ハズレ召喚として追放されたボクは、拡大縮小カメラアプリで異世界無双

さこゼロ

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第9章 合流!

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「このお兄ちゃんのいる陣営が、戦争に勝つって事だよ」

「な…何を言ってるの?」

なんでケータのいる方が戦争に勝つとか、そんな話になるのよ?訳が分からない。

「お兄ちゃんのスキルのこと、ホントにちゃんと分かってるー?」

ベルが目を細めて「クスクス」と笑っている。私はカチンときて、一瞬で頭に血がのぼった。

「知ってるわよ!写真に写ったモノの大きさを変える能力チカラよ!」

「ブブー!それじゃ50点」

ベルがバカにしたような表情になる。私のイライラがマックスに達した。

「どこがよ!合ってるでしょーが!」

「うーん…」

ベルがワザとらしく何か考える素ぶりをする。コイツ本当に煽りの天才だな!

「じゃーさ、あと一回でちゃんと答えれたら、このお兄ちゃん返してあげる」

「え?」

いきなりの提案に毒気を抜かれた私を眺めながら、ベルがニヤニヤしている。

「ホ、ホントに?」

「モチロン!でも後10びょー

え?え?私はオロオロした。思わずサトコとルーに助けを求める。しかし二人も、困った顔して首を横に振る。

何が違うってのよ。訳が分からない。

「はい、ザンネーン!時間切れでーす」

ベルの態度に、私の頭が再び沸騰する。

「ドコが違うのよ!絶対合ってるわよ!ただの嫌がらせで、どーせ答えなんて無いんでしょ!」

「頭悪いなー、あーヤダヤダ」

喚く私を見ながら、ベルが肩を竦めた。

「正解は、写ってる対象に付随する全てでーす」

「はぁ?何言ってるの?」

「答え聞いても分かんないの?」

ベルが「プフー」と吹いた。何で私、コイツの話に付き合ってんだろ?心底腹が立つ…

「じゃあ聞くけど、お姉ちゃんの内臓は?写真に写ってる?」

「そ、そんなの屁理屈よ!人間の一部でしょ!」

「だったら、そーだなー。例えば服、下着は?それにもしもポケットに何か物を入れてたら、どーなると思う?」

「……」

私は口をつぐんだ。そんな私の横にサトコとルーが並んで立った。

「一緒に拡大縮小されるでしょうね」
「それが何で、ケータお兄ちゃんがいると戦争に勝つってコトになるんですか?」

「本気で言ってるのー?おめでたいなー」

ベルが心底蔑んだ表情になった。

「だったら今度は、危険予知の訓練!」

ベルが突然、舌舐めずりしながら恍惚な笑顔を見せた。幼女のくせに、なんて妖艶な表情をするんだ…

「お兄ちゃんが、例えばそーだなー、この国の王都の外観を写真に撮ったらどーなるでしょーか?」

「ひぃっ」

ベルの言葉にアリスが悲鳴をあげた。

「はい、正解!」

ベルがアリスを指差しながら、愉しそうに笑った。

「小さくしちゃってファイヤーボールで一発!何も伝説の魔法使いの極大魔法なんて必要ないんだよ」

ベルが高らかに「アハハハーー!」と嗤う。

「恵太はそのこと、自分で分かってるのか?」

今まで傍観を決め込んでいた春日翔が、初めて口を開いた。

「さあ?このお兄ちゃんも頭がおめでたいから、自分の能力の検証なんてしてないんじゃない?」

「なら今の話、恵太にも聞こえているのか?」

「操作されてる間のことは忘れちゃうから、覚えてないよー」

「そうか、だったらその点だけは感謝してやるよ」

春日翔が聖騎士のスキルを発動させる。

「あー誰かと思ったら、こないだの聖騎士さんか」

「…なるほどな、オマエも演習場にいたのか。そこで恵太のこと知ったんだな」

喋りながら、私たちの前まで歩み出る。

「なんでワザワザ、俺たちに色々教えるような真似をした?」

「んー、なんでだろ?ただの気まぐれ…かな?」

「分かった。じゃあ、やろうか」

「いーねー、やろー!」

ベルが「ジュルリ」と舌舐めずりをした。
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