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5.日本酒入ります
テキーラをあおるような・・・
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遠くで私を探している声がする・・・
声が聞こえる・・気がする?
・・・そう、気のせいだ。
私は今、校舎裏の人が滅多に来ない場所に居る。
表は学園祭モード全開で、学園生徒やその関係者で校舎内外は溢れ、色々なブースで呼び込みが声張り上げていたり、仮装をしている生徒達が居たり、校舎内には至る所にポスターが貼られていたり・・・。
ポスターの中にはもちろん1年A組の私が大々的に描かれたポスターもある。
やたらド派手で目立っている・・・。
今日まで心を無にして学園祭に向けて頑張ってきた。
凄い歌詞の歌や、前世の頃テレビでしか見たことのないようなダンスの練習・・・。
全ては皆(1年A組)が求める学園祭TOPの為。
わかってる、わかっているけど・・・
何故私のライブ、事前から全ステージ満員御礼になってるんだ!
ただ私が歌うだけだぞっ! 別に有名な歌手とかじゃないぞっ!
・・・一体私はどんなビック・スターなんだ。
学園祭も練習時同様、無の境地で対応しようと思っていたが・・・
しかし当日の今日、『あれ』を見てしまったことで耐えていたものが吹き出し思わず逃げ出してしまった。
・・・そろそろ戻らないと、ライブの時間が・・。
でも、戻りたくないなぁ・・・。
『あれ』はちょっと・・・。
一人ウジウジと葛藤をしていると背後から声をかけられた。
「そろそろ時間なんじゃないの? 大丈夫?」
驚き後ろを振り向くとそこにはギムレットが居た。
腕には生徒会の腕章がされていた。
今日のギムレットは出し物等には参加せず、生徒会活動として学園祭が円滑に運営されるように仕事をしている。
ご苦労様な事です。
「よくライブの時間知ってますね・・・。」
「あちらこちらに貼られているポスターに書いてあるからね。」
ポスター効果凄いな。本当、どんだけ貼ったんだよ。
なかなか腰を上げられない私を見て、ギムレットが私の脇に腰を落とした。
そして私の気持ちを和ませようとしてか、自分の経験談を語り出した。
「あれは、ちょうど1年前くらいの頃だったな。輸出品の関税交渉を行うという公務で、隣国ナポレオン共和国に補佐官や護衛の者達と数人で行ったんだ。初めての国外公務だが、相手はナポレオン共和国だけということで、私がその会談を取り仕切る事になっていたんだ。」
ふむふむ、そんな事があったのね。私に嫌がらせするだけでなく、ちゃんと仕事もしていたんだね。
「しかしナポレオン共和国に着くと、コニャック王国の大使とクエルボ連邦国の者達まで居たんだ。会談内容は変わらなかったが、予想外の大人数の前での会談となり・・・、うん。」
そして少し言い淀んで、ちょっと恥ずかしそうに言った。
「・・・その時私は・・・緊張した・・・んだと思う。会談は成功したけど。」
・・・ふーん。
「殿下でも緊張する事ってあるんですね。私は殿下は鋼鉄の心を持っていると思いました。」
素直な感想を述べた。
「僕も1人の人間だからね。って酷い言いようだね。」
ギムレットは私の感想にはにかんだ。
そっか、こいつはまだ16年しか生きていないだもんね。
これから色々と経験するであろうが、転生してきた私とは
スタート地点が違う。私とはモノを捉える尺度が違うんだ。
ギムレットの人間らしい年齢相当の一面を見て、彼に対する『ゲーム攻略対象』という警戒がちょっと緩んだ。
「・・・緊張しなくなるおまじない教えてあげましょうか?」
警戒が緩んだせいか、ちょっとお節介心が出た。
私の誘いにギムレットが興味を示す。
「へぇ、それは?」
「『周りをジャガイモと思え』とか『掌に字を書いて飲む』とかよく言いますが、そんなのききません。」
「あぁ、それらはよく聞くね。確かにきかなかったね。」
やったことあるんかい!
ちょっと可愛いところあるなぁ。
「絶対にきく方法は、『これまで経験した一番辛いことを思い起こす事』です。私はこれまでこの方法で全ての辛い事を乗り越えてきました。本当、緊張なんて、些細な事になるんですよ。」
ギムレットは私のアドバイスにきき返した。
「もし直面している事が『一番辛い経験』より辛い経験だっらどうするの?」
「そんなの、『一番辛い経験』より辛い経験なんてそれまでした事ないのだから、『一番辛い経験』は有効です。もし『一番辛い経験』より辛かったらその時はその時。より強くなれると思って歓迎です。」
私の返答にギムレットは頷いた。
「確かにそうだね。そんな考え方を持つカシスが、ちょっと逃げてしまう程、今回のライブは辛いのかい?」
っう、鋭いなぁ・・・。
「殿下の言う通り・・・。私はかつて無い辛い経験に直面しているんです。『一番辛い経験』なんか何の比較にもならないような。。私はちょっと自慢出来るほど普通よりは辛い経験をしてきています。(前世で)それでも耐えられない程のことが・・・。」
私の危機迫る感じに殿下が恐る恐る尋ねる。
「・・。それは・・・?」
「『大衆の前で人であることを捨てること』ですねw」
遠い目をして答えた。
口に出したことで笑えてきた。
そして悔しい事に、殿下と話をした事で腹が括れてきた。
「っえ?! それってどういう事??」
私から返された予想外の返答に、ギムレットが戸惑う。
「ふぅ、分かる訳無いですよね。。。殿下は早く生徒会のお仕事にお戻り下さい。私は人であることを捨ててきます。」
諦めの境地で覚悟を伝えると、重い腰を上げ、返答に困っているギムレットをその場に置いて、自力で大人しくA組メンバーの元へ帰った。
そう、始めから私にはこの選択しか無いのだ。
すごすごと帰ってきた私を、準備で大忙しのA組メンバー達が迎える。
「カシス様、何処に行っていたんですか?!」
「カシス様、舞台での立ち位置とか大丈夫ですか?」
「カシス様、メイクをするからこっちに来てください!」
・・・そして、
「カシス様、早く衣装に着替えてください!」
私の視線の先には『あれ』が鎮座ましていた。
・・・。
この衣装が、私が今日脱走してしまった原因。
本当にこれを着るんですか?
周りを見渡しても誰もこの衣装に疑問をもっている者はいないようだ。
・・・本当にこれを・・・
「カシス様、時間がありません! 早くっ!!」
ぇえいっ!
女は度胸っ!!
声が聞こえる・・気がする?
・・・そう、気のせいだ。
私は今、校舎裏の人が滅多に来ない場所に居る。
表は学園祭モード全開で、学園生徒やその関係者で校舎内外は溢れ、色々なブースで呼び込みが声張り上げていたり、仮装をしている生徒達が居たり、校舎内には至る所にポスターが貼られていたり・・・。
ポスターの中にはもちろん1年A組の私が大々的に描かれたポスターもある。
やたらド派手で目立っている・・・。
今日まで心を無にして学園祭に向けて頑張ってきた。
凄い歌詞の歌や、前世の頃テレビでしか見たことのないようなダンスの練習・・・。
全ては皆(1年A組)が求める学園祭TOPの為。
わかってる、わかっているけど・・・
何故私のライブ、事前から全ステージ満員御礼になってるんだ!
ただ私が歌うだけだぞっ! 別に有名な歌手とかじゃないぞっ!
・・・一体私はどんなビック・スターなんだ。
学園祭も練習時同様、無の境地で対応しようと思っていたが・・・
しかし当日の今日、『あれ』を見てしまったことで耐えていたものが吹き出し思わず逃げ出してしまった。
・・・そろそろ戻らないと、ライブの時間が・・。
でも、戻りたくないなぁ・・・。
『あれ』はちょっと・・・。
一人ウジウジと葛藤をしていると背後から声をかけられた。
「そろそろ時間なんじゃないの? 大丈夫?」
驚き後ろを振り向くとそこにはギムレットが居た。
腕には生徒会の腕章がされていた。
今日のギムレットは出し物等には参加せず、生徒会活動として学園祭が円滑に運営されるように仕事をしている。
ご苦労様な事です。
「よくライブの時間知ってますね・・・。」
「あちらこちらに貼られているポスターに書いてあるからね。」
ポスター効果凄いな。本当、どんだけ貼ったんだよ。
なかなか腰を上げられない私を見て、ギムレットが私の脇に腰を落とした。
そして私の気持ちを和ませようとしてか、自分の経験談を語り出した。
「あれは、ちょうど1年前くらいの頃だったな。輸出品の関税交渉を行うという公務で、隣国ナポレオン共和国に補佐官や護衛の者達と数人で行ったんだ。初めての国外公務だが、相手はナポレオン共和国だけということで、私がその会談を取り仕切る事になっていたんだ。」
ふむふむ、そんな事があったのね。私に嫌がらせするだけでなく、ちゃんと仕事もしていたんだね。
「しかしナポレオン共和国に着くと、コニャック王国の大使とクエルボ連邦国の者達まで居たんだ。会談内容は変わらなかったが、予想外の大人数の前での会談となり・・・、うん。」
そして少し言い淀んで、ちょっと恥ずかしそうに言った。
「・・・その時私は・・・緊張した・・・んだと思う。会談は成功したけど。」
・・・ふーん。
「殿下でも緊張する事ってあるんですね。私は殿下は鋼鉄の心を持っていると思いました。」
素直な感想を述べた。
「僕も1人の人間だからね。って酷い言いようだね。」
ギムレットは私の感想にはにかんだ。
そっか、こいつはまだ16年しか生きていないだもんね。
これから色々と経験するであろうが、転生してきた私とは
スタート地点が違う。私とはモノを捉える尺度が違うんだ。
ギムレットの人間らしい年齢相当の一面を見て、彼に対する『ゲーム攻略対象』という警戒がちょっと緩んだ。
「・・・緊張しなくなるおまじない教えてあげましょうか?」
警戒が緩んだせいか、ちょっとお節介心が出た。
私の誘いにギムレットが興味を示す。
「へぇ、それは?」
「『周りをジャガイモと思え』とか『掌に字を書いて飲む』とかよく言いますが、そんなのききません。」
「あぁ、それらはよく聞くね。確かにきかなかったね。」
やったことあるんかい!
ちょっと可愛いところあるなぁ。
「絶対にきく方法は、『これまで経験した一番辛いことを思い起こす事』です。私はこれまでこの方法で全ての辛い事を乗り越えてきました。本当、緊張なんて、些細な事になるんですよ。」
ギムレットは私のアドバイスにきき返した。
「もし直面している事が『一番辛い経験』より辛い経験だっらどうするの?」
「そんなの、『一番辛い経験』より辛い経験なんてそれまでした事ないのだから、『一番辛い経験』は有効です。もし『一番辛い経験』より辛かったらその時はその時。より強くなれると思って歓迎です。」
私の返答にギムレットは頷いた。
「確かにそうだね。そんな考え方を持つカシスが、ちょっと逃げてしまう程、今回のライブは辛いのかい?」
っう、鋭いなぁ・・・。
「殿下の言う通り・・・。私はかつて無い辛い経験に直面しているんです。『一番辛い経験』なんか何の比較にもならないような。。私はちょっと自慢出来るほど普通よりは辛い経験をしてきています。(前世で)それでも耐えられない程のことが・・・。」
私の危機迫る感じに殿下が恐る恐る尋ねる。
「・・。それは・・・?」
「『大衆の前で人であることを捨てること』ですねw」
遠い目をして答えた。
口に出したことで笑えてきた。
そして悔しい事に、殿下と話をした事で腹が括れてきた。
「っえ?! それってどういう事??」
私から返された予想外の返答に、ギムレットが戸惑う。
「ふぅ、分かる訳無いですよね。。。殿下は早く生徒会のお仕事にお戻り下さい。私は人であることを捨ててきます。」
諦めの境地で覚悟を伝えると、重い腰を上げ、返答に困っているギムレットをその場に置いて、自力で大人しくA組メンバーの元へ帰った。
そう、始めから私にはこの選択しか無いのだ。
すごすごと帰ってきた私を、準備で大忙しのA組メンバー達が迎える。
「カシス様、何処に行っていたんですか?!」
「カシス様、舞台での立ち位置とか大丈夫ですか?」
「カシス様、メイクをするからこっちに来てください!」
・・・そして、
「カシス様、早く衣装に着替えてください!」
私の視線の先には『あれ』が鎮座ましていた。
・・・。
この衣装が、私が今日脱走してしまった原因。
本当にこれを着るんですか?
周りを見渡しても誰もこの衣装に疑問をもっている者はいないようだ。
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ぇえいっ!
女は度胸っ!!
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