君との空へ【BL要素あり・短編おまけ完結】

Motoki

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白い影

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 ――いつも。不意に思い出す。


 グラウンドで。学校で。道端で。家で。

 キッカケは、いつでも笑っちゃうぐらい些細な事だ。

 昼休みを知らせるチャイム。それすらも、あいつが蘇る『合図』となる。



「なーなー。俺、スゲェの開発したんだ!」

 片手に弁当を持ち、もう一方の手ではイスをズルズルと引き摺りながら、時任俊介は高橋彬へと声をかけてきた。

「スゲェのって?」

 彬も自分の鞄から弁当を取り出し、机の上に広げながら問いかける。

「ボール、ボール!」

「へ?」

 意味が解らず手を止めると、俊介は弁当を彬の机に置いてイスに腰掛けた。

「これ食べたらさ、グラウンド行こうぜ。俺の新技見せてやっからさッ」

「ああ、サッカーか」

 なんだ、と呆れたように呟いて、しかし彬は次の瞬間、ププッと吹き出した。

「お前、そんな事言って、またズッコケんじゃねぇの? この前の新技とやらの時だって」

 その時の事を思い出し、笑いで先が続かない。

「うっせぇなー。今度のはホント、スゲェんだって。絶対誰にもボールを奪わせねぇんだから」
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