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チートで発狂する

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はい、クソー。
はい、おもんなーい。
この話クソ―
何がネタバレやねん。
こんなん何もおもろないわ。


大体さぁ。
今時ラノベだの異世界だのオワコンなんだよねー。
冷静に世の中見て御覧よ。
みんなvtuberに夢中じゃん?
猫も杓子もvtuberじゃん?

あーあ、俺もなろうみたいな糞サイトにハマる位なら、推しvtuberの一人でも作っておけば良かったぜ。



ああ、君が誤解してるみたいだから言っておくけど。


俺、最初から異世界とか全然興味なかったし!
こんなモン、全然期待してなかったし!


…うーーーーーーっ
何が異世界じゃ! 何がグランバルドじゃ!


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死ね!死ね!死ね!!!
どいつもこいつも俺を馬鹿にしやがって!!
死ね糞! 
オマエら全員死ねやダボ!!!!




ちょっぴり期待していた赤い糸ヒロインがベスおばだったので、俺は拗ねていた。
隣でベスおばが虚ろな目をしながら
「ファファファ、ファイファイ、ファファイのファイ」
と呟いている。

ここはバランギル工房の3階リビング。
関係者会議が行われている。
メンバーは以下の通り。


「俺陣営」

・俺
・バラン師匠
・ドランさん
・ラルフ君
・メリッサ


「ベスおば陣営」

・ベスおば
・ゲレル
・キティ



邪魔なのでラモスやらフランコやらは近所で時間を潰して貰う。
この件(赤い糸)の反響に関しては小太りオジサンが調査する。
リビングは重い雰囲気であり、メリッサに至ってはうつむいて静かに涙をこぼしている。


「これは夢ですわ…
そうワタクシは悪い夢を見てるのよ!
由緒正しき公爵家の一員にして天才発明家のこのワタクシが!
このエリザベス・フォン・ヴィルヘルムともあろうものが!
…こんな …こんな。
最下層の不細工卑賤強姦魔と赤い糸で結ばれてしまうなんて… 
ファファファーイ…」



はい、糞みたいなオチ来ましたよ。
はいはい。
俺が探していたヴィルヘルム博士ってコイツの事だったのね…
あー、はいはい。
確かにこの女の【心】は何回か読んでましたよ。
博士号持ってる事も何となく知ってましたよ。
でも俺、こんな不細工BBAに興味ないし、それにこのBBAは【心の声】まで不快なキンキン声だからあんまり関わりたくなかったんですよ。
どーせ俺の目は節穴ですよ。



「おいチート。
ヴィルヘルムってオマエが冒険者ギルドに捜索依頼を出していた…」


『はい師匠。
恐らく、コレがヴィルヘルム博士なのでしょう。
気付かなかったとは言え、お騒がせして申しわk…』


「はァ~!!!!!!!??
捜索依頼ィ~~!!!!????
ちょっと伊勢海クン!!!
ワタクシに賞金を懸けてたのってアナタだった訳ェ~!!!!」


興奮したベスおばが肩パンしながら俺に掴みかかる。
結構痛い。


『別にアンタを探していた訳じゃない。
E・フォン・ヴィルヘルム博士にどうしても逢いたかっただけだ。』


「同じことでしょ!!!!
ヴィルヘルム家のイニシャルEと言えば、このワタクシ、エリザベスに決まってるでしょ!!!」


『いや、アンタの名前とか知らんかったし…』


「ワタクシ最初に名乗りましたわっ!」


『…ベスとしか聞いてない。
それが本名かと思ってた。』


「このワタクシが貧民風情に本名なんか名乗る訳ないでしょ!」


『あっそ。』


「アナタねえ…
賞金懸けられて大変だったのよ!!
ワタクシがどれだけ苦労したと思ってるの!?」


『賞金じゃない。
紹介者に謝礼金を払う、と約束していただけだ。』


「同じことでしょ!!」


『ちッ、るっせーな。
ハイハイ、反省してまーす。』


「ちょっと何! 
その態度!
アナタ、この糸何とかしなさいよね!」


『何とかしたい、と言うのは同感だな。
この光、消す方法はないのか?
いや、そもそも何で突然俺達の手にこんな光が?
これって想い合ってる男女を結ぶ線だろ?
何かの間違いじゃないのか?』


「エリー。イセカイ君。
少しいいか。」


面白そうにこちらを見物していたゲレルさんが口を開く。


『な、何ですか?』


「オマエら結構ヤリまくってるだろ?
それが原因じゃない?」


「ちょっとゲレル!
いきなり何言ってんのよ!」


「草原の伝承にも《赤い糸》の話はあるんだよ。
帝国さんのものとは細部が異なるが…
《立場的に結ばれるのが困難だが、強く愛し合い求め合っているカップル》
を結びつけるもの、と言う点が一致している。」


「はァ!? 全然愛してないし!!」


「でも毎晩セックスしてるだろ?」


「毎晩はしてないわよ!
してるとしてもせいぜい、週に2,3回くらいだけよ!?」


「いや、それ結構な頻度だけどね。
イセカイ君。
ずっとエリ―を探していたのがアンタって本当?
かなり派手にカネをバラまいてたみたいだけど。」


『ヴィルヘルム博士捜索には結構な自腹を切ってました。
冒険者ギルドだけでも250万ウェン払ってましたし。
職工ギルド、商業ギルドにも礼金を前納してます。
まさか探している相手が同居人とは思いもよりませんでしたが…』


「アナタねえ!!
その所為でワタクシが!!」


「まあまあ。
落ち着けよエリ―。
ここまで自分を求めてくれる男って中々いないぞーw

話を本題に戻そう。
少なくともイセカイ君はエリーをかなり強く求めていた。
本人だと知らなかったとしてもだ。
そうだね?」


『はい。
ヴィルヘルム博士については何としても会いたいと思ってました。
論文もあらかた読んでおりますし。』


「ハァ!?
アナタ、ゴミ屋の分際で何が論文よ!
いい加減な事言ってるんじゃないわよ!」


『勿論、全ては手に入らなかったよ?
でも
《肺疾患に対する呼吸器用ポーションの課題と展望》
《水溶性魔石の分子構造》
《予熱酸素ガス吹き付けによるエーテル加工》
《ホーンラビットの生息北限から推測するグランバルドの収量上限》
《帝国の結晶/魔石/鉱物資源政策について》
《マグマの魔素含有量から紐解く古代の地形変動》
辺りはヴィル… アンタの学問の集大成的な側面があったから熟読させて貰った。

リザードとの交渉では
《異種族の風習から逆算する人類考古学》
が恐ろしく役にたったしな。』


「…水溶性魔石の研究なんて学部生時代に書いた物よ?
その時は学会で全然相手にされなかったけど。」


『それは、鉱物学アカデミーの人が実際に魔石を魔物から取り出す作業をしてないからじゃないか?
上がって来た美品魔石ばかり見ているから、見方が一面的になってるんだと思う。
少なくとも普段魔物の体内に残ってる魔石粉を見ている俺に言わせれば、アンタの仮説は正鵠を射ていると感じたぞ?』


「当時もそう主張したけど!
担当教授が平民嫌いで…
フィールドワークすら反対されたし…」


「はいはい、ストーップw
お勉強の続きはベッドの上でしてねーw

要するにさ。
アタシが言いたいのは、エリーとイセカイ君は意識してなかったにせよ
求め合っていたから赤い糸出現の条件を満たしちゃったんじゃないの?
ってこと。
もう結婚したら?
その糸を見世物にするだけでも生活できるかもよーw」


『ゲレルさん、勘弁して下さい。
生活の糧は一人で稼げます。』


「ゲレル~。
アナタもワタクシの実家の事知ってるでしょ?
こんなゴミ屋だの解体屋だのやってる下賤なんか論外よ。」


『今はスライム屋みたいになってるけどな。』


「あ、そこは少し興味あるわね。
今度ゆっくり聞かせて頂戴。

兎に角、無理!
法律的にも立場的にも慣習的にも生理的にも全面的に無理!

あのねえ、伊勢海クン。
アナタが知らないのは仕方ないんだけど

そもそも貴族と平民は結婚できないの。
帝国民法で厳重に禁止されているの。

いるのよねーw
こんな初歩的な法律も知らずに逆玉狙ってくる身の程知らずクンがw

あーら、何? その反応w
ちょーっと抱かせてやったくらいで配偶者気取りだったのw?
あははっw
やめて頂戴ね~ww

平民は貴族と結婚出来ない!
これは太古から決まっている絶対のルールなの!
分不相応の夢を見るのはやめなさい!

わかったァ~w?
アナタが上級市民でもない限り、絶対の絶対に結婚出来ないんだからwww」



…あー、そういうオチか。
糞だな帝国民法。


「おやおやw
みんな呆然としちゃってw
現実を突きつけられて愕然としちゃったァw?
ひょっとして自分達のお仲間が逆玉にでも乗れるとか期待しちゃってたぁw?

ざーんねーんでしたーw
これが現実w 現実なーんですww
伊勢海地人はワタクシになーんにも出来ませんwww
それこそ上級市民でもない限りねえwww!!」


フラグ立てんなBBA…
高らかに笑うベスおばを工房陣営が気の毒そうに眺める。
流石に見かねたのかラルフ君がゆっくりと口を開いた。


「…あのお、ベスさん申し上げにくい事ですが。」


「あーら太っちょクンw
兄弟子がフラれて傷付いちゃったw?
健気ねぇwww」


「兄弟子は上級市民ですよ?」


リビングを沈黙が支配する。


「…ファ?」


「兄弟子は上級市民なんです。
と言うより、この街の市長なんですけど…
その話、誰からも聞かされてませんか?」


「ファファ… 」


「兄弟子も、そういう大事な話は周知しておいて下さい!」


『ごめん。
でもこの女、冗談抜きで人の話を聞かないんだよ。』


「んッ、アチョー!!!!!」


発狂したベスおばが暴れ回って大変だったが、ゲレルさんが首筋に手刀を入れて黙らせてくれた。
五月蠅いBBAが白目を剥いて失神してくれたおかげで、リビングに静寂が戻る。


「じゃあ兄弟子。
静かになった所で、話を始めましょうか?
ゲレルさんもそれでいいですか?」


「アタシもあんまり事情解ってないんだけど。
イセカイ君の女って今何人居るの?
メリッサちゃんだっけ?
キミも愛人ってことでいいのかな?」


「あ、はい。
チートにはお情けを頂いております。
実は先日ベスさんとそのことで口論になってしまって…」


「ん?
口論?」


「はい。
ベスさんがチートの部屋で小銭を盗んでいたので注意したんです。
そうしたら《居候の分際で威張るな》と言われてしまって…」


メリッサの話を総合すると、流れはこうだ。


1、ベスおばが逐電する際に俺の私物を物色していたので注意した
2、ベスおばの《居候の分際で威張るな》発言
3、メリッサが「私は正妻、貴女は妾なんだから私に口答えするな」と宣言
4、激昂したベスおばが「キー!! 賤民風情がこのワタクシに!」と反論。
5、ベスおばがメリッサを殴打しながら
「ワタクシが正妻っていったら絶対正妻! もう決めましたわ」
との捨て台詞と共に、俺の小銭を盗んで逐電。


あまりの屑ムーブに一同呆れて声も出ない。
メリッサがまた啜り泣き始めたので、俺なりに宥めるが納得してくれない。


「私なんかより、この人の方がチートと相性いいよ…
それに偉い家の人なんでしょ…
どうせ私なんか…」


『別に相性が良いとは思わないけど。』


「嘘。
いつも二人で楽しそうに難しい話をしてるじゃない。」


『それは仕事だから。』


「…この人はチートの為に何でも出来るのに
私は何も…  出来ない。」


あのなあメリッサ。
女なんてセックスさせてくれて、盗癖がなければそれでいいんだよ。



ゲレルさんが呪物に詳しい占い師を教えてくれたので、明日ベスおばを連れて解呪を頼みに行く事だけを決める。
解呪に成功すれば、この事は無かった事にする。
失敗すれば… 泣くしかないな。


ったく、どいつもこいつも仕事増やしやがって。
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