ハズレ召喚として追放されたボクは、拡大縮小カメラアプリで異世界無双

さこゼロ

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断章2

94 番外編 14

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「はい。あれはきっと『獣魔使い』です」

「獣魔使い?」

「10年にひとりと云われるレアな才能です!しかもアレ程大きく立派な獣、過去の文献でも見たことがありません」

「へー、どんな人だったんだ?」

「銀色の大きな獣の背に乗った、黒い帽子を被った女性でした。氷魔法で助けてくれたのです……て、あれ?」

アリスは口にしながら、なんだか不思議な気分になった。なんだか記憶に引っかかる。

「眼鏡はかけてたか?」

ショウは急に真剣な表情になった。

「眼鏡……あ!」

アリスもショウの意図に気付いた。

「すみません、顔は見ていないのです」

「バラスの話では仔犬ということだったがな」

仔犬…か。少し感じる違和感に、ショウは「ふーむ」とアゴに手を当てた。

   ~~~

「ショウ、私はそろそろ部屋に戻ります」

アリスがソファから立ち上がった。

「あ、ああ、送るよ」

ショウも立ち上がると、アリスの横に並んで立つ。そのときアリスが頬を赤く染めて、少し上目遣いにショウを見た。

「ん?どうした?」

ショウがキョトンとした表情になる。

「…ん、もう!知らない!」

アリスが急に不機嫌になる。

「お、おい、急になんだよ?」

ショウがあたふたした。いつもクールなショウが見事に慌てている。アリスは「フフッ」と吹き出した。自分の言動で慌てるショウの姿に、今はこれでいいかと納得した。

「冗談ですよ」

アリスはショウの胸板を、右手の人差し指でチョンとつついた。そのとき、ショウのスマホの画面がいつもと違うことに気付いた。

「あら、スマホに通知が来てますよ?」

「本当か?」

いつの間に来てたんだ?ショウは自分でもスマホを確認する。

『付近のスマホをマップでの検索対象に登録しますか?』

スマホの画面を覗き込んでいた二人が、同時に息を飲む。これは一体どういうことだ?

ショウとアリスは顔を見合わせると揃って頷いた。それからショウは恐る恐る「OK」をタップする。

すると「ピコン」と更に通知がきた。

『付近に登録可能なスマホはありません』

二人は同時に唖然とする。暫くして、やはり二人揃えたように「ハァー」と息を吐いた。誤作動でも起こしたのだろうか…

それから今の通知が流れたあとに、裏からもう一つの通知が表示された。

『称号を獲得しました』

「え?」

ショウは上擦った声を上げた。

「す、すぐに確認してみましょう!」

アリスも顔を上気させて興奮している。

「そうだな」

ショウは聖騎士のスキルを発動させると、スキル画面を確認した。

聖騎士(白銀の剣と盾)追加装備(回雪のマント)
装備スキル:損傷や劣化が起こらない
職業スキル:剣聖(五感及び身体能力が飛躍的に向上する)
追加スキル:虚空跳躍(雪が舞うように空を駆ける)
称号   :竜滅者(竜族の急所が視覚出来る)
スマホ  :マップ(生物探知可)

「これは…仇討ちに大きく前進したな」

「そうですね、必ずハルカたちの無念を晴らしましょう」

ふたりは見つめ合うと、力強く頷いた。
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