18 / 41
18「開かない門!」
しおりを挟む
「で、どうするの?おタエさん」
「む。呼び方が気になりますがまあいいでしょう。そうですね。僕たちはさっき、口からこの大鯨くんの中に入ってきましたね」
「そうだね」
「口から入ったものはどこへ行くでしょう?」
「それはまあ……。出るよね。下の方から」
「そうです。僕たちもそこから出るのです!」
「ええ~!タエちゃん、それはちょっと……。なんというか」
「汚い」
カオルとキャサリンがすごく嫌そうに顔をしかめた。ぼくだって嫌だ。大鯨くんのその……、肛門から脱出するなんて。
「ですがこれしか方法はありません」
「でもさ~。出た後、そこって水の中でしょ?どうやって岸までたどり着くの?」
「それは……。僕の結界の術でどうにかします」
結界の術か……。それなら湖の毒は防げるだろう。しかしペンシルタウンのあるところまで、全員で泳ぐとなると骨だぞ……。
「やるだけやってみたらいいんじゃない?」
キャサリン。
「どうせここにいたって死ぬだけなら、助かる方法を試してみるべきだわ。私はこんなところで死にたくないもの」
確かにそうだ。その通りだろう。一か八か、やってみてもいいのではないか?
「私も賛成~。お金を使えないのは嫌だな~」
挙手しながらカオルが言う。
よし、仕方がない。多数決的にも決まってしまったみたいだ。
「じゃあ、タエの案で行こうか。ちょっと汚いかもしれないけど、行ってみよう」
「おー!」
それから歩き続けること一時間。ぼくたちはぬるぬるした胃や腸を抜けて、肛門の前までたどり着いた。
「よし、ついたな」
「長い道のりでしたね」
「服がベトベト~」
「早く出ましょうよ。なんか臭うわ」
よし……、どうやって出るんだ?やっぱり刺激を与えれば開くものなのか?
「おタエさん。刺激を与えれば開くものなのかな?この門」
「知りませんよ。この門ってなんですか。鯨のアナルでしょう?」
鯨のアナル……。間違ってはいないが。今まで避けてきたのに。いいけどさ。
「刺激を与えればいいんだね。よーし、パンチ!パンチ!」
グーで鯨のアナルを殴りつけるカオル。しかし開く気配はない。
「うう~。手がベトベトするよう~」
「泣くなよ……。しかしどうしようかな。簡単には開かないようだし……」
「ふーん。これは……。魔術の類ね」
「なんだって?」
「魔術で封印してあるのよ。ここから出られないように。誰の仕業なのかしらね」
「え~!それじゃあどうするの?ここから出られないなら死んじゃうじゃん!」
「魔術がかかっているとは……。予想外でしたね。どうしましょう……」
どうしよう。ここからでられない?待て。他にも方法があるはずだ。
「タエ、他にここから出る方法は?」
「うーん……。僕にはこれ以外の方法は……」
なんてこった。どうすればいいんだ……。
「お困りのようね」
その時、聞き覚えのある声が聞こえた。あれはーー。
「む。呼び方が気になりますがまあいいでしょう。そうですね。僕たちはさっき、口からこの大鯨くんの中に入ってきましたね」
「そうだね」
「口から入ったものはどこへ行くでしょう?」
「それはまあ……。出るよね。下の方から」
「そうです。僕たちもそこから出るのです!」
「ええ~!タエちゃん、それはちょっと……。なんというか」
「汚い」
カオルとキャサリンがすごく嫌そうに顔をしかめた。ぼくだって嫌だ。大鯨くんのその……、肛門から脱出するなんて。
「ですがこれしか方法はありません」
「でもさ~。出た後、そこって水の中でしょ?どうやって岸までたどり着くの?」
「それは……。僕の結界の術でどうにかします」
結界の術か……。それなら湖の毒は防げるだろう。しかしペンシルタウンのあるところまで、全員で泳ぐとなると骨だぞ……。
「やるだけやってみたらいいんじゃない?」
キャサリン。
「どうせここにいたって死ぬだけなら、助かる方法を試してみるべきだわ。私はこんなところで死にたくないもの」
確かにそうだ。その通りだろう。一か八か、やってみてもいいのではないか?
「私も賛成~。お金を使えないのは嫌だな~」
挙手しながらカオルが言う。
よし、仕方がない。多数決的にも決まってしまったみたいだ。
「じゃあ、タエの案で行こうか。ちょっと汚いかもしれないけど、行ってみよう」
「おー!」
それから歩き続けること一時間。ぼくたちはぬるぬるした胃や腸を抜けて、肛門の前までたどり着いた。
「よし、ついたな」
「長い道のりでしたね」
「服がベトベト~」
「早く出ましょうよ。なんか臭うわ」
よし……、どうやって出るんだ?やっぱり刺激を与えれば開くものなのか?
「おタエさん。刺激を与えれば開くものなのかな?この門」
「知りませんよ。この門ってなんですか。鯨のアナルでしょう?」
鯨のアナル……。間違ってはいないが。今まで避けてきたのに。いいけどさ。
「刺激を与えればいいんだね。よーし、パンチ!パンチ!」
グーで鯨のアナルを殴りつけるカオル。しかし開く気配はない。
「うう~。手がベトベトするよう~」
「泣くなよ……。しかしどうしようかな。簡単には開かないようだし……」
「ふーん。これは……。魔術の類ね」
「なんだって?」
「魔術で封印してあるのよ。ここから出られないように。誰の仕業なのかしらね」
「え~!それじゃあどうするの?ここから出られないなら死んじゃうじゃん!」
「魔術がかかっているとは……。予想外でしたね。どうしましょう……」
どうしよう。ここからでられない?待て。他にも方法があるはずだ。
「タエ、他にここから出る方法は?」
「うーん……。僕にはこれ以外の方法は……」
なんてこった。どうすればいいんだ……。
「お困りのようね」
その時、聞き覚えのある声が聞こえた。あれはーー。
1
あなたにおすすめの小説
触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜
桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。
上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。
「私も……私も交配したい」
太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
彼の巨大な体に覆われ、満たされ、貪られた——一晩中
桜井ベアトリクス
恋愛
妹を救出するため、一ヶ月かけて死の山脈を越え、影の沼地を泳ぎ、マンティコアとポーカー勝負までした私、ローズ。
やっと辿り着いた先で見たのは——フェイ王の膝の上で甘える妹の姿。
「助けなんていらないわよ?」
は?
しかも運命の光が私と巨漢戦士マキシマスの間で光って、「お前は俺のものだ」宣言。
「片手だけなら……」そう妥協したのに、ワイン一杯で理性が飛んだ。
彼の心臓の音を聞いた瞬間、私から飛びついて、その夜、彼のベッドで戦士のものになった。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる