し始めていく。
無表情のまま「危ないから、ここにいろ」と命令し続ける団長に、周囲はざわつく。「それ、溺愛ですよ」
騎士団内ではついに“団長語翻訳係”まで誕生し、命令が全部“愛の保護”に変換されていく甘々溺愛コメディ!
バッドエンド予定の悪役令嬢が溺愛ルートを選んでみたら、お兄様に愛されすぎて脇役から主役になりました
美咲アリス
恋愛
目が覚めたら公爵令嬢だった!?貴族に生まれ変わったのはいいけれど、美形兄に殺されるバッドエンドの悪役令嬢なんて絶対困る!!死にたくないなら冷酷非道な兄のヴィクトルと仲良くしなきゃいけないのにヴィクトルは氷のように冷たい男で⋯⋯。「どうしたらいいの?」果たして私の運命は?
物置部屋に追いやられた伯爵令嬢ですが、公爵様に見初められて人生逆転しました〜妹の引き立て役だったのに、今では社交界の花と呼ばれています〜
丸顔ちゃん。
恋愛
伯爵家の令嬢セレナは、実母の死後、継母と義妹に虐げられて育った。
与えられた部屋は使用人以下の物置、食事は残飯、服はボロ。
専属侍女も与えられず、家の運営や帳簿管理まで押し付けられ、
失敗すれば鞭打ち――それが彼女の日常だった。
そんなある日、世間体のためだけに同行させられた夜会で、
セレナは公爵家の跡取りレオンと出会う。
「あなたの瞳は、こんな場所に閉じ込めていいものではない」
彼はセレナの知性と静かな強さに一瞬で心を奪われ、
彼女の境遇を知ると激怒し、家族の前で堂々と求婚する。
嫁ぎ先の公爵家で、セレナは初めて“人として扱われ”、
広い部屋、美味しい食事、優しい侍女たちに囲まれ、
独学で身につけた知識を活かして家の運営でも大活躍。
栄養と愛情を取り戻したセレナは、
誰もが振り返るほどの美しさを開花させ、
社交界で注目される存在となる。
一方、セレナを失った伯爵家は、
彼女の能力なしでは立ち行かず、
ゆっくりと没落していくのだった――。
虐げられた令嬢が、公爵の愛と自分の才能で幸せを掴む逆転物語。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる