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序章〜乙視点
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私はなんとか真中聡子さんをなだめると、皆んなでスマホを見せ合うことにする。
しかし彼女を抱きよせた時に気付いたが、胸のあたりに良いモノをお持ちのようで、どうやら着痩せするタイプのようだ。
私だって平均的にはあるんだけど、どうやら負けてるっポイ。
とと、また話が逸れた。
皆んなのアイコンを見比べると、どうやら星の数が重要だと気付く。私にも付いていたが、春日翔にも付いていたのが気に食わない。
「それではこれから、あなた方のスキルの確認をさせていただきます」
彼女の言葉を合図に、3人の老人男性が部屋に入ってきた。スキルの審査役だろうか。
「まずはそちらの男性から」
最初に指名された春日翔は、一瞬恵太の顔を見て口の端で笑いやがった。アイツも絶対、星の重要性に気付いてる。
「アイコンのタップをお願いします」
「分かりました」
春日翔が女性の指示に従うと、スマホから眩い光が溢れ出した。その光が収まった時、春日翔は白銀に輝く剣と盾を装着していた。
「間違いない。聖騎士さまの降臨じゃ」
アイツが聖騎士?世も末だ、あんな腹黒が聖騎士だなんて。
「それではショウ。そこの入り口の横で待っていてください」
春日翔は言われるままに従った。
「それでは次は、そこのあなた」
次に女性は私を呼んだ。私が先だなんて、これはマズイ。
「恵太…」
真中聡子さんは今不安定だから、あまり優しくしないでほしい。喉まで出かかった言葉をなんとか呑み込む。
「大丈夫。今は従うしかないよ」
大丈夫じゃない、大丈夫なんかじゃないんだよ!真中聡子さんは今一番危険な存在なんだよ!私の心が悲鳴をあげる。
しかしその時、恵太が私の頭を撫でてきた。途端に私の心がポーゥと温かくなる。
くっ!チョロいと笑うなら笑え。だけど私たちが育んできた今までの時間が、そう簡単に崩れ去る訳がないと信じられる何かがあった。
「分かった」
私は女性の元に行くと自分のスマホを見せた。相手の様子から察するに、やはり三ツ星はかなりのレアモノのようだ。
私は女性の指示に従いにアイコンをタップする。気が付けば、襟元と袖口、スカートの裾に金糸の刺繍が施された真っ白なローブ姿に早変わりしていた。
「本当に純白の聖女さまじゃ。生きているうちにお目にかかれるとは…」
まあ、私が聖女というのは自然の摂理と言えなくもない。恵太のために磨いてきた今までの努力が報われた気がした。
「それではハルカ、あちらでお待ちください」
私は女性の指示に従った。先に待っていた春日翔が私にだけ聞こえる声で「似合ってるよ」と話しかけてきた。私は作り笑いで会釈を返した。春日翔はそれを見て何やら含んだ笑顔を私に向けてきたが、後は無視する。どうせ「照れちゃって可愛い」とか考えているのだろう。
私と恵太が本当の兄妹じゃないことを、春日翔もさすがに知らない。行き過ぎたお兄ちゃん子というのが、私に対するアイツの認識なのだ。
だから恵太に彼女さえ出来れば、私の熱も冷めると考えている。
「それでは、次は…」
早く、どっちでもいいから早く呼んで!あのふたりを1秒でも一緒に居させたくない。リスクは最小限にするに越したことはない。
それと、コイツと2人っきりでここに立っているのがイヤでイヤで仕方がない。
しかし彼女を抱きよせた時に気付いたが、胸のあたりに良いモノをお持ちのようで、どうやら着痩せするタイプのようだ。
私だって平均的にはあるんだけど、どうやら負けてるっポイ。
とと、また話が逸れた。
皆んなのアイコンを見比べると、どうやら星の数が重要だと気付く。私にも付いていたが、春日翔にも付いていたのが気に食わない。
「それではこれから、あなた方のスキルの確認をさせていただきます」
彼女の言葉を合図に、3人の老人男性が部屋に入ってきた。スキルの審査役だろうか。
「まずはそちらの男性から」
最初に指名された春日翔は、一瞬恵太の顔を見て口の端で笑いやがった。アイツも絶対、星の重要性に気付いてる。
「アイコンのタップをお願いします」
「分かりました」
春日翔が女性の指示に従うと、スマホから眩い光が溢れ出した。その光が収まった時、春日翔は白銀に輝く剣と盾を装着していた。
「間違いない。聖騎士さまの降臨じゃ」
アイツが聖騎士?世も末だ、あんな腹黒が聖騎士だなんて。
「それではショウ。そこの入り口の横で待っていてください」
春日翔は言われるままに従った。
「それでは次は、そこのあなた」
次に女性は私を呼んだ。私が先だなんて、これはマズイ。
「恵太…」
真中聡子さんは今不安定だから、あまり優しくしないでほしい。喉まで出かかった言葉をなんとか呑み込む。
「大丈夫。今は従うしかないよ」
大丈夫じゃない、大丈夫なんかじゃないんだよ!真中聡子さんは今一番危険な存在なんだよ!私の心が悲鳴をあげる。
しかしその時、恵太が私の頭を撫でてきた。途端に私の心がポーゥと温かくなる。
くっ!チョロいと笑うなら笑え。だけど私たちが育んできた今までの時間が、そう簡単に崩れ去る訳がないと信じられる何かがあった。
「分かった」
私は女性の元に行くと自分のスマホを見せた。相手の様子から察するに、やはり三ツ星はかなりのレアモノのようだ。
私は女性の指示に従いにアイコンをタップする。気が付けば、襟元と袖口、スカートの裾に金糸の刺繍が施された真っ白なローブ姿に早変わりしていた。
「本当に純白の聖女さまじゃ。生きているうちにお目にかかれるとは…」
まあ、私が聖女というのは自然の摂理と言えなくもない。恵太のために磨いてきた今までの努力が報われた気がした。
「それではハルカ、あちらでお待ちください」
私は女性の指示に従った。先に待っていた春日翔が私にだけ聞こえる声で「似合ってるよ」と話しかけてきた。私は作り笑いで会釈を返した。春日翔はそれを見て何やら含んだ笑顔を私に向けてきたが、後は無視する。どうせ「照れちゃって可愛い」とか考えているのだろう。
私と恵太が本当の兄妹じゃないことを、春日翔もさすがに知らない。行き過ぎたお兄ちゃん子というのが、私に対するアイツの認識なのだ。
だから恵太に彼女さえ出来れば、私の熱も冷めると考えている。
「それでは、次は…」
早く、どっちでもいいから早く呼んで!あのふたりを1秒でも一緒に居させたくない。リスクは最小限にするに越したことはない。
それと、コイツと2人っきりでここに立っているのがイヤでイヤで仕方がない。
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