空から熟女がふってきた!?  〜魔界でエッチなお姉さんハーレム〜

田中くりまんじゅう(しゃち)

文字の大きさ
4 / 41

4「お城へGO!」

しおりを挟む
「酔った……。あの馬車、揺れすぎなのよ」

 乗ってきた馬車の揺れは激しかった。

 キャサリンは気持ち悪そうな顔でうつむいている。

 空飛ぶ黒い馬に、黒い車。

 馬には翼が生えていて、それも黒かった。

 真っ黒だ。

 地球を飛び立って半日ほど。

 ぼくたちは馬車に揺られて、魔界に向かった。

 その間、トランプをしたり、おしゃべりをしたり。

 なんだか楽しかった。

 ついて欲しくないな、なんて思ってたら、結構早くついてしまった。

 旅行に行って、終わりぎわに、ああ、まだ帰りたくないな、って思ったことはないだろうか。

 そんな感じだ。

 少し疲れた。

 ポーカーをやりすぎたかな。

 それとも七並べか。



 魔界。

 そこは月の内部にあった。

 大きな空洞が広がっている。

 湖や山、建物もある。

 湖は赤く、山は尖っていた。

 建物はほとんど黒色に統一されている。

 全て黒くて、どんな形なのかよく見えない。



 物珍しそうに集まってくる魔物たちがいた。

 人間と獣が混じったような生き物。

 猫や犬。

 馬や鳥。

 魚っぽいものまでいる。

 まわりを見渡してみて気づく。

 みんな女だ。

 女ばかり。

 男はほんの少ししかいない。

「ねぇ、あなたたち、どこからきたの?」

 女の一人が話しかけてきた。

 黒い布を身にまとっている。

 着古しているようで、ボロボロだ。

 髪は金色で長く、背はぼくより少し低い。

 目尻には少しシワが刻まれている。

 それなりに年をとっているようだ。

 おっぱい大きいな……。

 なんて考えていたら、キャサリンに睨まれた。

 地球から来た、と女に伝える。

「へぇ、チキュウ……。うーん、それ、どこ?私は聞いたことないなぁ」

 ん?知らないのか。あれか。未開惑星的な?

 言葉は通じるな。

 仕方がないので、とにかく遠くから来たと伝える。

「ふーん、なるほどねぇ。着ている服も私たちとはかなり違うし……。本当に、遠いとこから来たみたいね」
 わかってもらえてよかった。

「もう大魔王さまにはあった?」

 大魔王さま?

 なんだそれ。

 なんだかあっておいたほうがよさそうだ。

 セーブとかできるかもしれない。

 次のレベルまであとどれくらいなんだろう。

「私の父よ。あるいは母。」

 キャサリンが耳打ちしてくる。

 なんだそれ。

 父なのか母なのかどっちなんだ。

「この魔界を統治するもの、大魔王。私はその娘。案内するから、こっち来て」

 手を引っ張られる。

「待って。あの城へ行くなら、これが必要なはずよ」

 黒い花を手渡された。

「城に入るには、それが必要なの。あなたの前途に幸あらんことを」

 城に入るには花がいるってどういうことだろう。

 ま、もらえるものはもらっておこう。

 女に礼を言う。

 それにしても、魔界に似合わないことを言われた。

 前途に幸あらんことを、か。



「行くわよ」

 キャサリンはそっけなくそう行って、ずんずん先に行ってしまう。

 小走りでそれに着いて行く。

 しばらく歩くと、大きな城の門が見えてきた。

 キャサリンはほとんど喋らなかった。

 父親に会うので緊張しているのだろうか。

 城……。

 想像していたものと、違う。

 てっきり洋風の城だと思っていた。
 天守閣とか石垣とかがある、立派な和風の城だ。

 びっくりだ。

 そういえば、さっきの城下町の建物も、和風だったり洋風だったりしたような。

 ごちゃまぜなのか。

 地球と似たようなものなのかも。

 門を遠くから眺めてみる。

 人が集まっているようだ。

「あら、面白いことやっているみたいね」

 なんのことだろう。

 興味深そうに眺めている。

「ん?城の兵士が、町の女を犯しているのよ」
 え。

 どうなっているんだ、魔界。

 門の前でそんなことが。

「見てみるといいわ。魔法であなたの目を良くしてあげる。ーーエボリューション・アイ!」

 キャサリンが呪文を唱えると、急に目が暖かくなってきた。

 ん?んん?

 目にズーム機能がついた感じだ。

 遠くのものも、近くのものも自在にみることができる。

 門の前の様子を拡大してみる。

 本当だ。

 城の兵士(豚鼻の魔物)が女を凌辱していた。

 縄で縛り上げ、無理やり自分のペニスを突っ込んでいる。

 女たちは苦しそうに顔を歪め、許しを懇願している。
 体は豚鼻たちの精液でベトベトだ。

 手首と胴体に縄をつけられた女たちが、何人も、何人もおりに入れられていた。

 看守のような兵士が、鞭を打ちつけている。

 見ていられない。

 ここは地獄か。

「地獄よ。人間の言う地獄とはここのこと。あの豚鼻は、獄卒。女たちは生前罪を犯したの」

「人間の言う地獄は大抵地下にあるみたいだけど、ここは空の上ね。まあそれはどうでもいいわ。上だろうが下だろうが同じことよ」

「罪は罰によって贖う。ここでは犯されることが罰なの。今は刑の執行中なのね」

 そう言われても。

 急には理解できない。

「そういえば、突然だけど、あなたの名前ってなんなの?きいてもずっと教えてくれないし」

 ぐ。

 本当に突然だな。

 それは教えたくない。

 なぜなら恥ずかしい。

「いい加減、教えてよ。呼ぶとき困るでしょう?」

 うーむ。

 仕方がないな。

 ぼくの名前は。

「山田クリス?クリス、クリス……。ハーフ?」

 違う。

 断じて違う。

 父も母も日本人、祖父も祖母も日本人だ。

 なぜか祖父が外国の名前をつけた。

 アメリカとか好きだったもんな、じいちゃん。

「ふーん、ま、いいわ。変な名前だって気にしない。おおかたその名前でいじめられたりしたんでしょう。慰めてあげてもいいのよ?」

 胸をボヨン、と揺らす。

 む。

 それはそうしてほしいが。

 今はそれどころじゃ……。

「青姦もいいけどね。今はそれどころじゃないわよねー。あれ。どうする?」

 どうするって。

 あなた大魔王の娘でしょう?

「目立つのは嫌いなの。できたら静かに入りたいし。アレに見つかったら面倒そうでしょう?」

 えええ。

 むしろ見つからないように行く方が面倒そう。

 ステルスゲーかよ。

「考えてよ、クリスー」

 うぐ。

 その名で呼ぶな。

 どうする……。

「ふふふ、嘘よ。どうするかなんてもう考えてるわ。その黒い花をかして」

 黒い花?

 これをどうするって言うんだろう。

 とりあえず渡す。

 はい。

「ありがと。これを……。えい」

 黒い花を握り潰した。

 ぐしゃぐしゃにすりつぶす。

 黒い液が滴る。

 その液体を指ですくって、自分の鼻の頭に塗る。

 キャサリンの体がぼやけて、薄くなる。

 やがて全く見えなくなった。

「この花をすりつぶして体に塗ると、透明になれるのよ。すごいでしょ」

 見えないけど、多分得意げな顔をしているんだろう。
 ぼくも彼女にならって、黒い液体を鼻の頭にぬる。

 体が見えなくなる。

 不思議な感覚だ。

 海で泳いだ後のけだるい感じに少し似ている。

 えー、これってもしかして女湯に入ってもバレないだろうか。

「変なこと考えないでね」

 なんかバレてる。

 バレバレである。

 びびった。

 うん、よし、これで城に侵入できそうだ。

 行こうか、キャサリンを産んだ人のもとへ。

「ええ。それはいいんだけど、本当に、女湯覗いたりとかしないでね?」

 なんでわかるんだよ!
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜

桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。 上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。 「私も……私も交配したい」 太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中

桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。 やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。 「助けなんていらないわよ?」 は? しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。 「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。 彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】

田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。 俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。 「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」 そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。 「あの...相手の人の名前は?」 「...汐崎真凛様...という方ですね」 その名前には心当たりがあった。 天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。 こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。

処理中です...