ハズレ召喚として追放されたボクは、拡大縮小カメラアプリで異世界無双

さこゼロ

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第9章 合流!

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私たちは途中でルーを拾って、馬2頭でキレーナレイクを目指す。春日翔の後ろに私、前にルー。アリスの後ろにサトコが乗っている。

馬上はスゴく揺れるので途中で会話とかは全然無理で、とにかく最速で目的地を目指した。

湖を囲む森に到着すると、その外周で馬を降りて徒歩で森の中を進むことにする。そのとき自身のスマホを確認していた春日翔が、私たちの方を見て「ハハッ」と笑った。

「春香ちゃんたち、合同演習に参加してたんだな」

「と、突然…何よ?」

思わずギクリとした。何で今頃バレるのよ?

春日翔の横に並んで立っていたアリスも、彼のスマホを覗きこんで「フフッ」と笑っている。その後、春日翔が何やらスマホを操作すると「ピコン」と音が鳴った。

「ちょっと、今何したの?」

「何でもない」

春日翔は薄ら笑いを浮かべてはぐらかした。なんか感じ悪い、やっぱなヤローだ。

「だったら私も、やったげないから!」

私はスマホをフリフリさせながら、「ベー」と舌を出した。ウォレット共有のインフォメーションが出ているが、こんなヤツ無視無視!

「何和んでるのよ、こんなときに!」
「そーですよ!ケータお兄ちゃんが心配じゃないんですか!」

サトコとルーに睨まれた。クソー、あのヤローのせいで怒られたじゃないか。

「お、おい、その姿…」
「あ、あなたは!?」

春日翔がサトコの姿を見てあからさまに驚いた声を出した。アリスも驚いて声が上擦る。

「ん?」

意味も分からずサトコはキョトンとした。その姿は戦闘準備のために「ウィッチハート」を被り、私から受け取った黄土色の外套を羽織っていた。

「なんてこった…オマエらかよ!」

春日翔が片手で目を押さえながら「参った」と声をたてて笑った。

「あの時…サトコが私を助けてくれたのですね」

アリスが悲しそうな表情に一変した。それからゆっくりと頭を伏せる。

「私はアナタたちに、あんな酷い仕打ちをしたというのに…」

「そういえば、そうですね」

サトコは今気付いたかのような顔をした。

「そんなこと、もう忘れてました。あれから本当に楽しい毎日を過ごしてましたから!」

言いながらサトコは「アハッ」と明るい笑顔を見せた。それからすぐに表情を引き締めると、スマホを操作して「カリュー」と「ギン」を呼び出す。

「だけど今は急いでもらっていいですか?ソチラの反省もコチラの事情も、後で時間作りますから…」

   ~~~

「やっと来たー」

私たちが湖のほとりに着くと、ベルが欠伸をしながら伸びをした。胡座をかいてるケータの膝の上にちょうどいい感じに収まってる。

「あんまり遅いから、もう放っといて行っちゃおうかと思ったよ」

ベルが「クスクス」と笑った。

「ちょっと、ケータから離れなさいよ!」

なんてことしてるのよ、メチャクチャ羨ましいじゃない!

「やだよー、気に入ったんだもん」

言いながらベルは、ケータの頬を手のひらで優しく撫でる。サトコじゃないけど、ポッと出のくせに気安く触るな!

「そんな平凡な男のどこが気に入ったのよ!」
「そうよ!こう言っちゃなんだけど、ケータくんは見た目で一目惚れされるタイプじゃないわよ」
「興味あるクセに奥手なケータお兄ちゃんの良さが、アナタなんかに分かる訳がありません!」

ルー、アンタ…相変わらず年下とは思えないコト言うね…

私たち3人に凄い剣幕で捲し立てられるが、ベルはどこ吹く風で口笛吹いてる。

「聞いてるの?」

イライラが抑えきれず、思わず怒鳴りつけた。

「このお兄ちゃんの価値は、そんなとこに無いよ」

ベルが「アハハ」と見下すように笑った。

「どういう意味よ?」

「このお兄ちゃんのいる陣営が、戦争に勝つって事だよ」
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