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第9章 合流!
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「あーらら、完全に解けちゃってるな、ビックリ」
ベルが頭の後ろで両手を組みながら、他人事のように呟いた。その声を聞いて、私たちの間にピリッとした空気が流れる。そういえばベルのこと、すっかり忘れてた。
「ああ、邪魔しちゃった?いーのいーの、そのまま続けて。私もう帰るから」
「ニシシ」と無邪気な笑顔を見せる。
「お兄ちゃん手に入らなかったのは残念だけど、楽しかったからまーいーや!」
私たちのやり取りを黙って見てた事といい、一体どういうつもり?
「このままアナタを見逃す訳にはいきません。アナタ危険過ぎます」
アリスが腰の片手剣をスラリと抜く。
「せっかく皆んな無事だったんだから、ここで終わっとこーよ!言っとくけど、私ちょー強いよ?」
「ケータさまのことを知るアナタを、このまま放っておく事は出来ません」
「あーナルホド!絶対誰にも喋らないから安心して…て、納得する訳ないか!」
ベルが「ケラケラ」と楽しそうに笑った。
「そうですね。例えそれが本当だとしても『はい、そうですか』て訳にはいかないのです」
「死人が出るよ?」
「それでも、です」
アリスの悲壮な決意を、ベルが「プフー」と笑い飛ばした。
「王女さまって、面倒くさーい!」
「そうですね、面倒臭いです」
アリスが悲しそうな笑顔を見せた。
「じゃあ、王女さまが死んどこ!」
ベルが凄惨な笑顔を見せる。次の瞬間、ベルはアリスの手前で長い漆黒の鎌を横手に構えていた。既に必殺の間合いだ!
アリスは目を見張った。言葉を発する暇もない。
「ガキーーン」という金属音が鳴り響く。
「やるねー、聖騎士のお兄ちゃん」
ベルが愉しそうに嗤う。春日翔が白銀の盾でベルの鎌を受け止めていた。
「シ…ショウ」
「アリス、退がってろ!」
春日翔がベルに斬りかかり、次々に攻撃を繰り出した。ベルは鎌の柄を巧みに使って受け止めると、時折り鎌を回転させるように反撃に出る。
春日翔も盾や回避を駆使して、ベルと互角に渡り合っていた。
二人は猛スピードで跳躍しながら、戦闘場所が転々と移動する。次元が違い過ぎて援護も出来ない。
しかしその時、パッと二人の距離が離れ、ベルの動きが一瞬止まった。チャンス!私はその一瞬を見逃さず、ベルを捕縛結界で捕らえることに成功した。
「やった!」
「ウザいっ!」
私が喜んだのも束の間、ベルが鎌を横に薙ぐと「スパン」と結界を斬り裂いた。
え…一撃?たったの一撃?私は唖然とした。春日翔のヤツ、あんな攻撃を何度も受け止めてるの?
「どーやら先に、死にたいみたいね?」
ベルがコッチ見て嗤ったと思ったら、もう目の前にいた。
「ハルカ!」
「え?」と思った瞬間、私は誰かに突き飛ばされた。顔を横に向けると、ケータの姿があった。そして鎌を振りかぶるベルの姿。それから漆黒の鎌が無慈悲にケータに振り下ろされた。
感覚が研ぎ澄まされ、全てがスローモーションに感じられる。
そのとき、何かの種が私の中で弾けた!…ような気がした。
やったことは無い。出来るかどうかも分からない。だけど、やらなくちゃいけない!
「こんのぉおお!」
私は右手をケータに向けた。「パリンパリン」と連続で乾いた音が響く。やがてベルの鎌の動きが止まった。
「へー、見直しちゃった!あの一瞬で、一体何枚の結界を張ったの?」
ベルが興味深そうに微笑んだ。
「…12枚」
「手応え的に割ったのは7枚かー。結構やるね」
ベルが私を見ながら、満足そうに嗤った。
ベルが頭の後ろで両手を組みながら、他人事のように呟いた。その声を聞いて、私たちの間にピリッとした空気が流れる。そういえばベルのこと、すっかり忘れてた。
「ああ、邪魔しちゃった?いーのいーの、そのまま続けて。私もう帰るから」
「ニシシ」と無邪気な笑顔を見せる。
「お兄ちゃん手に入らなかったのは残念だけど、楽しかったからまーいーや!」
私たちのやり取りを黙って見てた事といい、一体どういうつもり?
「このままアナタを見逃す訳にはいきません。アナタ危険過ぎます」
アリスが腰の片手剣をスラリと抜く。
「せっかく皆んな無事だったんだから、ここで終わっとこーよ!言っとくけど、私ちょー強いよ?」
「ケータさまのことを知るアナタを、このまま放っておく事は出来ません」
「あーナルホド!絶対誰にも喋らないから安心して…て、納得する訳ないか!」
ベルが「ケラケラ」と楽しそうに笑った。
「そうですね。例えそれが本当だとしても『はい、そうですか』て訳にはいかないのです」
「死人が出るよ?」
「それでも、です」
アリスの悲壮な決意を、ベルが「プフー」と笑い飛ばした。
「王女さまって、面倒くさーい!」
「そうですね、面倒臭いです」
アリスが悲しそうな笑顔を見せた。
「じゃあ、王女さまが死んどこ!」
ベルが凄惨な笑顔を見せる。次の瞬間、ベルはアリスの手前で長い漆黒の鎌を横手に構えていた。既に必殺の間合いだ!
アリスは目を見張った。言葉を発する暇もない。
「ガキーーン」という金属音が鳴り響く。
「やるねー、聖騎士のお兄ちゃん」
ベルが愉しそうに嗤う。春日翔が白銀の盾でベルの鎌を受け止めていた。
「シ…ショウ」
「アリス、退がってろ!」
春日翔がベルに斬りかかり、次々に攻撃を繰り出した。ベルは鎌の柄を巧みに使って受け止めると、時折り鎌を回転させるように反撃に出る。
春日翔も盾や回避を駆使して、ベルと互角に渡り合っていた。
二人は猛スピードで跳躍しながら、戦闘場所が転々と移動する。次元が違い過ぎて援護も出来ない。
しかしその時、パッと二人の距離が離れ、ベルの動きが一瞬止まった。チャンス!私はその一瞬を見逃さず、ベルを捕縛結界で捕らえることに成功した。
「やった!」
「ウザいっ!」
私が喜んだのも束の間、ベルが鎌を横に薙ぐと「スパン」と結界を斬り裂いた。
え…一撃?たったの一撃?私は唖然とした。春日翔のヤツ、あんな攻撃を何度も受け止めてるの?
「どーやら先に、死にたいみたいね?」
ベルがコッチ見て嗤ったと思ったら、もう目の前にいた。
「ハルカ!」
「え?」と思った瞬間、私は誰かに突き飛ばされた。顔を横に向けると、ケータの姿があった。そして鎌を振りかぶるベルの姿。それから漆黒の鎌が無慈悲にケータに振り下ろされた。
感覚が研ぎ澄まされ、全てがスローモーションに感じられる。
そのとき、何かの種が私の中で弾けた!…ような気がした。
やったことは無い。出来るかどうかも分からない。だけど、やらなくちゃいけない!
「こんのぉおお!」
私は右手をケータに向けた。「パリンパリン」と連続で乾いた音が響く。やがてベルの鎌の動きが止まった。
「へー、見直しちゃった!あの一瞬で、一体何枚の結界を張ったの?」
ベルが興味深そうに微笑んだ。
「…12枚」
「手応え的に割ったのは7枚かー。結構やるね」
ベルが私を見ながら、満足そうに嗤った。
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