すみれさんは俺の性奴隷

田中くりまんじゅう(しゃち)

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最終章 すみれさんとのこれから

16「すみれさんとの再会」

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 あの事件から三年経った。俺はその間に結婚していた。相手は高校の同級生で、同窓会で再会した時、当時お互いに好意を持っていたことがわかり、そして交際することになり、そのまま結婚、という感じだ。
 正直、俺は幸せだった。子供はまだいなかったが、優しい妻といい人たちに囲まれていた。
 そう、すみれがいなくても。あれ以来、すみれとは連絡が全く取れていない。携帯電話は解約されていたし、住所は知らない。
 俺はだんだんすみれのことを忘れていった。


 今日はバスに乗って図書館へ向かう。調べ物をするためだ。前の席に座っている女の子が突然大声を上げた。

「ママ、見て見て、雪だよ!」

 女の子の母親はあら、本当ね、なんて言いながら、窓の外を眺めている。
 つられて俺も窓の外を見てみると、ちらほらと白い雪が降っていた。
 積もるといいな、と俺は考えた。どさどさと雪が積もって、この街を白く塗りつぶしてくれればいい。汚い街並みも、少しは綺麗になるだろう。

 図書館についたので、降車ボタンを押してバスを降りる。俺の他にも一人、女性がバスを降りるようだった。彼女は俺より先にバスから降りて、そして盛大に転んだ。大方雪が少し積もっていて、それで滑ってしまったのだろう。

「大丈夫ですか?」

 声をかけて、振り向いたその人は、もう懐かしくなってしまった、かつての想い人。
 すみれだった。


「久しぶりだな、すみれ。ずっと連絡取れなくって、心配してたんだぞ」

「ええ、ごめんなさい……」

「今までどこで何をしていたんだ?」

「私は……。私は……。ごめんなさい」

 すみれは動揺した様子でバッグから小ぶりの水筒を取り出して、中のものを飲んだ。そして一息つくと、

「勇くん。少し話したいことがあるのだけど、いいかしら?」

「それはもちろん」

 俺だって話したいことだらけだ。

 俺たちは一緒に図書館へ入って、喫茶スペースに向かい合って座った。
 すみれは三年前とあまり変わっていないように思えた。ただ、様子が少しおかしい。さっきから手をぎゅっと握って、テーブルの上をじっと睨んでいる。

「あの、勇くん。まずは謝らなければいけないわね。突然いなくなってごめんなさい。それとあの人がしたことも……本当にごめんなさい」

「突然いなくなったのには驚いたよ。でもあなたを責めることはしない。和史さんのことも」

「どうして……? あなたにひどいことばかりしたのに」

「俺は罪人だから。同類相憐れむというかさ。少し同情もしてるんだ」

「そう……。みんな罪人。みんな同類ね」

「ああ」
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