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25「山賊殲滅」
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洞窟。暗闇。天井から落ちてくる水滴。
ぼくたちは真っ暗闇の中にいた。
「誰か明かりを」
「持ってないよ~。鯨の中でもなかったじゃん。今回はくる前からわかってたんだから持ってきてよ、ご主人様!」
「駄メイド……。なんでご主人様がそんなことするんだ。カオルさん、今までメイドらしいことしたことある?」
「自慢じゃないけどないね~。メイド服を着ていることくらいかな?あ、おっぱいもむ?」
「なんでだよ!意味がわからないよ!とりあえず揉むけど!」
「……(揉むのかよ)」
キャサリンに白い目で見られた。ぼくはカオルのおっぱいを揉み揉みする。……はぁ。なんだかいい気持ち。嫌なこととか忘れられそう。
「よし、気を取り直して。誰か明かり持ってない?」
「僕、持ってます。こんな時のために懐中電灯を」
「さすがおタエさん!」
「今明かりをつけますね。……あれ?つかない。電池切れかな?」
まじか。どうしよう。
「……明かりをつける必要はなさそうだぜ。向こうからきやがった」
洞窟の奥から雄たけびが聞こえる。ぼくたちが洞窟に入ったことが気づかれたか。
「アタシに任せな。こういうのはなれている。5分もかからねえ」
にやにやしながらバサラが言う。血に飢えてるって感じだ。
「じゃあバサラが先陣をきってくれ。ぼくたちは後ろからいく。それじゃあ……いくぞ!」
「おー!」
ぴったり5分後。山賊は全滅していた。ほとんどバサラが倒していた。ぼくたちは見ているだけだ。
山賊はみんな死んでいるようだった。唯一山賊のボスだけは生かしておいた。彼は血を吐きながら言葉を吐く。
「お前ら知ってるか?今、ペンシルタウンにいる奴らは昔山賊だったんだぜ。もともと俺たちがペンシルタウンに住んでたんだ。それを奴らに追い出された。あの時はひどかったよ。女子供まで殺されてな……。俺たちはあの街を取り戻そうとしただけだ。ーー俺たちは何か悪いことをしたか?お前らに殺されなくちゃいけないような。そんなことをしたのか?なあ。教えてくれよ」
「!」
そんなことは知らなかった。ぼくはただ、この町が荒らされているから、それをしずめてくれと、そう言われてきただけだ。
ぼくはもしかして間違ったことをしたのか?
「クリス。迷わないで。あなたはあなたがすべきことをするのよ」
キャサリン。彼女はそう言ってナイフを差し出す。
「……」
ぼくはそれを手に取り、山賊のボスに向き直る。
彼は悪くない。しかし正しくもない。
ナイフをひとつきする。刀身は一瞬明かりを反射して鋭く光った。
彼は血を吐き出し絶命する。すでにかなり弱っていたのだろう。
「よくやったわ」
キャサリンは無表情にそう言った。
ぼくは少し疲れて、ぼんやりと地球の家族をおもった。
ぼくたちは真っ暗闇の中にいた。
「誰か明かりを」
「持ってないよ~。鯨の中でもなかったじゃん。今回はくる前からわかってたんだから持ってきてよ、ご主人様!」
「駄メイド……。なんでご主人様がそんなことするんだ。カオルさん、今までメイドらしいことしたことある?」
「自慢じゃないけどないね~。メイド服を着ていることくらいかな?あ、おっぱいもむ?」
「なんでだよ!意味がわからないよ!とりあえず揉むけど!」
「……(揉むのかよ)」
キャサリンに白い目で見られた。ぼくはカオルのおっぱいを揉み揉みする。……はぁ。なんだかいい気持ち。嫌なこととか忘れられそう。
「よし、気を取り直して。誰か明かり持ってない?」
「僕、持ってます。こんな時のために懐中電灯を」
「さすがおタエさん!」
「今明かりをつけますね。……あれ?つかない。電池切れかな?」
まじか。どうしよう。
「……明かりをつける必要はなさそうだぜ。向こうからきやがった」
洞窟の奥から雄たけびが聞こえる。ぼくたちが洞窟に入ったことが気づかれたか。
「アタシに任せな。こういうのはなれている。5分もかからねえ」
にやにやしながらバサラが言う。血に飢えてるって感じだ。
「じゃあバサラが先陣をきってくれ。ぼくたちは後ろからいく。それじゃあ……いくぞ!」
「おー!」
ぴったり5分後。山賊は全滅していた。ほとんどバサラが倒していた。ぼくたちは見ているだけだ。
山賊はみんな死んでいるようだった。唯一山賊のボスだけは生かしておいた。彼は血を吐きながら言葉を吐く。
「お前ら知ってるか?今、ペンシルタウンにいる奴らは昔山賊だったんだぜ。もともと俺たちがペンシルタウンに住んでたんだ。それを奴らに追い出された。あの時はひどかったよ。女子供まで殺されてな……。俺たちはあの街を取り戻そうとしただけだ。ーー俺たちは何か悪いことをしたか?お前らに殺されなくちゃいけないような。そんなことをしたのか?なあ。教えてくれよ」
「!」
そんなことは知らなかった。ぼくはただ、この町が荒らされているから、それをしずめてくれと、そう言われてきただけだ。
ぼくはもしかして間違ったことをしたのか?
「クリス。迷わないで。あなたはあなたがすべきことをするのよ」
キャサリン。彼女はそう言ってナイフを差し出す。
「……」
ぼくはそれを手に取り、山賊のボスに向き直る。
彼は悪くない。しかし正しくもない。
ナイフをひとつきする。刀身は一瞬明かりを反射して鋭く光った。
彼は血を吐き出し絶命する。すでにかなり弱っていたのだろう。
「よくやったわ」
キャサリンは無表情にそう言った。
ぼくは少し疲れて、ぼんやりと地球の家族をおもった。
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